ゆしべさん

いつまでも子供みたいな性格している人です。

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最近の記事

間欠爆発症の薫子さん①

みんな、「間欠爆発症」って知ってる? これは薫子こと私が、ネットでやっと見つけた自分の症状名なんだ。 もちろん、お医者さんに聞いたわけじゃないよ。 お医者さんてね、時々とっても面倒くさい。決まりきった質問に答えて、 「他人から見て、私がどのように見えているのかは分からないんですが、、」と健気なことを言うと、うんうんと目を診ながら(診察している のだろう。)カルテに走り書きをしている。 そのお医者さんのカルテは、読めるのはお医者さんと私ぐらいだと思ってた。でも、そういえば先

    • よきよき、良かった良かった

      フィクションの旅行シリーズが完結してしまったので、今日からまたテーマを変えることにした。 【今日一日で良かったことをさがしてみる】 全て自己満足です。 ・台所に出た「G」を一発で仕留めた。 ・ルーを使わないハヤシライスの作り方をクックパッドで調べ、その通りに  作ってみたらとても上手に出来た。かなり美味しかったと夫が言っていた。 ・ハヤシライス美味しいと言われたが、私は糖質減らしているので食べなか         った。いつもなら我慢できないだろうなと思う。 ・植

      • スーツケースに心をこめて➉

        旅行7日目。途中でトイレ休憩しながら、タクシーと公共の乗り物で家に戻ってきた。1週間から10日間に延長しようかと途中思ったが、結局は延長しなかった。ホテルでの会計を見てみると、ちょっと違うな、、高いなと思ったけれど、私そういうの苦手、食い下がってクレームつけるの苦手。 クレームとかしたくない。 そもそも相手が正しい場合が多いから。組織の方が強いから。 こうやって長い物には巻かれてしまうのか。 家の最寄りの駅に着き、近所をスーツケースカラカラ引きながら歩いていたら、「一か月

        • スーツケースに心をこめて⑨

          今日で、旅行6日目である。明日の昼頃、家に帰ることになっている。 ゆっくり出来たし、仕事も出来たし、よかったのではないかと思う。 人は1週間を自分の為だけに過ごすと苦痛になってくる。と分かったので これからも1週間を超えないようにちょこちょこ旅行したい。 ホテルには十分満足した。 書き物が出来るデスクとチェアもあったし、ほかの不足もなかった。間接照明しかないのでお化けがこわい私は、その殆どを点けたまま寝た。 ただひとつ、ホテルは食べ物の持ち込みが出来ないので、もう一軒ぐ

        間欠爆発症の薫子さん①

          スーツケースに心をこめて⑧

          今日で、旅行の5日目である。 ホテルのレストランの従業員さんに顔を覚えていただいた。 そりゃ覚えるよ。他のお客さんは、たぶん1、2泊だもの。 5日間たつけれど、ホテルの部屋にカンヅメになって、出かける ところは大浴場などだった。小さく生きているよ。 しかし今日は、部屋の掃除もしてもらわねばならないのと、水族館に 一人で行ってみたかったので行ってみた。すぐ近所だったのでびびった。 白イルカが大きな水槽の中で泳いでいて、目がすごく小さくてかわいい。 イルカはサービス精神でや

          スーツケースに心をこめて⑧

          スーツケースに心をこめて⑦

          だんだん、家に帰りたい気分も出て来る旅行4日目。 旅行といっても客室でのんびりとしているだけだけど、大浴場の脇にある「セブンティーンアイス」を買いに行くだけで心うきうきしてくる。 マカダミアナッツの入ったセブンティーンアイスを買った。よく見たら他のは170円なのに、マカダミアナッツのが200円だった。ちゃんと200円の味がしてとても美味しかった。 あと「いちごオレ」まで買ってしもた。食事の毎日ビュッフェに次第に飽きてきたのだ。今夜はカロリー抑えめであっさりとした物を、、

