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Finally定期公演「ファイナライブvol.3」LIVEレポ


私がFinallyを初めて見たのは、2023年9月17日のイナズマロックフェス。

けれどそれは、奇妙な偶然がいくつも重なった結果でした。



雷神ステージに並ぶより先に、何か食べておこうと思った。

でも特に目当てのフード屋台もなかったので、ちょっと歩き回ることにした。



あるいは数分、自分が無料スペースの風神ステージ通りがかる時間が前後していたら。

その先の私の人生は、全く違うものに分岐していたでしょう。

ここには、今の灰色は、存在していません。


それから頭の中で彼女たちの存在がどんどん大きくなっていって、程なくして私も人生で初めて、ライブハウスというところに足を踏み入れました。



ちょうど、今から1年前のことです。





こんにちは!灰色です。


今回は久々にFinallyのLIVE感想回!

8月末のアトジャ以降、諸事情で全くのご無沙汰になってしまっておりましたが、今度こそは書かずにはいられません。

というより、記録を残さずにはいられないと言った方が正しいでしょう。

理由はこちら!


第二部でのガールズバンド・Faulieu.とのツーマンもさることながら、何より刮目すべきは第一部!

グループとしても久々となる、アコースティックLIVEです。

私が行ったことのあるLIVEでは唯一、昨年のクリスマス回が後半部はアコースティックパートでしたが、今回はそれとも違い最初から最後まで、しかもギター・キーボードにゲストの奏者陣を迎えての盤石編成

かねてより、今のFinallyの歌唱を一度何者にも阻害されずに味わってみたいという悲願を抱えていた身にとっては、これぞ好機到来というものです。

というわけで、人生初のインフルエンザ感染で39.7度出して海老名のフリーライブ&一日店長イベントを休むという絶望を乗り越えて、やってきました代官山ODD!

書きましたレポ!

どうぞ!


※時系列順のレポートの体裁をとっていますが、通常回以上に第一部についての記述が比重多めになっております。ご了承ください。



第一部

まずはなんといってもガチャで缶バッジ交換してくれた方々本当にありがとうございました!!!!


持つべきものは何とやら、おかげさまで財布が大変に助かりました。

コンプ狙い勢の皆さんは本当にお疲れさまです。


でもって入場、程なくして開演。

幕開けはおなじみのSE……ではなく、早速THE だいじょぶズ白井岬さんのギター&レトロリロンmiriさんのキーボードによる演奏がスタート!すっかりお馴染みとなったトーキョー・ナイト・イミテーションのメロディが奏でられます。

続いて現れたメンバー6人のステージ衣装も、なんと全員がジャケット+パンツスタイルの超特別仕様!

メグはソロで、ティナはFinally展のときの私服でそれぞれ見たことがありましたが、他のメンバーは完全に初めての衝撃。




しかしまあ全員似合う!

めちゃくちゃカッコいい!

足なげー!!



額を出して大人なヘアアレンジのアオイに、これまでフォーマルな服装のイメージがなかったはるちゃんも凛として実にスマート。

年長組もさすがのスタイリッシュさで、リンちゃんはぐっとオーラが増したように感じられますし、何よりジュリちゃんの完璧な着こなしはリーダー&社長&プロデューサーを兼任する彼女にピッタリ!

もうこの時点で完全に勝ち申しました。折角だしなんとかミューカかランチェキを売ってほしかったです。今からでもBASEどう?



普段はまず見ない全員着席スタイルになりまして、一曲目はもちろんそのままトーナイから。

これが早速めーーっちゃ素晴らしかった!!

感エロ横山氏の頭の中にも、もしかしたら初めからこのバージョンの構想があったのでは……と思わせるほどの完成度です。

原曲はスピーディなピアノにキュートなダンスの悪戯っぽさが特徴でしたが、スローで低音をしっかりと響かせるアコースティック版は妖艶さが格段に深まり、まさに化け猫・あやかしといった雰囲気に。

それでいて、キーボードが生音で入ったことによりドラマチックさもグンとアップしています。

メグ&リンちゃんの歌い出しからしてムーディーさたっぷりで、そこからの「見つめ合えば離さない」という誘惑がなんとも強烈でした。

なんといっても原曲でもインパクト抜群だった二番!ここはもう、完全にはるちゃんの独壇場に

演出のためにヤバめのアロマが仕込まれたのかと錯覚するほど、ド直球の魅了が脳を破壊してきました。本人は内心相当緊張していたそうですが、いやはや大した女優ぶりですよ。


