みやすけ @miyasukenouta

まるっとどっこい詩人みやすけのお部屋です。ゆっくりしていってね☆

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マガジン

  • みやすけの詩集 汽水空間Ⅱ

    みやすけの詩集 第二弾! 言葉を感じる詩を描きました。 ここの詩に触れる事で無限の世界が生まれます。 そこのあなたも、どうぞ体感していってくださいね。

  • 介護についてのあれこれ

    こんにちは、みやすけです(^-^) みやすけは、詩人のかたわらで介護ヘルパーをしています。 ヘルパーとは、文字通り利用者さんが居て、 その方のヘルプをするというものですね。 ちなみに、みやすけはヘルパー歴は今年で11年目となりました。 そんなかれこれと永いヘルパー生活において、 みやすけが日々思う事を書きたいと思っています。

最近の記事

人っ子1人救えない世界で

人っ子1人救えない世界 あなたは、そこで泣いている 誰にやられたの? 誰の言葉、拳でやられたの? しとしとと降る雨は やがて雨脚強く 霞む世界は、胸の内の孤独を映し出す 人っ子1人救えない世界で この世界にはね、人を殺す人の方が圧倒的に多いんだよ どれだけ聴き心地の良い喧伝文句が流れようとも 結局は、誰も救われてはいない 人っ子1人救えない世界で 仮にもし、あなたが1人でも、この世界で救えたのなら それはとても偉大な事だ、と思わなければならない

    • 豊かな世界へ

      人は、いだって"生きてる"事を肯定する。 生きてるだけで素晴らしい! なんて事を言う。 でもよくよーく考えてみればね 人なんてものは死んでいる状態の方が 遥かに長いという事に気付かないだろうか? この宇宙が誕生したのは、130億年前とかなんとか言われてるけど、 この130億年の沈黙を通して、やっとこの世に産声を上げた訳だ。 人は生きてる状態を豊かに語ろうとする。 が、人というのは、この"130億年の死んでいる" 状態だった時の方が 遥かに豊かな時間を過ごしていたの

      • そばに居たいのは

        ねぇ いつもそばに居たいのは この胸の中 流れる 感情に波を打つ 静寂 あと少しの 言葉が 出なくて もどかしい 身体の線に流れるように 震える その唇に 不意の口づけを 後追いのように 溢れる 涙 この眼に映る あなたの竦む心が 想い描く未来への情景に 消えて もう 二度と 触れ合えない時が来るから ねぇ その瞳から 零れ落ちる涙に 影が重なり 沈んで行く あの運命へと どうして? あなたと いつまでも 触れ合っていたいだけ なのに ねぇ あな

        • ディープラーニングから見る、ネオ・サイエンス 〜あらゆるパラドックスを超えて〜

          人工知能とか、AIロボットだとか、 世間とはぬーんと遠い研究機関のお部屋の中では 日々、これらの人工の脳みそを作る事に 精を尽くし続ける、研究者が居る。 彼らのディープラーニングというのは いわば、古代ギリシアの哲学者プラトンの仮説で言う所の "イデア"を模倣しようとする働きであり ディープラーニングの手法とは この"イデア"を機械学習で生成する為の 過程を示すロジックなのだろう。 しかし、ロジックというのはあくまでも線形科学である。 中でも、非線形力学系というの

        人っ子1人救えない世界で

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        • みやすけの詩集 汽水空間Ⅱ
          19本
        • 介護についてのあれこれ
          3本

        記事

          人間が関係を持つのは奇跡

          最近よく思う 人間が関係を持つのは奇跡なんだと。 無機物から有機物が生まれて、そしてそれは生命となった。 もしこの世のすべてが無機物であったなら ただ物理が作用するだけの冷たい世界となっていただろう。 しかし、有機物が生命を生み出したとき この世界は、たんなる物理ではなくなったのだ。 "一寸先は闇"という言葉がある。 しかし、その一寸先はおろか、それより短いスケールでさえも 人にとっては未知なるフィールドなのである。 今見ている世界が本当の世界であると

          人間が関係を持つのは奇跡

          宵の湖畔

          雨音の滴る 澱んだ風景 時雨さめざめと 吹き付ける 陰鬱な風雲 行燈の陰 灯る 黄昏の時間に 妖しく光る 草々 朧ろな 月影との共振 震えている 騒々しい雲間の月は 流し目の描く 弧状の仕草 鮮やかなる 湖面 波状の揺らめきに 頭を垂れる 穂 遡上する 刻の 流れに逆らいながら 湖畔の宵は 燦めく光と斜交い 翳り行く 意気消沈の 風景に 射す月明かり 零れ落ちる 雨音 湖水の反響 染み染みと 光点々 揺ら揺られ 撹拌と混合を繰り返しながら やがて 時間の意

          福音の聲

          塞ぎ込んだ夜には そう 充ち満ちる海原に 手を伸ばす さざ波を遡行し 夢半ばの刻 静寂の音 波に揺られ やがてその身体 呑まれるまで 夢 遥々 福音の聲 星空の下 眠りし 宇宙の鼓動を感じる ここはどこ? 無明の瞳が 松明に揺ら 揺られ 言葉紡ぐ 拡がる 余情の波に 心満たされ 記憶の 奥底に潜り行く 紋様が躍り 艶やかなる 声に唆され 朱に交わる 色 紅き 記憶に 身体 綻びながら 夢の中で弾け飛ぶ 無闇な象が 夜闇に列を成す この不釣り合いな想いを あなたのその

