小町

長雨せしまに

ポツポツと泣いているうちに
隙間から溢れた雫は
大切な感情をも共に消し去ってしまう
悲しみよ
痛みよ
せめて、此処に居て
罵って
罰を下さい
洗い流してなんて下さいますな
この罪が唯一あの人との鎖なのだから
悦びと苦しみは同化してるもの
優しさに怯え
孤独に歓喜する


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