そしてCメロ、私の一番好きなパートであるリンちゃんの見せ場です。

弱くていいよ 泣いてもいいよ
着飾った姿のあたしでいいもの

Finally「トーキョー・ナイト・イミテーション」

原曲の時点で解釈のしがいがある一節でしたが、この日はさながら、切々とした独白にも聞こえました。

また、リンちゃんのひとことずつに重みがあった分だけ、サビ直前のアオイのわがままな告白がいっそうトゲとして刺さるというコントラストにも。

アコースティック=バラード、エモーショナルという先入観を初手で粉砕する、今のFinallyにしかできないスタートダッシュでした。



よし、もう勝ったな……と思いつつの2曲目。

少し脱線しますが、無粋ながら今回は割とガチめに脳内事前セトリ予想をしておりました。

というのも、ジュリちゃんからは「曲がたくさん増えた今だからこそ、アコースティックで見せられるものがある」という旨の発言が出てこそいたものの、実際のところワイブレ以降にリリースした曲の多くはロッケンや走れを筆頭に超パワー系の顔ぶればかり。とてもじゃないですがファイターのアコースティック版とかは成立し得ないでしょう。

そうなれば、必然的にチョイスは限られてくるだろうと。








2曲目愛迷でした。






いやこれはもう優勝どころか決着ですよ。



BLAZEでは生バンドとの凄まじい相性の良さを見せた愛迷でしたが、この日はというとキーボードとの相乗効果が壮大さを倍化!Finally楽曲で唯一のダークなストーリー性を大幅に膨らませていました。

歌唱面では、パート割りが多いメグとリンちゃんはもちろんのことながら、今回印象的だったのがここでのジュリちゃん!

もう随分と彼女の生歌は聴いてきたつもりでしたが、レアな愛迷のそれもアコースティック版ということで、今まで以上にジュリちゃんの声質の気品ある響きを味わうことができました。

一流の舞踏家として、またラップ担当としての切れ味鋭いステージングについ気を取られてしまいがちですが、自分の武器を知り尽くしたプロフェッショナルである彼女が聴かせにかかるときの威力は、やはり流石のひとこと。並のアイドルグループのメインボーカルでは到底太刀打ちできません。

他にも全編で美しいハモりも披露してくれたりなど、この日のジュリちゃんにはまだまだ驚かされることになりますが、それについてはまた後ほど。


それと、最後に付け加えてひとつ。愛迷は確かに名実ともにレア曲ではあるのですが、バンドワンマンの二部でのFinally(曲名)との入れ替え枠、また先日の2周年LIVE第二部のワンマンと、ここぞ!という大切なLIVEではセトリに入れてくれている印象があります。

レギュラー群とはまた違う魅力があり、Finallyの底力を感じる一作だと思っている愛迷大好きの自分としては、毎回嬉しいことこの上なしです。

あと多分この1年で愛迷やった日は全部LIVE行けてますhappy…………




あ、愛迷といえばやっぱり最推しのティナ……なのですが。



灰色の空に向かって
二人堕ちてく
この愛で

Finally「愛迷」

なんぼなんでも緊張しすぎて寿命縮みました。






この時点で2時間オーケストラ聴いたくらいの満足感なのですが、ここからはアコースティックならではのサプライズ要素・カバー曲パートに!

「みんな必ず聴いたことのある曲」としてまず披露されたのは、PRINCESS PRINCESSの「M」でした。最初曲振りのときに浜崎あゆみの方かと思ってごめん。

もっと最近の曲で来るかと思ったのですが、これは先輩方にとっても嬉しいセレクトですね。

私はもともと特に思い入れがあるわけではなかったのですが、全員がとても丁寧に歌っていて、カバーパートも十二分に準備をしてきたことがすぐに伝わりました。

また、ここまででハッキリと感じたのがアオイの声とアコースティックの予想以上の相性の良さ!

もともと私は彼女の器の大きさと度胸から来る本番強さにはすごいものがあると見ていたのですが、いわく大きなLIVEでもステージに立って身体を動かしはじめれば、どんどん楽しくなってきて緊張がほぐれる流れなんだとか。

逆に身体を動かさないこの日は、MCから特典会挨拶まで一日中いじられるくらいにガチガチだったらしいのですが、率直に言って私は歌声からはさほど緊張を感じませんでした。

その一方で、トーナイのインストラクションで横山氏も絶賛したという甘めで無垢なその声がカバー曲にピッタリ!

