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大学生こそ行政書士を受けるべし!

私は大学3年生で行政書士を受験し、合格した。
行政書士受験生の多くは30〜50代が多い。その理由は開業向けの資格である為、学生が取っても開業できる人が少ないからだと思う。登録費用は数十万円、集客、事務所賃貸、未成年では登録的ないなど多くの障壁もある。

行政書士令和3年受験者(47870人) 試験結果分析資料 一般財団法人 行政書士試験研究センターより

しかし、行政書士の勉強をし、合格することで学生も多くメリットを受けられるのも確かだ。
ここには、私が行政書士を取って良かったと思う点、活かせる業界や知識について述べていこうと思う。

⑴ 公務員試験への挑戦

・公務員試験と行政書士試験は相性がいい。
行政書士試験の科目は主に、憲法、民法、行政法、商法、会社法、一般知識だ。

行政書士 配点 令和3年度

上の表からもわかるように憲法、民法、行政法だけで72%を占めている。商法が5問しかでないし、勉強効率が悪いことを考えると、行政書士に効率よく受かるためにはこの3科目の勉強が欠かせない。加えて一般知識が重要だ。一般知識は幅広い社会科学の問題から出るので、歴史や時事、社会の仕組みについて知っておかなければならない。以上が行政書士試験の概要だ。

・次に公務員試験をみてみよう。
公務員の科目は 主要科目が憲法・民法・行政法・経済系・数的系だ。
副科目として、政治学や行政学、経営学、財政学、労働法などがある。
しかし、副科目は配点比率が低いうえに極めるのが難しいため、主要科目を重点的に勉強することを勧める。そしてその主要科目の中で法律3科目は行政書士と被っている。

まずは国家総合職 法律区分だ。これはいわゆる霞が関本省で勤務しているキャリア官僚用の試験で旧国家Ⅰ種試験にあたる。

国家総合職 法律区分大卒程度 専門試験配点

表より、憲法、民法、行政法が40題中の31問という7割以上を占めており、記述でもこの3題を極めれば解答に困らないことがわかる。
ほかに、教養択一が2/15、人物試験が3/15、教養論文(政策論文)が2/15あるが、これらと比べても専門科目の重要さが分かる。

次に国家一般職 行政区分を見てみよう。
国家一般は本省に加え地方の出先機関で活躍するもいる職種だ。
昔の国家Ⅱ種試験である。

国家一般職 行政区分大卒程度 配点

8科目40題選択の中、憲法、民法、行政法は4科目分である40題、半分を占めている。このほかに、教養択一が2/9、人物試験が2/9、教養論文が1/9を占めている。国家一般は専門択一だけで4/9もあるので、この法令3科目だけで半分の科目を選択したことになるのはとてもありがたい。

次に裁判所事務官 大卒一般 をみてみよう。
女性に人気で、超ホワイトらしい。

裁判所事務官 大卒一般試験 配点

専門択一が2/10、教養択一が2/10、専門記述が1/10、教養論文1/10、人物試験4/10という配点区分になっており、その中で専門択一の20/30を憲法、民法が占める。さらに憲法の記述式試験までもある。
裁判所というだけあって、法令科目の配点比率が大きいのだ。

最後に都道府県庁 地方上級 全国型だ。
これはおもに県庁大卒程度の試験だ。

地方上級大卒程度 専門試験 配点

自治体の試験は広く浅く出る傾向があり、国家公務員と比較すると出題数は少ないものの、やはり法律科目の重要性は高いと思われる。13/40題を憲法、民法、行政法が占める。

公務員と行政書士で出題科目は同じでも、出題傾向や出題形式が違うのではないかと思う人がいるかもしれない。
しかし、5肢択一式はそっくりな問題である。並べられてもわからない程度の。
これが国家公務員の問題だ。

国家公務員総合職 大卒程度 法律区分問題 民法 人事院HP

これが行政書士試験の問題だ。

行政書士試験 令和3年度試験問題 一般財団法人 行政書士試験研究センターより


両方受験した私の感覚ではひねくれている行政書士試験の問題のほうがいじわるな肢が多い印象で、行政書士を勉強して合格できるくらいの知識があれば公務員の問題は8割以上正解できるだろう。
私の点数も別の記事にて開示したい。長くなるので…。

