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人気バンドと共演した時の切なさあるある

人気バンドと共演した時の切なさあるある。

自分のライブ中は無表情だったお客さんがそのバンドの時に違う人格が乗り移ったかのように豹変し、頭の上で手拍子し、ジャンプし、フウウウウ!と声を上げる。

そんな時「僕のライブはこの人たちの心を動かし切ることができなかった」と落ち込んでしまっていた。

だけどよく考えてみれば曲も知らずどんな人間かも知らない状態で大好きなバンドと同じように盛り上がれる方がすごい。

仕事で毎日顔をあわせる関係でさえ信頼関係を築くのには時間がかかるというのに、たった30分のライブで小さい声でも一緒に歌ってくれたり、涙を流して歌を聴いてくれたりするのはもう十分なことではないかと最近は思うようになった。

もちろん30分で好きになってもらわないといけないのだから、「ちょっとでもいいや」なんて甘い気持ちでは心を動かすことはできない。

虜にするぐらいやり切って初めてちょっと好きになってもらえるのだ。


そして盛り上がり度と好きになる気持ちはまた別だったりする。

フウウウ!と声が上がらなくてもじんわりと胸に染み込んで気づけば好きになっていることもあるし、ワッと盛り上がりはしたけど記憶には残っていない場合もある。

「あのバンドの時みたいに盛り上がってほしい」とずっと思っていたけど、今は「そんなことしなくていいよ」と思う。

相手や関係性によって態度が変わるのはおかしなことではないのだ。

だから僕も自分のやるべきことをやり切るのが一番。心が動く瞬間を一瞬でも見せてもらえたら上出来だということを忘れずに今ならしている音を信じて次も歌いたいなと思う。

[この記事の元になったツイート]


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