以前、自分の声質に合う歌い方を常々研究していると語ってくれたこともあるアオイですが、彼女はひとつの答えに近づきつつあるのかもしれません。


そして二曲目、「Finallyに恋に落ちてください💛」というティナの反則的な曲振りに驚いているとCrystal Keyの「恋におちたら」が流れ出しました。少しだけ時代が進み、自分にとっても馴染みのある曲です。

こちらはFinallyとは普段ほぼ無縁なストレートのラブソングで、「I love you」とか絶対普段は聴くことねえよな……と妙な面白さと感慨深さが。

それにしても、ソロといい今回といいカバーのたびに思うのはメグのアレンジの大胆さですね。どんな曲もメグ流にしてしまうその腕前。私はずっとソロカバーアルバムの発売を熱望しています。


そうそう、カバータイムで改めて実感したFinallyの大きな強みがもう一つ。それは中低音域の歌唱の見事さです。

ロッケンの冒頭などに見られるリンちゃんの安定感加えて、ティナの声量を活かした歌い方も非常に強力。

この強みは特に、男性バンドアーティストからの提供楽曲群とのシナジーが絶大ですね。じっくり聴き惚れることのできるアコースティックLIVEでは改めて、この武器の強さを思い知りました。

しかし、ここで一つ難点が。聴き慣れているトーナイならまだしも、恋に落ちたらで目が合うのは気恥ずかしいなんてもんじゃないですね。訳あって今日はガンガンに視線を食らいます。心臓に悪すぎる。

とはいえ普段と違い踊るわけにもいかないので、全く逃げ場がありません。肩に変な力が入りまくり、首筋が結構ヤバめになってきました。今もだいぶしんどいです。





惜しまれつつもレアなカバーパートが終わり、再びFinally曲のターン……ではなく、派生ユニットであるMegRinkaの二人の時間に!

もちろん曲は「花瓶」。今日のサポートのお二人は花瓶初披露のときにも演奏してくれていたとのことで、否応なしに期待も高まります……

と言いつつ、実はここ最近でライブ版の花瓶を聴くのは2回目だったり。では前回はというと、先日まさに白井岬さんの生誕LIVEが下北沢で開催されまして、そちらにリンちゃんがゲスト出演。ソロ二曲のあとにメグも登場して、花瓶を披露してくれたのでした。ちなみに当日最大のインパクトを残したのはTHE だいじょぶズのフロントマン・松野浩介さんです。

花瓶といえば、一番はメグメイン、二番はリンちゃんメインの構成。歌詞もそれぞれが分担して書いているそうで、言葉選びにも個性が出ている気がしますね。

特にリンちゃんは弱さや傷に関する表現が巧みで、ここでも存分にそのセンスが発揮されています。

加えて、この曲は二番終わりからの展開も独特で、情感を盛り上げる箇所が多数。最後の最後まで、この二人ならではの多彩な形のハモりを楽しめて耳が幸せです。

昨年のクリスマスで初めて花瓶を聴いたときのことは今でも忘れられませんが、今回はそれよりもまた格段にレベルアップしており、この一年弱での表現力の深化を存分に堪能できました。

あとラストでなぜかジュリちゃんが茶番を展開していましたが、詳しくは野暮なので省略しましょう。若干余韻ぶち壊しだよ!



ついにアコースティックも後半戦!Finally楽曲の時間に戻ります。

「バンドワンマンでできなかった曲、この一曲だけ静止画動画撮影可能」という前振りから、へ入ります。

Finallyが手札を増やしてきた中でも、あるいはこれが最もアコースティックを待望されていたかもしれません。少なくとも私は期待MAXだったので選出されただけでも嬉しかったですし、まさか動画を撮影して見返せるとは!

原曲との違いという点では、岬さんのギターが間奏パートで冴えまくり。もちろん、miriさんの鍵盤も元より燈のストロングポイントだった荘厳さをこれ以上ないほど引き出していました。

歌の方では、はるちゃん担当の一番サビ前が大好きなポイントの一つ。彼女はメンバーの中でも特に歌の安定感が抜群で、どんな曲でも重要パートを担えるポテンシャルを持っていますが、こと燈のLIVE版では力いっぱいに絞り出すような技法を取っており、意思の強さを感じる表現が強く胸を打ちました。

加えて、もう一つの彼女のハイライトであるラスサビの切り込みも完璧な仕上がり!しかも、最終的には楽器の音ではなく自身のブレスから入る超難度の形になっていたそうですが、見事な業前でした。



燈に続いては……どうにも聴き慣れないイントロが。まさかノー予告で新曲というわけでもないでだろうけど……と思っていたら、まさかのラブミー!