          生きる意味に疲れたら

          この世界とは、仮象である。 といえばなんとなくカッコつけた感じもする。 しかし、生まれた意味とか考えても、 結局は答えも出ずな毎日である。 ややもすれば、お父ちゃんとお母ちゃんが 一時的な盛り上がりの末に、勝手に生まれ落とされた とかいう感じにも思わなくはない。 そう、我々はお父ちゃんとお母ちゃんの 一夜のアバンチュールによって、 作為的にこの世界に引っ張り込まれたのだ。 じつは、生きているというのは、 とてつもない無駄の上に成り立っている。 でも他人は、"

          生きる意味に疲れたら

          人間に期待してしまうあなたへ

          人間関係やってて、つくづく思うのが、 やっぱり人は自分が一番可愛いのだという事だ。 相手に込めた想いが、今度はこちらに100%の形で返してくれる。 みたいな感覚ってやっぱり、どこかしらある。そう、誰だって。 相手を想う気持ち、こんだけの事したんだから、 これだけ返してくれて当然。みたいな。 そんな期待値をちまちま計算して、人は人間関係を営んでる。 そんな気がする。 やっぱりね、人には期待してしまうのです。 そう、それは自分に対するレスポンスを、特に。 でも

          人間に期待してしまうあなたへ

          この世界に堕とされて

          もしも ねぇ こんな夜には 明けないはずの空に 願いを込めて 眠れない時間だけが 澱みなく透き通って行くのは そう やがて眠りに落ちて行く そんなひと時を待っているから もしも こんな夜には ねぇ 想像もしなかった未来への 憧憬ばかりが膨らんで行くけど そう この胸の内には 色鮮やかな 花々の咲き誇る場所がある それはまるで海原のような 遠く しんみりとした 夢心地 揺れるあなたの影に そっと口づけを 相対する互いの景色が ほら こんなにも憂鬱な響き 仄め

          この世界に堕とされて

          2,利用者さんにとってADLが向上するとはなんだろう。

          これは、みやすけと長年関わりのある利用者さんとのお話です。 みやすけはADLという理念の輝きを、研修でしこたま教え込まれました。 そしてとうの現場でも、今月の利用者さんはこれだけの変化がありましたよ! 的なレポートを書かせれる事務所もあるのですよ。 でもね、利用者さんの何を持って変化と取るのかは、正直難しい。 もちろん、その利用者さんが衰えてしまったら、 それは変化ではありません、特にこの業界では、そういうマイナスを嫌います。マイナスにならないように利用者さんをエンパワメン

          2,利用者さんにとってADLが向上するとはなんだろう。

          1,真面目なヘルパーさんが、陥る甘いワナ

          これは真面目なヘルパーさんに非常に多いと思われることで、1つ。 それは、ヘルパーの善意が、ヘルパーさん自身の首を締め付けるということ。 この善意というもの、とっても厄介なものなのですよ。 やったらやった分、例えばこれこれをすれば100%のレスポンスが返って来るみたいなもの。 一見、真っ当に見えるじゃないですか。 これやったら、その分感謝されるという図式ですよね、つまりは。 でも、この100%イーブンな関係というのが、 介護をする上では、お道真っ暗な事態に、 自らを追い込んで

          1,真面目なヘルパーさんが、陥る甘いワナ

          はじめに ヘルパーをやっていて感じるあれこれ

          ヘルパーとは、利用者さんをすくすくと助ける事だ、 と言い切る事が出来れば、どんだけ楽な仕事やねんと、 あなたはきっと思われるでしょう。 しかし、人を単に助けるという一言を実行するにも、 それ相応の尽力が必要なのです。 例えば、そうですな。何を持ってその方を助ける事になるの? という観点を入れてみますと、 何だかんだと、モヤモヤを頭の中に発生させる事になるのです。 例えばね、ある指標がこの福祉業界にはあるんですね。 それは”ADL”と呼ばれるものです。 このADLなるもの、

          はじめに ヘルパーをやっていて感じるあれこれ

          交感神経系と副交感神経系の宇宙

          私たちは実世界(real)に生きて、この世界を認知している。しかし、余りにもこの世界の現実に固執してしまうと、心身のバランスを崩す事がある。私たちは疲れた時、虚世界(imaginary)=死(dying)へと想いを馳せる事により、このように固くなってしまった心身の苦しみを和らげる効果がある。というのも、虚世界(imaginary)=死(dying)というスケールは、いわば、副交感神経系に所縁がある場所である。このような虚世界(imaginary)=死(dying)が、副交感神

          交感神経系と副交感神経系の宇宙

          この世の幻想

          微かな体温 心象を映し出す眼差し 今にも蕩けそうな 心地の最中 あなたはそう いつまでも優しくて 騒々しい現実 迷子になった この手を握る 確かな心地に 訳もなく 溢れる涙 そう あなたの優しさに つい 絆されてしまいそう だったから 穏やかなる雲の上 蒼く颯爽と 疾る風に乗り あなたを捜した 燦めく夕間の暮れし刻 あなたは何処へ 揺らめく幽玄の空 果てしなく続く あの陽光の先には ねぇ もう 二度とは触れ合えない この指先の想いが 煌めいているから

          ちいさな嘘

          静まり返った 水辺 見上げた夜空には 羽ばたく幽玄の星々 手繰り寄せた 小舟に写るは 琥珀の月影 降り注ぐ風に揺れ 葉は揺籃のよう ねぇ 震えているの? 不可思議な夢の中で 積もるもの あなたは一体どれだけの気持ちを 抱えたままで居るの? 吹き過ぎる風 煽られし花びらに あの夜空は きっと 静まり返った水辺に 独り 見上げた夜空には そう 絶え間なく 星間の息吹きは 廻り きっと まるで包まれているような心地に 堕ちて行くから ねぇ 震えているの?