行政書士試験を受験し、この憲法・民法。行政法を極めておくことであらゆる公務員試験を楽に通過できるだろう。全勝も夢ではない。また、総合職は専門記述の試験があるが、司法試験のような事例問題をベースに法律の要件を検討し、自分なりの結論を導かなくてはならない。私は行政書士試験の記述式対策で、留置権の要件、法廷地上権の要件、即時取得の要件や、配偶者居住権の要点などを頭に入れていたので、法の適用を検討する際に、知識がとても役に立った。受験生の多くは記述式対策をそこまで行わないので、良い席次をとるためにも行政書士試験は受けておいたほうがいいと考える。ちなみに席次は官庁訪問で必要になるとかならないのか。
具体的な対策法や勉強の仕方などは別の記事で書こうと思う。

次に、一般知識である。
公務員試験は教養試験が存在する。数的系や社会科学、自然科学、時事などが幅広く出題される。特に重要なのが数的系と社会科学だ。出題数が多い。
数的系は別途勉強が必要だが、行政書士の一般知識対策をしておくと、その年の時事や政治体制、行政の仕組み、近代の歴史なども頭にいれることになるため、公務員試験を有利に戦える。

以上のことから、行政書士試験と公務員試験は相性がとてもいい。

一年の流れ



公務員受験生の多くは1年という勉強期間、モチベーションの維持が困難である。そこで11月に行政書士試験を見据えることで、5月から半年間行政書士試験対策に専念でき、そこから4~6月におこなわれる公務員筆記試験に向けて、勉強のモチベーションを下げずに勉強できるわけである。
私みたいな初学者でも5月から行政書士試験対策だけを行い、11月下旬から公務員対策を行っても十分間に合ったので大丈夫だろう。
応援しています!!🚩

(2) 思考力

法的思考力という言葉を聞いたことがあるだろうか。

思考力

民法や行政法など、個別法の基盤となる法律の基礎が入っていると、見たことのない法律やマイナー問題でも、これは違うだろ…となって、肢を切れるようになる。実際に私も刑法や労働法などほとんど勉強してこなかったが、模試や演習でなんとなくこの解釈ではだめだろうなという法的常識みたいなものが働いたことがある。これを養ってくれるのはほかならぬ行政書士の勉強のおかげだ。
具体例については別の記事で書こうかな…。
公務員試験は前述のとおり、範囲が広いため見たことのない問題が出ることは多々ある。しかし、問題を解く上で思考力が養われていれば、得点源に全くならないということはないだろう。
また、実社会でも法律は役に立つため、解釈の仕方を知っていると役に立つことがあるかもしれない。
行政書士は記述問題もあり、思考力を磨くにはうってつけの試験だ。私も最先端を行っている最強の資格試験だと思う。


(3) ガクチカ・面接対策

行政書士は転職や就職向けの資格ではない。独立開業向けの資格である。
資格を持っていてもアピールにもなんにもならないという人がいる。
しかし、私は違うと考える。公務員試験の面接でまっさきに面接官が食いついたのが行政書士資格だった。公務員と相性が良い資格だからだろうか。(仕事的にも行政職だからかも、公務員を長く続けるともらえる資格ということもあるからかも)
私はその要因もあってか、550人以上受験した自治体で総合2位という結果を残している。これだけが要因とは言えないが、考慮事項の一つであることは間違いない。

面接

また、行政書士試験は難関資格だ。他士業より簡単だととかは関係ない。
努力した過程をアピールすることもできる。受験生ならわかると思うが、簡単には受からないし、それなりの工夫が必要だからだ。
大学生活、巣ごもりでなにもチャレンジすることがない人、公務員で少しでも有利な戦いがしたい人、行政書士試験まじでお勧めですよ!!

(4) 社会を知る・知見が広がる

行政書士で出題される一般知識の勉強をすることで理系の私でも、現代社会に対する知見が広がった。
選挙制度を知ることで、政治に関心を持つきっかけになり、経済分野で金融や税のことを学んだおかげで、インボイス制度等の時事にも目を向けるようになった。

普段、ゲームや漫画などしか触れなかった私が日頃からニュースやYoutubeで勉強する習慣がついた。


(5) Youtuber佐藤先生が運営する行政書士独学応援チャンネルにて 私の体験が動画に

実は、先週(2022/7/6) 行政書士界隈では有名な行政書士である佐藤先生の事務所へ行政書士合格の報告と、お礼をしに挨拶へ行った。
投資や副業、社会の闇について面白い話がたくさん聞けました。私もまだまだ勉強中です!( ´∀` )

佐藤先生のチャンネル

光栄なことに私の体験を動画にしてくれました。
良かったら見てみてください!

人生のチャンスを増やすうえでも行政書士は持っておこう!

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@gyousyokyuu

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