こちらは楽曲をプロデュースしたFABLED NUMBERのボーカル・N'Eita氏が本人のアコースティックLIVEでセルフカバーしていたこともあり、こっそり予測していたのですが(後出しジャンケン)、こんなに派手にアレンジされているとは思いませんでした。

トーナイともまた違うトーンで、「二人だけでいいでしょ?」という甘くも危険な圧を掛けてきます。リンちゃんの「愛せ」が怖い!

途中のラップパートもなかなか不思議な感じになっていましたが、ラブミーといえば最大の特徴がラストの拳振り上げ。

いやまさかこのテンションでウォイウォイ言わんよな……と思っていたところ、なんと6人全員で「二人だけでいいでしょう?」を繰り返す仕様に!

大人の魅力というと月並みすぎますが、六人六様のアピールはもう本当に目と耳が足りませんでした。





ラスト一曲を前に、ここでMC。

Finallyとして新たにスタートを切って以降、メンバー間の衝突も数多く経験してきたと語るジュリちゃんに、メンバーたちも頷きます。



そんな困難の連続を乗り越えながら、必死の思いで迎えた結成1周年。

2年目の飛躍を誓った、決意の曲。

最後はなんと、決別イミテーションでした。



決別といえば、私が勝手に決別スタートと呼んでいる通り、そのイントロから一曲目の適性が非常に高い曲です。逆に、トリに持ってくるというのはちょっと記憶にありません。

しかし、そこは施策の一つ一つ、セトリの一曲一曲にも全て意味を込めて工夫を凝らすFinallyのこと。

この日のラストに決別を持ってきたことも、おそらくは熟考を経ての決断だったのでしょう。


果たして、それは大当たりでした。



決別といえばなんといっても、先述の冒頭部。

ジュリちゃんの透明感ある歌い出しから、一気に疾走感ある本編へと入っていくのですが、この日の彼女の歌声は間違いなく過去最高レベルでした。

静謐な水面のごときその導入から、想起された思い出はただ一つ。

3/26のバンドワンマン、第二部本編のトリという最大のクライマックスで披露された、メグによるリナリアのスペシャル版イントロです。

ジュリちゃん曰く、ここの歌い出しはリハでも失敗したほど難しかったとのことでしたが、一方でやはりどうしても決別をラストに持ってきたかった、とも話してくれました。



では、活動2年目への強い意志を歌ったのが原曲であれば、この日の決別は何を意味していたのでしょうか。



もちろん私の解釈に過ぎませんが、それは一つの「名乗り」だったのかもしれません。



最強の武器であるスキルフルなダンスを封印して、歌唱力と楽曲の力だけが頼りの真っ向勝負となるアコースティックLIVE。

12月10日にSpotify O-WESTでの大規模ワンマンを控えている中、普段とは全く異なる準備が必要なこのLIVEは、過密スケジュールの中にあっては極めてハイリスクな挑戦だったことでしょう。

誤解を恐れずにいえば、単なる新規動員候補の獲得という点においては、大規模なサーキット・対バンイベントへの出演の方が、より確実な成果が見込めたかもしれません。



それでも、このタイミングで、久しぶりのアコースティックLIVEを決行した意味。



Finallyは、本気で音楽をやる。

自分たちのスタイルを貫く。

外野のカテゴライズも、ノイズも、しきたりめいたステレオタイプも関係なく。

そんな一切から、決別する。



もはやFinallyはアイドルではなくアーティストだと、これまでも数多くの共演者が語ってきました。

この日の第二部でも、Faulieu.のボーカルCanacoさんが同じことを言ってくれています。



では、この「決別」は、そんなアーティストとしての宣言だったのでしょうか。



いえ、きっとFinallyは、そこにさえ留まりません。


ここから始まる
振り返りはしないよ
決別イミテーション

Finally「決別イミテーション」


ラストのこのパートを歌うのもまた、リーダー・Juriです。



既存の枠を超えた、唯一無二のチームとしての名乗り。

過去を振り返らない孤高。


静かだけれど、過去のどの時点よりも熱く燃える魂を、私は感じました。



振り返ってみれば、かくも気高く。

これ以上はない、決別フィナーレでした。





第二部


さてさて、第二部はお待ちかねのツーマンナリー!

