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キャンプ・登山目線で選ぶ、防災におすすめの非常食5選

2021年3月11日に東日本大震災から10年を迎えました。 あの巨大津波と原発事故。誰も経験したことのない未知の複合災害だったあの日から10年。早かったのか、長かったのか。被災地域の復興は進み、街の形は大きく変わったところもあれば、まだまだ深い爪痕を残したままのところもあります。私は先日の3月14日、東松島市にある東日本大震災復興祈念公園で行われた追悼慰霊祭に参加してきました。

この大変な経験をもとに『災害』と向き合い、何が起こっても対応できるように10年という月日をかけて『防災』を取り入れ準備を行っています。ここでは、私の経験から「山遊びと防災」というコンセプトでこれまで4回に渡っておすすめの防災グッズを紹介してきました。皆さんの防災に対する意識はどうでしょうか。未曾有の大災害から10年、この経験を風化させず糧にしていきましょう。

こんにちは、グランドデザインの藤原です。
今回のテーマは「非常食」です。

02カンパン

非常食や保存食と言ってはじめに思いつくのはなんでしょうか。一番はカンパンやビスケットかもしれませんね。他にも缶詰やカップ麺、レトルト食品や冷凍食品なんかも対象になるかもしれません。

ここは「山遊びと防災」なので、視点をキャンプや登山にも使えて、楽しく防災できることにフォーカスしていきます。となると、やっぱり「美味しいこと」は欠かせませんし、防災の備蓄を考えると「長い保存期間」も大事、そして「手軽さ」と「調理のしやすさ」ですね。避難を想定すると重すぎてはいけません。欲張りすぎずに効率的にカロリーを摂取できるものがいいですね。

03飯盒炊飯

日本人の主食といえばお米です。保存食として考えられるものはサトウのごはんが代表するようなパックご飯もありますが、保存期間が約1年ほどなのでやや物足りないです。アルファ米に目を向けますと5年6ヶ月と消費期限がとても長く備蓄に適しています。このアルファ米というのは、炊いたご飯に熱風を当て、急速に乾燥させて作ります。この急速乾燥によって雑菌の繁殖を防ぐことで、長期保存を可能にして安全と美味しさを閉じ込めています。もちろん保存料は使っていません。


それでは防災におすすめの非常食をご紹介。


1.主食 尾西のアルファ米 ご飯シリーズ

04主食ごはん

まずはお米から!尾西のアルファ米です。白米はもちろんですが、写真のような調理ご飯も豊富にあります。熱湯で15分でふっくらごはんの出来上がり!そして、水でも60分でつくれるのが最大の特徴。災害時に悠長にお湯なんて沸かせないかもしれません。これはあらゆる状況下でも最も活躍してくれる機能ですね。軽量・コンパクトも嬉しいです。さすがの日本災害食に認定されている優れものです。味は本当に美味しい!男性でも一つだけ食べてもお腹一杯になる量です。写真のような調理ご飯であればおかずいらずなところも良いですね。


2.主食 サタケのマジックパスタシリーズ

05マジックパスタ

続いてパスタです。尾西のご飯シリーズ同様にお湯または水を注ぐだけで美味しいパスタの出来上がり!写真のカルボナーラときのこのパスタ以外にペペロンチーノがあります。毎食ご飯だと飽きてしまうので、パスタなどで主食に変化つけるといいかもしれません。こちらも非常に軽く持ち運びに長けています。アウトドアはもちろん、自宅やオフィスなどどこでも手軽に食べられちゃうのが魅力。


3.主菜 IZAMESHI おかずシリーズ

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備蓄食から、おいしく食べる長期保存食へ。をコンセプトに掲げるIZAMESHI。写真左がレギュラーバージョンでいわゆる一般家庭の食卓に並ぶようなおかずシリーズ。写真右がIZAMESHI Deliといってワンランク上の外食飯のようなこだわりおかずシリーズです。どちらも美味しいのはもちろんですが、この調理おかずが3年の長期保存仕様!圧巻なのは封を開ければ即食べれるところ。凄すぎ。保存食として最強です。もちろん湯煎すれば、さらに美味しくいただけます。



4.副菜 カゴメ 野菜の保存食セット

07野菜たっぷりスープ

災害時の健康面を考えると不足しがちになる野菜は欠かせません。ご存知、野菜といえばカゴメから長期保存タイプの保存食が出ています。左はお馴染みの「野菜一日これ一本」30品目の野菜350g分をぎゅっと濃縮した長期保存できる野菜ジュース。食塩・香料・保存料は不使用!右は豊富な種類の野菜、豆、穀類がたっぷり入った野菜スープです。1食あたり食塩相当量1g以下のヘルシー設計で、塩分が気になる方にもおすすめです。どちらも調理要らず、常温保存期間5年6ヶ月です。


5.デザート 井村屋 えいようかん・チョコえいようかん

08えいようかん

いわゆる羊羹です。羊羹は登山やトレラン時などにも行動食として携行されるとても優秀な食品です。写真右のチョコ味が200キロカロリーで、煉が171キロカロリーで、おおよそご飯一杯分というカロリー補給が可能です。災害時は山と同じく、いかに簡単にカロリー摂取を行いエネルギー消費に備えるかが大事です。この羊羹は大きさがあり、食べごたえもあり、5年間の長期保存で、コンパクト!まさに言うことなし。おすすめです。


主食、主菜、副菜、デザートとカテゴリーを分けて紹介しました。
どれも調理いらずですし、保存食としては美味しいものばかり。ご紹介した各メーカーはそれぞれが主食、主菜、副菜などつくっていますので、見てみてください。そして、実際に買ってみて試食するのも良いと思います。

今回は災害時に重点を置いて「調理はなるべくしないこと」お湯を沸かす程度で対応できることを前提にご紹介しました。この先どのような災害に見舞われるかわかりません。災害レベルに応じて主食だけにするとか、持っていくものは変えて良いと思います。欲張りすぎは禁物です。

重さは控えめ、エネルギーは多め。軽量、高カロリーを心がけましょう。
一人あたり、3日〜7日分の食糧を準備してください。

消費期限が近づいたものから食して、また買い足す。ローリングストックを心がけましょう。


それでは、また次回!


過去の『山遊びと防災』連載はこちらから。


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