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ちびたの本棚 読書記録 「仕事論 水曜どうでしょう2人の名物ディレクターが働き方を語る!」藤村忠寿 嬉野雅道

北海道の人気番組「水曜どうでしょう」の制作陣が仕事と人生について語った本だ。

ディレクターのひとりである嬉野さんの言葉が心に残っている。

「呑気に生きる場所を確保するために必死なのです」

ひょうひょうとしていて、自分にはできないと思った仕事はできないと言う、一見自由で呑気に見えてしまう嬉野さんは実は必死なのだと。

仕事について意見をはっきり口にできるのは、自分の性質がよく分かっている彼だからこそなのでしょう。
無理をしてやっても失敗する、自分が辛くなる、その結果よい作品ができない、そして自分の居場所がなくなる。
ただ「できない」というだけではなく、その根拠を相手に伝えているから、相手も彼の意見に耳を貸してくれるのでしょうね。

うーん、仕事をしていて「できない」という負の言葉はなかなか口に出せないなあ💦
せいぜい、こうしたらどうなんでしょう?とB案を提案する程度。その場の雰囲気が悪くなるのを避けたい気持ちの方が強くて、A案では上手くいかないと思うという自分の意見は心にしまってしまう。

もうひとりのディレクター藤村さんにも共通しているのは「面白い作品を作りたい」という気持ちだ。そのために取るべき行動も決まってくる。常にこの目的が一つの芯となっているのだと思う。

以前ちびたが転職する際にキャリアカウンセラーに言われたことと同じかもしれない。
「優先する条件は何か」ということだ。自分の望む条件が100%かなう職場なんてない。
ちびたの場合は「通勤がラク」と「経験が活かせる秘書か経理」を優先した。
もう仕事辞めたいなあと思っても、こんなに家に近くて、ある程度仕事のやり方を任せてくれる職場はないだろうなと。優先することは何かということを思い出して、もう少し続けてみようと思ったことが何度かある。そしてそれは今も続いている。

ぶれない芯があれば、あっちかこっちか迷うこともないし、自ずと妥協してもかまわない点もわかってくる。
何をしたいんだったっけ?と、ふと自分に問いかけることが、仕事に限らずいろいろな場面で大事なんだなあと思った☺

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