当たり前みたいに使ってるけど「ツーマンナリー」って何?


もとい、まずはFaulieu.の登場です!



私が彼女たちのステージを観るのは、前身のfleufleu時代に一度、それから現在のFaulieu.になってからも一度か二度といったくらい。

しかしながら、その軽快かつキャッチーで初見でも乗りやすいサウンド、そしてFinallyメンバーも目をハートにするほどの超絶な見目麗しさは、非常に強く印象に残っておりました。

さて今回はツーマンということで、過去以上にフォリューの上質な楽曲をがっつり堪能!

特に「下の名前で呼ばないで」とラストの「SPICA」が好きなテイストでした。

ちなみに今回陣取っていた下手ポジションからはベース・Ayanoさんが近かったのですが、その可憐な外見に反してどんどん前面に来る演奏がシビれる!もう片翼のギター・Kahoさんも、ソロのたびガンガンに沸かせてくれます。



そして中盤では、来ました本日のメインイベントである両グループのコラボステージ!!あ

以前に一度、彼女たちがバンドについてくれた飽くなきヒーローのパフォーマンスを見たことがありましたが、それはもう素晴らしいクオリティでした。

今回も間違いのない飽くヒロか……と思いきや、選出されたのはTrash talk!

その上、なぜかFinallyメンバーもジュリちゃん・はるちゃん・アオイの3人しか出てきません。

こうして異例づくめのままスタートしたトラッシュですが、はるちゃんはむしろ一部よりこっちの方が緊張したのか、はたまた楽しさが溢れたのか、特典会で見せるような人懐っこいスマイルがこぼれまくりだったり。メンバー半減で必然的に歌割りも増えたため、普段と違うリリックを愛らしく歌っていました。

ではほか二人はというと、通常版同様にラップを披露するジュリちゃんはさすがの横綱相撲。

一方、なんとアオイはここで大暴れ!

サビを満面のスマイルで歌ってくれただけでも大満足でしたが、ついにはなんとティナの「なぁ、そうだろ?」までブチかましてくれました。

本家のお株を奪うその攻撃力には、もちろん客席も爆盛り上がり。いやー、めちゃくちゃ決まってました。

これで終わるのは実に惜しい、4回に1回くらいランダムで出てきてほしいくらいです。



と、ここで少しだけ僭越ながらも本音を書き添えるならば……個人的にTrashはFinallyの中で最も「LIVEで味わい尽くした」曲だと感じていました。

フロアの起爆剤としての役割を担っているためか、セトリ選出率は体感あのワイブレ以上。ロッケンにこそ劣るかもしれませんが、展開が変則で注目ポイント目白押しのあちらと比べると、湧きソングとしての色がより濃いトラッシュは率直なところ「もちろん毎回楽しいけど、もうそんなに語ることはない」ポジションになってしまっていました。もちろん、これはあくまで私の一方的なわがままに過ぎません。

しかし、この日のコラボ版は全くの別物。とにかくサウンドが凄まじく重厚!聴き慣れた音源とは全く別物の骨太さは、何よりドラムビートのなせる技でした。

その立役者であるみもりんことMimoriさんはジュリちゃんのドラムの先生でもあるそうで、昨年の生誕LIVEでもゲスト出演を果たしてくれていたのですが、今回はそのパワフルプレーが激烈に炸裂!

加えて普段はジュリメグによるダンスが見せ場のソロパートでも、ギター・ベースと共に達人の技をビシッと決めてくれました。

これを一度味わってしまった以上、通常版はもう絶対に物足りない……と思わずにはいられない、最高のアップグレードでした。



超進化したトラッシュでブチ上がり、無事にコラボタイムは終了……かと思いきや、なんと今度はフォリューの「嫌い」をのティナ・メグ・リンちゃんが歌うという逆コラボ!これは本当に予想外オブ予想外でした。この曲、もうダントツ一番好きです。

メンバーも大好きだという「嫌い」。トゲのあるサウンドと歌詞がいつものFinallyとは別種の魅力を引き出してくれ、特にティナはその天性の表現力がここぞとばかりにスパーク!ビターなテイストも、無限の天才には完全にマッチしていました。

極めつけに、曲中のソロパートではツインタワーの二人がダンスを披露するという大大サービスまで!!

