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月は太陽に惹かれる

3月のライオンを読み返して何度も胸が詰まりそうになった。

この物語のキャラクターたちは基本的に登場シーンが明るい。そうでないキャラクターもいるけれど主人公の桐山零だけが少し浮いて闇の要素が強い。

僕の書く歌詞や普段のツイートやnoteの記事は零のようだ。暗い場所にいるから見える光。このままここには痛くないと言うもがきや希望を描いている。

だからこそ僕は零以外の登場人物に惹かれてしまう。


最初に好きになったのは二階堂というキャラクターだった。

鬱陶しいぐらい暑苦しく明るく、めったに弱音を吐かない。でも実は毎日食事管理をしてもらわなければいけないほど重い病気で、明るく振舞っているのは心を折らないための強がりで…

ちゃんと書くと一人につき何千文字の記事がかけてしまうので簡単にするけれど、こんな風に最初は明るく登場して、賑やかし役だったはずの人の陰の部分がふとした時に描かれて、僕の中でどんどん立体的に存在感を増してくる。

そんな人物が何人も登場するのだ。

ああ、こんなに楽しそうに笑っている人も僕と同じで何かを抱えて生きているんだ、格好いいな。と心から思う。


僕は月だ。だからどうしても太陽に惹かれる。そして月だろうが太陽だろうが彗星だろうが「光」を諦めない人が僕は好きみたいだ。

できるだけ強く、多く、誰かを照らせる光を放ちたい。


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