太宰治

桜桃忌 前日

ねぇ先生
ねぇ先生
小説を書くって何でしょう?
命を削る繰り返し
開かなければ、傷つかないけど
開かなければ、書けはしない
生を見詰める繊細さは
死への願望を鮮明にしていく
背けて居なければいけない事を皆、知ってるの
鈍感であることの優しさ
でもね
そんな虚ろに呼吸をするだけなんて
死んでいるのとどう違うというのでしょう
連れて行って
先生の側に

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