これはもう、感想を通り越して感謝しかありません。私ごとき下賤の輩の目には美しすぎました。角膜溶けた。



失礼しました。

こうして、奇跡のような豪華さのコラボは満場の拍手と共に終了!最後は再びフォリューパートに戻って「SPICA」で締めです。こちらはいわゆる代表曲にあたるのでしょうか、私もすぐさま以前聴いたことを思い出せました。

歌詞を深掘りできるほどには聴き込めていませんが、フォリューのステージを振り返ってどうしても触れたい最高ポイントがもうひとつ。

それは、ボーカル&ギターのCanacoさんのスイート&クリアボイスの心地よさです。

ガールズバンドのフロントになるために音楽の神がデザインしたのではないかとさえ思える、春風のような爽やかさとあたたかさのある声。

明るい曲は勿論のこと、この絶対的な武器があるからこそ、「嫌い」や「下の名前で呼ばないで」のような曲においても、表現の影を濃くできるのでしょう。

中毒性という言い方は気が引けますが、しかし一度聴いたら忘れられないその響きには、今振り返っても恋しくなってしまう個性と魅力がありました。



最高の戦友であるフォリューの4人による、至福のステージ。コラボでは特に、グループ同士の信頼関係と仲の良さもさることながら、プロ同士の相互リスペクトが強く感じられました。というかメンバー間の絡みがただただ尊すぎました。

過去2回のファイナライブでの対バン相手以上に、今後のさらなる共演展開に期待せずにはいられない、高まった期待をさらに超えまくったひとときでした。




さて、いよいよ最終戦!

Finally、みたび登場です。

まず触れるべきは、ファイナライブのスペシャルさの一つは開演にありということ。

3/26のために宮田"レフティ"リョウ氏が制作してくれたSEが、猛々しいヒロイックさでボルテージを上げてくれます。

一人ずつ個性豊かな決めポーズで挨拶をしてくれるメンバーもいっそう可愛らしく格好良く、特別なショータイムを作ろうという彼女たちの心意気がなんとも頼もしく見えるのでした。



よっしゃあ、インフル明け2週間ぶりのFinally!

開幕はバンドワンマン同様のBelievingでした。一部で硬直した全身を再起動して、トップスピードまでフロアが加速します。

フォリューのステージも声を出しまくれる熱がありましたが、やはり風圧を感じるほどに煽ってくるFinallyに反撃できるこの時間は究極のエンターテイメントです。

お前らこれが欲しかったんだろ!と言わんばかりの選曲。今回もたいそうハードになりそうです。




続いてはファイター。


お前らこれが欲しかったんだろ!




〜中略〜


最後はWINNERSでした。


おわり。


頭いてー。


喉いてえー。


あ、君エールコラボのみもりんがとっても可愛かったです。ダンスもしっかりキレてました。MVP決定です。


頭いってえ




以上!

今回もバカの長文にお付き合いいただき、ありがとうございます!

これにてファイナライブvol.3のレポは終了……なのですが、最後にもうほんの少しだけ、個人的な話を差し込むのをお許しください。



冒頭で触れた通り、Finallyの深海に本格的に入門してから、先日10月10日でちょうど一年が経過しました。

本当は海老名回で狂信者2年目突入!というつもりだったのですが、あわれインフルに屈していたため、繰り下がって今回のファイナライブがその節目にあたることに。



でもって当日。ギリギリでローソンに駆け込んで紙チケをプリントした結果、



過去最大の幸運が舞い込みました。 



第一部、アコースティックLIVEの整理券番号、

A1番!


前方優先のない今回では、正真正銘の一人目です。


いい眺めだ…………



なんだそんなことか、とお思いの方も、また1番経験済みの方もきっといらっしゃるでしょう。

けれども、私にとってはまるで何かの力が抽選に働いたとしか思えない、最高の贈り物でした。


もう、ただの自慢話でしかないのですが。

Finallyにハマって以来初めての、生演奏アコースティックLIVE。

出会って一年の記念日に、その歌を特等席で受け取れたことは、一生忘れられない思い出です。




夢見心地の中、メンバーと目が合うたび、歌声が胸に届くたびに想ったこと。



初めて出会ったのが、好きになったのが、ついていくと決めたのが、Finallyでよかった。




愛しているならそう言って
私は絶対素敵
今夜だけでいい
ぎゅっと抱きしめてよ

Finally「トーキョー・ナイト・イミテーション」




Finallyのみんな!!!


何があろうと、どこまでも、誰よりも超愛してるぜ!!!!


この瞬間だけ、僕たちの賞杯を。




以上、灰色でした!

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