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素敵な在宅医療・介護

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記事一覧

訪問看護のアセスメント:学び直しに最適な4冊はこれ!

こんにちは、訪看なーすです。 まだ梅雨明けしていないのに連日の猛暑……。 この時期の訪問看護は、いつにも増して体力勝負です。 皆様、熱中症にはくれぐれも注意しましょうね。 さて、以前に”訪問看護に「チャレンジする勇気がない」という方へ”という記事をアップしました。 その中でも、訪問看護未経験の方が一番不安を感じるのが、「異変・急変時の対応」ではないかな……と個人的には思っています。 記事の中では「訪問は一人だけど、相談できる体制があるから大丈夫だよ!」と伝えていますが、や

朗読:プロが伴走してくれるセルフケアを、半年間受けてみた

シングルマザーズシスターフッドのMother's Dayキャンペーン2023のために執筆された、みるいさんのエッセイ『プロが伴走してくれるセルフケアを、半年間受けてみた』の音読です。 エッセイはこちら→ https://note.com/singlemoms/n/nb2503d4411be 朗読:minori Mother's Dayキャンペーン2023のご寄付はこちらから受け付けています。 https://congrant.com/project/sisterhood/6506

親の死に方は選べない。でも死に場所は選んであげたい。

どーもカイゾウ(@kaizo777)です。 今回は「親の死に方は選べないけど死に場所は選んであげたい」をテーマに書いてみたいと思います。 私の父親の話です。 度々記事に書いていますが、父親は現在有料老人ホームに入所しています。 精神科病院から退院し今となれば入所当初は奇跡的に調子の良い時期が数カ月続きましたが、その後は日を追うごとにレベル低下しています。 度々起こすてんかん発作が主な原因だと思いますが、アルコール依存による脳へのダメージが大きかったこともあり発作の度

『入退院支援の機能と最新の取り組み〜在宅の情報が持つ力とは?〜』【#在宅医療研究会 オンライン|2月度開催レポート】

本日は、「入退院支援の機能と最新の取り組み〜在宅の情報が持つ力とは?」とのタイトルでお話しいただきます。 講師は東京女子医科大学病院の医療連携・入退院支援部入退院支援室で入退院支援を専任でされている看護師の大塚祐輔先生です。 入退院支援は、在宅医療を行う上でとても大切な活動です。これは一方向の情報のやり取りではなく、在宅から病院、そして病院から在宅へと、双方向に情報のやりとりをすることを意味します。 それでは大塚先生、よろしくお願いします。 皆さま、よろしくお願い

教える事で教わる事。

今日は朝から事務所を使った研修が繰り広げられていました。 事務所のチャイムが鳴り『訪問介護事業所はるです、失礼します。』と現場未経験の職員さんの声が聞こえます。 どうやら僕が事務仕事をしている部屋が利用者さんの寝室のようで、そこにベテラン職員が横に寝転んでいます。ちょっとめんどくさそうなタイプの利用者さんを演じています。 仕事に集中しながら面白いのでチラチラ見ていましたが、関西人なので思わず『なんでやねん』とツッコミを入れてしまう事がしばしば。 みんな楽しそうで何より

【106日目】地域と、平時と非常時と、作業療法士

こんばんは。 昨日の夜中の地震は大丈夫でしたでしょうか? 宮城・福島では死人や負傷者が出ていたり、ゲームセンターの天井が抜けたり、東北新幹線の運行が中断されていたりと、被害が出ているようです。 僕が暮らしている場所は東京ですが、幸いなことに停電もなく、大きな変化なく過ごせています。 しかし、それでも最近の地震の中では比較的大きな揺れで、とても怖かったです。 一番大きな揺れの後にも、また地震がくるかもしれないと不安がありましたが、しばらくしてからは落ち着くことができま

介護保険の利用

まだ必要ないと思いますか? 介護保険でサポートを受けることにやや抵抗を感じておられる方が多いのかな?と思います。しかし、介護保険を使ってのサービスを利用するには、けっこう時間がかかります。具体的には3週間〜1ヶ月程。入院して退院できるかな?とある程度予測できていから、手続きをすると、自宅に帰るまでに介護保険を利用できる状態には間に合わないことがあります。もちろん暫定(=仮)はありますが。 いつ手続きすればいいのか? 70歳、80歳の方でも、自転車乗られたり畑仕事をされた

