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漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!』9巻

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『家庭教師ヒットマンREBORN!』9巻

著 : 天野明



いよいよ通常の喧嘩自慢、力比べを脱却した
『REBORN』独自の異次元の戦闘へと
シフトチェンジして参りました。

相変わらず格好良く、
連載当初の死ぬ気モードとはみちがえます。

主人公のこの格好良い戦闘の雰囲気は『ぬらりひょんの孫』で見覚えがあるなとふと思いました。

“沢田綱吉VS.太猿”戦での技の軌道と擬音が複雑に重なり合うコマには、細部までの拘りに感服しました。

必ず細かい・或いは見切れるコマでもアクセサリーのデザインを丁寧に描かれていたり、全員の服装が違う上に、都度変えている所からも天野先生の魅力を感じました。

今巻で10年後の黒川花が、急に目にした変わり果てた親友に告げた台詞が貴く、こんな友情に憧れるなと思いました。

また、日常から急に戦乱の10年後に仲間と共に飛ばされて困惑して不安や憤りをぶつけ合ったり、動揺して泣き出したりとしてしまう中での葛藤と成長を精緻に描いていて素敵でした。

リーダーとして仲間の不安に気が付けなかった事に気付いた”ツナ”が大人に見えました。

今巻で一番技術的にも内容的にも面白かった対戦は”沢田綱吉VS.10年後の雲雀恭弥”戦でした。
ブレや刹那を切り取るような演出、空間をフルに使った上に距離を体感できる構図が魅力的でした。
今回は修行の一環だったので、
次は本気の”ツナVS.ヒバリ”を観たいです。

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