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『光る君へ』のあれやこれや

週1回、リハビリのため理学療法士さんに来ていただいている。彼とは10年以上のお付き合いである。40分間、運動療法と物理療法を行っていただくが、起立運動のように緊張して気が抜けない場合を除いて、軽いお喋りをする。どこに行った、何を食べた、何かを見た・聞いた、最近のニュースなど世間話程度のものだ。
そこに最近、NHK大河ドラマ『光る君へ』の話題が入った。

理学療法士さんは、平安時代に興味がないと避けていたものの、ある日何気に初回の再放送を見たところ、とても惹きつけられたらしく、今では主役の吉高由里子さんのSNSまでフォローしているという。
私もやはり毎週日曜日、オンタイムをすこしずらして21時くらいから、配信で観ている。

あまりにも時代が遠すぎて資料がないという現実が、フィクションとノンフィクションをバランスよく組み合わせられる結果となった。
源氏物語は一読し、源氏物語に関する連載や定期購読誌なども読んできた私だが、細かい歴史的背景や用語などわからないことが多い。
教科書や資料で学んでもピンとこない夜の暗闇や盗賊の恐ろしさ、貧しさと豊かさ、穢れや生と死など、映像化されると理解しやすい。
源氏物語では政治的なことはあまり朗々と語られないが、光る君への中では、策略や陰謀が渦巻いている。私はもしかすると戦国時代等よりも恐ろしいかもしれないとさえ思える。

あの当時の女性は今のように自由ではなく、特に身分の高い女性ほど親や夫に従う以外にない暮らしだったに違いない。しかし、男性がけして帝になることができないのに対して、女性は皇后・中宮・国母になるチャンスがわずかながらに存在していた。もしかすると帝に”お口添え”をする姫君もいたかもしれない。
誰を入内させるか、誰の婿になるかが重要で、すなわち女性の人権を無視する限りで言えば、女性は家にとって非常に重要な存在だったのだ。


先の理学療法士さんも、知らないことがたくさんあって、またそこが面白いと言っていた。
彼は、道長とまひろ(後の紫式部)がロマンチックな関係にあったかもしれないと期待していたようだったが、私が、2人が恋愛関係にあったという資料はなく、身分さなどを考えるとせいぜい妾か遊び相手だろうと言うと、彼は少しがっかりしたようだった。
そういえば、「藤原を捨てて2人で遠くの国へ行こう」と誘う道長に対して、まひろは「あなたが釣りや狩りをしたり農作業をしたりするところが想像できない。政ごとをせよ」と現実に引き戻す。

今どき、男性は…女性は…というのはナンセンスではあるが、男性の方が少しロマンチストなのかもしれない。


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