いとちインタビューvol.5 | 三島優子さん | ケアがつなぐ地域と先人の思い

「最期まで住み慣れた家で暮らしたい」 こうした地域の人たちのニーズに応え、さまざまなアプローチで暮らしを支えているのが訪問看護師のみなさんです。 かしま病院で訪問看護師として働く三島優子さんは、病院看護師、修学旅行に同行する添乗看護師など、これまでの多様な経験をいかして、いわきの訪問看護の現場を支え続ける一人。 「いわきで働くようになってからは、これまでの歩みや先人たちの思いを意識するようにもなりました」と語る三島さん。 都内をはじめ、全国各地で看護を行なってきた三

訪問看護ステーションあやめ行田のお話

 こんにちは、ブログ担当です  本日は訪問看護ステーションあやめ行田のお話になります  あやめ行田は令和2年(2020年)8月に開設した事業所です  こちら、当社におきまして多くの利用者様を対応させていただいている事業所のひとつになります  本日はあやめ行田の管理者さん(以下「管」)にお話を伺いました 訪問のきっかけはいつもお世話になっている相談支援センターの方から ―――こちらのお手紙ですが、あやめ行田には本社経由で知られたそうですね?――― 管「はい。ご本人様からは

管理者にばかり負担が・・・権限移譲ってどうするの?

『権限委譲』は、ステーションを健全に運営するために必要不可欠な取り組みです。皆さんも、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。 「自分一人で回していくの・・・無理じゃない?」 と。そう思い始めたら、権限移譲のタイミングです(少し遅れ気味の)。ただ、実際にどうやるのか?特に医療現場では、利用者が最高のケアを受けられるよう、専門性の高さを維持しつつ権限移譲することが必要です。これが難しいですね。。。 権限移譲は簡単に言うと、、チームメンバー間でタスクと責任を分配し、望ま

「訪問スケジュール作成」の大変さを他人事と思えない理由

思いがけない縁で在宅医療・介護の訪問スケジュール管理ツール「ZEST」に携わるようになって一年と少し。 きっかけは人の繋がりだったけれど、「在宅医療・介護業界の訪問スケジュール管理をなんとかしなくちゃ」という強い危機感と使命感を持って日々お客様、プロダクトと向き合っています。 なぜ、そのような強い想いを抱くようになったのか。ひとつは、入社エントリでも書いた、「利用者宅への訪問同行」をさせていただき、在宅医療・介護の大切さを実感したこと。 それから、実は「管理者さんの苦労

訪問看護ステーションを成功に導く3つのポイント

皆様はステーションを運営するにあたって、どのような点に留意されていらっしゃいますか?はまリハ代表取締役 臼居 優さんの著書『儲かる訪問看護ステーション 成功マニュアル』を参考に、訪問看護ステーションを経営する上で重要なポイントを3つにまとめてみましたので、是非ご覧ください。 私たち株式会社ゼストは、在宅医療・介護のスケジュールを自動作成するクラウドサービスを展開しています。訪問看護における多くの経営課題に向かってきた私たちだからこそ、お伝えできるノウハウをお役立ち記事として

解決することよりも大切なこと

こんにちは。 私は訪問看護ステーションlifeで看護師をしている田代さとみと申します。 お腹が空くと無口になる傾向があります。 そんな私が好きなお菓子はグリコのポッキーです。極細が好みです。 私は去年の8月から管理者になりました。 自分の看護師人生の中で訪問看護ステーションの管理者になるとは思っていなくて。 私はもともとは内向的な人間で、みんなの前で大きな声で話したり、作戦を立ててみんなを引っ張ったりするタイプの人間ではありません。 1人で考え事をしたり、本を読んだりしてい

在宅で生活することを誰に相談するの?

まずは看護師へ伝える 病院はいろんな職種の方が働いています。医者、看護師、リハビリの先生(一般的な名称ですね)薬剤師、栄養士、臨床検査技師、臨床工学技士などなど。まず在宅へ変えることを考えている、と伝えるのは看護師です。もちろん職種によって専門性があるのですが、その人たちへご本人様・ご家族の意向を伝える、連携をとるのが看護師の1つの仕事です。 その上で、他の職業の方がどういう専門性をもつのか、書いていきます。 ソーシャルワーカー 一言でいうと、ご本人様がご自宅や施設でど