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#10 パリ協定って何???分かり易く簡単にまとめてみました!

日本の “四季” が “二季” になる!?

秋の空気を感じられるようになってきました✨✨

私は朝空気を思いっきり吸って、その日の空気のにおい?を堪能するのが好きです(笑)
最近はずっと心地よくて、空気を吸う度、
「よぉし、今日も仕事がんばんるぞー🔥🔥🔥」
ってなっています!!!!

けれど今、極端な気候続きで、日本の四季が二季になるのではないか!?という意見が挙がっています😱


このブログ発信も気候変動対策の役に立てるように頑張ります🔥

ということで今回からは、
ESGの “E” に当てはまる気候変動対策について具体的にどのような目標・政策があるのかをお話していきます✨

よろしくお願いします(^O^)/



気候変動対策における目標:パリ協定


多くの人が耳にしているとは思いますが、

気候変動対策における目標は
”平均気温の変化を1.5℃以下にしよう”
です!!!!

ただこれだけだと大雑把すぎるので1つずつ説明していきます!!!

ーそもそもパリ協定とは?ー

パリ協定
2015年に*COP21で採択され2016年に発行した気候変動に関する国際的な枠組み

*COPとは、「締約国会議(Conference of the Parties)」の略称で、「気候変動枠組条約」の
加盟国が、地球温暖化に対する具体的政策を定期的に議論する会合を指します。
(引用:アスエネ COPとは何か?COPの歴史についてわかりやすく解説!


ーパリ協定で決まった具体的な内容ー

〈目標〉(参考:経済産業省 資源エネルギー庁 (目標のみ))

 
①世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて1.5度以下にする

あれ、2度なんじゃないの!?って思う方もいらっしゃると思います👀
確かに、当初の目標は気温上昇2度以下・努力目標1.5度以下に抑える事でした。しかし、2021年に目標の引き上げが行われたんです!!!

ちなみに
1.5度と2度では気候変動の影響ははるかに過酷なものだそうですΣ(゚Д゚)
例えば、猛暑事象においては1.5度の場合は10年に4.1回、2度では10年に5.6回の違いになるとされています!
一度の自然災害で1兆円以上の経済損失が出る事を考えれば、1回でも少ない事に越したことはありません😱

(参考)①The Asahi Shimbun SDGs Action パリ協定とは?決定した内容を、要点を絞ってわかりやすく解説

 
 ②できる限り早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトさせて、21世
  紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバラン
  スをとる

GHG排出量を2020年~2025年以前にピークに達するようにし、2030年から急速かつ大幅なGHG排出削減を続け、2050年前後に排出量を実質ゼロとする事が重要視されています。
つまり、2020年代の10年で気候変動対策に大きく舵を切り、体制を整えなければいけません。この期間をパリ協定では「決定的な10年間」(Decisive Decade)と呼んでいます。
しかし、さらなる政策の強化がなければ、2025年以降もGHG排出量が増加し、2100年までに2~5度の地球温暖化をもたらすところまで来てしまっているとも言われています、、、😨

参考:国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)


〈対象〉
 
 先進国と発展途上国(普遍性)

京都議定書の時は先進国のみが対象でしたが、SDGsの5つの重要項目に沿って、発展途上国も対象とされています!

 〈特徴〉
 
①5年ごとに各国の貢献目標(NDC)の提出
       ⇓
  ②2年ごとに進捗報告・審査を行う(透明性の枠組み)
       ⇓
  ③5年ごとにグローバル・ストックテイクを行う

まず、1.5度目標を達成する為にそれぞれの国がどの程度貢献できるかという「国が決定する貢献(NDC)」を提出します。

次に各国が実施報告や進捗などを報告し、審査されます。(透明性の枠組み)

その後、世界全体での進捗・取り組み状況を確認・評価し、評価が低い場合には目標の底上げを促す「グローバル・ストックテイク」が行われます。

そして、それを受けて各国がまた新たな目標(NDC)を提出し、それに向けて実行していくという流れになっています。

企業で例えると、
会社全体での売り上げ目標を10億と決めたとします。(=パリ協定の1.5度目標)

すると、各部門・チーム(=各国)が
「9月までに新規顧客を10社増やして、売り上げ1億達成します」
のような目標(=NDC)を会社に提出するわけです。

そして、各部門・チームは毎月進捗を報告し、順調に進んでいるか、苦戦しているかなどを経営陣がチェックします。(=透明性の枠組み)

その後、
企業全体で目標の進捗を確認し、必要に応じて各部門の目標値の修正を促します。(=グローバル・ストックテイク)

それを受けて、
「新規顧客を10社から15社増加に変更し、売り上げ1.5億達成します」
と新たな目標を立てる
というわけです!!!



日本の目標(NDC:国が決定する貢献)

日本もパリ協定の締約国であるので、2021年4月にNDCを提出しています。

〈日本のNDC〉
2050年:ネットゼロ達成
2030年:温室効果ガス46%削減(2013年度比)
    さらに50%の高みに向けて挑戦を続ける

この目標を見て、皆さんはどのように感じますか?

私は初めて見たときは、
おぉ、2050年にはネットゼロを達成しようとしているのね!日本もちゃんと動こうとしているんじゃん!!!
って思いました(笑)

しかし、
これは最低ラインの目標で、実際には62%達成しないと50年にネットゼロは難しいと言われています、、😨
実際に
世界だけでなく、日本の若者の一部からも、甘すぎる!!!
というような声が上がっているみたいです(;゚Д゚)

また更に、
最低限の目標でさえも
GDPの低さや人口減少等の社会課題を抱える日本が達成するには相当な覚悟が必要であるとも言われています😨💦

ーNDCの問題点ー

日本のNDC目標は低すぎると批判を受けていると先述しましたが、
これがNDCの問題を顕著に示しています。

それは、NDCを提出する事自体が前向きな成果と捉えられ、NDCの内容がパリ協定の目標を達成するものに到底及ばないという事です。

それはNDCは独自で貢献目標を定められ、罰則がないからです。

その結果、緩い目標に留まり、NDCを達成したとしても本来の1.5度に抑える事が出来ないという状態を引き起こしています、、、😖

実際にUNFCCの分析では、2030年の目標が全て達成されたとしても、今世紀までに2.7度の上昇が見込まれています。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次報告書でも同じような事が書かれています!

2025年にNDCの提出が再度行われますが、どのように変化するのか注目です!!!!



まとめ

以上がパリ協定の簡単な内容になります!!!

母に
”ゴールテープがゴールと思うな!ゴールテープの10メートル先がゴールだと思え!そうしたら、最高速度でゴールできる”
という事を教わりました。

何が言いたいかというと、
私も日本のNDCを見た時に ”提出している事” に関心を覚えましたが、
現状を知ったときに
世界・国・企業・個人がもっと覚悟を持って取り組まなければいけないと感じました。

達成しても本来の目的が達成されない目標は意味ないし、
本当に46%削減したいと思うならそれを通過点として捉えた目標を立てなければいけない!
と思うわけです。

しかも本来達成すべき目標値62%なので尚更だと思います、、、。

ただ、
私は目標値が高すぎるからといってガチガチに構えるのではなく、
”できる事からしていき、それを積み上げていく”
このファーストステップをしっかりと踏む事も大切だと思っています!!!

この考えについてはいつか触れられたら良いな~と思っています!!!

次回は、
この目標を達成する為にはどうしたら良い!?
という点についてお話していきます😌🍀


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