          スーツケースに心をこめて⑦

          スーツケースに心をこめて⑥

          私の父は、作り話が上手である。 わたしは、素直に正直にと育てられたが、大人になって嘘をつくようになったので、教育って何かしらと思うのである。 親が「こうなって欲しい」と思うのと反対方向に子供は育つのではないか。 私は過去に事情があり子供を失ったため、子育てに無縁でやがて50歳になる。 50歳まで生きられるならば、自分の人生意味があったと思って良いんじゃないか、、半世紀近くも生きた人は、一つの図書館みたいにそこに有るのだ。これが100歳になったら、福岡のツインドームみたいに

          スーツケースに心をこめて⑥

          スーツケースに心をこめて⑤

          旅行3日目である。早い! 全日程のうち6泊はこのAホテルで過ごし、7泊めからは違うBホテルに泊まろうと考えて予約もしていたが、あちこち移動したく無くなって、今のホテルに追加で泊まれるならそうしようと思った。 もう今年はこの旅を最後にしておこうかと思った。もう行きたいところが見当たらない。なんだかんだ言ってもうすぐ7月、2023年の後半になる。 7月以降、何か事件があるだろうか?どう転んでも良いように、しっかり楽しんでおこう。私に反対意見を述べない夫には、感謝するしかない。

          スーツケースに心をこめて⑤

          スーツケースに心をこめて④

          私にとって楽しめるものは、旅行だ。 子供を授かった後、その子が流れてしまい、暫くは抑うつ状態だった。1年ぐらいだったけれど、毎日が悲しくて仕方なかった。でも、いつまでも悲しんで、世を儚んで生きていても、あの子は喜ばないだろう。 同じように、親御さんが突然死した女性も知っている。寂しいでしょうと私は言わない。人間とは複雑怪奇で、自分が思っているよりずっとずっと強い。私は、それを知っている女性と気が合うと思う。心の機微を知っている女性は好きだ。 話は戻るが、旅行のことである

          スーツケースに心をこめて④

          スーツケースに心をこめて③

          すべて明日からのため。 2週間以上前に、近所のクリニックで健康診断を受けて来た。 身体に気になるところがあるんだったら教えてもらった方が、対処できるかもしれないし、もし重病でもかまわないから教えておいて欲しいと思ってのことである。そうは言っても、何と言われるかはわからない。少し怯えながら診察室に入る。 医師は「検査の結果ですが、何の問題もありません」とニコッと笑った。 ほぅ、、、とため息が出た、祈る、、ずっとこれが続けばいい。 話はそれるが、体は元気でも心療内科にかかる

          スーツケースに心をこめて③

          スーツケースに心をこめて②

          荷造りがだいたい終わってしまった。 私の旅行は明日からの予定で、夫は今日も仕事に精を出すだろう。今月いっぱいで今の現場は形になるな、そう言っていた。中間管理職ともなると色々大変だろうが、基本的に仕事の事を話されてもチンプンカンプンなので、私は聞いているフリだけしている。愛と傾聴は微妙に違うのだ。 しかし、どんなになっても夫のことを愛し抜けると思う。旅先で何かハプニングが有ろうが無かろうが、やっぱり帰って来るのは夫の元だ。 夫が出て行ったあと、家の中はシンとなる。テレビでも

          スーツケースに心をこめて②

          スーツケースに心をこめて

          私は48歳の主婦。主人と2人暮らし、子供なし。 30歳のときに第一子を流産してしまった。精神的に弱い私に対して、主人は「まだ子供は生まれるかもしれないし」とは言わなかった。ただ黙って側に居てくれて、よく体をさすってくれた。背中の時もあったし、腕だったり、そうそう、足の指も握ってくれた。綿の靴下を履かせてくれて、履かせた後最後にぎゅっと優しくつま先を握ってくれる。私はそれが好きだった。 子を亡くしてからはや18年が経つのだが、いつからか私はその子の年齢と競うように旅行を始めた

          スーツケースに心をこめて