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誕生日、迎えました。

誕生日を迎えた。
自分の年齢を思い知って、子どもじゃないことを痛感して、あー、こんな年にったんだと一人感慨にふける。この年齢の重みに見合う成長をしているのか、自分は。
相も変わらず、長生きしたいとかは思わない。なんなら、七十代とかになる前に終わりを迎えるくらいの心積もりで。でも、長生きを嫌がる理由は何だか大きく変わった気がする。
昔は斜に構えて、荒れていて、ひねくれていて、『生きててもつまんないし、いつ死んだって変わりゃしないんだ』が理由だった。今思うと、本当に若くて知った風に生きてたんだな。今でもそんなに変わらない若人だけども。
今はなんだろうか、『長生きなんかしたら、惜しくなりそうだし、変化を受け入れたくなくなるから』長生きしたくない。昔より、ちょっと前向きになったんだろうか。
悟ったふりして暴走してた短絡家から、ほんの少しは身の丈と恥を知れているといい。人生、悟らなくていいし、何か卓越する必要も飛び抜ける必要もない。下手な知恵を付けず、自分らしくスローに、生きていられれば、それが人生の最適解と言えるのでは。
焦ったり投げやりになったりしても、思う通りに人生が始まったり終わったり止まったりはしないわけで。それなりに、一日は積み重なって経験は増えていくし、それがどうということがなくても取り敢えず歳はとる。今の自分で、今は十二分の自分。明日の自分は明日にとって十二分。
うちはうち、よそはよそ。
よく聞いた、ジョークのような言葉が、今の自分には真理に思える。誕生日を迎えて、何か覚醒したかもしれない。確かに、自分は自分であの人はあの人で、別個体だ。自分には自分のペースやキャパがあって、誰かに合わせるために改造なんかできる代物でもない。故に、マイペースを忘れないことが必要。雀は烏にはなれない。
次の年齢までの一年間、知識も特技も趣味も増えないに違いない。でも、それはマイペースを外れなかった証にもなるはず。だとしたら、目標達成、万々歳。
今のところ、人生それでいい。

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