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今、失われる中で、救われるもの

今年は気づいたら、桜は散って、綺麗な緑を目にするようになった。
この春は桜を綺麗だと心から感じ、楽しむ余裕は、無かった人の方が多いように思う。
そんな、今日は夏を感じさせる暑さ、、、

そんな中で、多くのものが日々失われていく。

私はアスリートなので、引退までの残り少ない大切な時間が失わていくように感じる日々。

日々、安全な範囲で体力面の維持・向上に努めているが、やはり先が見えない状況は難しい。

そん中、ふと、去年の今頃を思い返してみた。
去年の今頃、私は精神的なストレスが重なり、通常運転で日常を過ごす事が難しくなり始めた頃だった。
いわゆる適応障害っぽくなってきた時期だった。

もし去年の私が、一年後の今にタイムスリップしてきたら、私は少し救われると思う。
なぜなら、
今は自分だけでなく、周りも止まっているように感じるだろうから。

当時、日曜日の夜はいつもなかなか眠れなかった。
月曜日の朝から人々は活動的になり、同世代は社会人として日本の社会に貢献する。
私にはそれができなかったから、月曜日が来るのが怖かった。
私だけ止まっているように感じる事がつらかった。

でも、今は月曜日を迎えてもほとんどの人が、家にいる。
今は家にいる事が正義だから。
もちろん家で働いている人も多いけども、家の中は良くも悪くも不透明で、可視化しにくい。

こんな状況の中だけど、中には救われている人もいると思う。
もちろん、それ以上に苦しんでいる人は圧倒的に多いし、家の中から出られない事で増える問題も多い。

でも、実際に自殺する人数は減少傾向にあるという報告もある。

精神的に苦しい人や、職場や学校などでのストレスに潰されそうだった人などが、このタイミングで一人でも多く精神的に楽な状態で足並みを揃える事ができると良いなと思う。

今はそれができやすいタイミングだと思うから。

かけがえのないものが軽々と失われいくような日々だけど、その中で救われるものもあるんだと思うと少しだけ気持ちは楽になる。

アフターコロナの世界が少しでも良くなるように願う。

まだまだ苦しい状況は続きそうだけど、地球環境の問題や、今回書いたメンタルヘルスの問題のほんの一部で救われることも実際にある。

気持ちが沈みこんだ時は、失った事より救われる事を考えるのも一つかもしれない。