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久しぶりに求人広告を出してみた(3)

まあ、やっぱりというか現実はなかなか厳しいもので。

そりゃあ空前の人手不足だって言うんですから人は簡単に応募(今回の場合は面接まで)しやしませんよ!ってのを見せつけられた感がしまして。

とはいえ、別に広告会社をdisってるわけではなく、ある程度は覚悟していたんで結局お金をドブに捨ててしまったみたいにも見えるんですが、「求人をしてますよ」というのをわかっていただけただけでもよかった、と考えました。

ただ、広告を出している所は大手の飲食チェーンだったりあんまり個人経営(法人かそうでないかは別で)の所は出してませんよね。

決して安いという金額でもないし、仮に採用まで至らないとしてもせめて面接にまで至る人が数人はいて欲しいよね、というのが偽らざる本音でしょう。

で、今回の求人広告を出してわかったことは・・・

時給が高ければいいわけでもない

あの某外資系会員制スーパーが時給1500円で求人を出した!と話題になりました。

でも、その求人の内容を見ると決して易しいわけでもなく、「土日祝日必ず出勤できる方」とか仕事内容も倉庫作業ですから相応の力仕事があるでしょうし、少なくとも「楽な」仕事ではない筈です。

よくSNSなどでは「人手不足は時給を上げれば解決する」とか、「安い賃金で働いてくれる人手が欲しいだけでしょ」みたいな論調もあるんですが。

今回の広告会社の営業マンに、「多少時給を上乗せしたら応募は集まるんですかね?」と聞いたところ、「なかなか、そういうものではないですね。」との返事。

で、僕の見立てとしては、

「そもそも就労人口(われわれの業種的には若い人)が減っているので応募が少ない」

「シフトに縛られて仕事をしたくない」

この点は大きな所で、気が向いた時や学校の空いた日にタイミー等のスキマバイトアプリで仕事をする、というスタイルが増えたことも大きいでしょうね。

で、後日談なんですが・・・

3人の採用が決まりました。

「なんで?」となるでしょうが、結局は今回の広告とは関係なく、いわゆる「店の外の求人の掲示板」と「店のHP」。

今までと同じパターンでした。

2人は今年の4月から専門学校(看護系)、かつ友達同士。(1人が先に入ってきていて、その子から内容を聞いていたみたい)、1人は大卒で別に自分のやりたい事があって(ダブルワークではない)、そのために仕事としてお菓子屋を選んだ、との事。

以前の僕なら採用に至ってなかったかも、というパターン。

看護系は授業と実習がハードでなかなか続かない(過去も何人か採用したもののこの理由であまり続かなかった)、自分のやりたい事のためにとかだとこの仕事は足掛けか?などなど。

実は今ウチの学生のアルバイトは教育系や看護系がほとんどで、理由は「将来、人と接する事が多くなる仕事に就くかもなので、そのための予行演習」(こうはっきり言っている訳ではないですが主旨はこういう感じ)。

で、結局のところ。

「ここで働く事のメリットをはっきり示してあげる」

これに尽きる気がしますねえ。

もちろん、時給等の待遇も当然必要でしょうが、ここで働く事で自分にどうメリットがあるのか?将来ここで働いた事が役に立つのか?をしっかり明示してあげる事でしょうね。

正直、時給だけでは前述した某外資系スーパーのは勝ち目が無いので、こういう所で人材確保の勝負をすべきでしょう。

まあ、たまたま今回は上手く顛末としてはまとまりましたが、人材確保が今後もますます難しくなるのは必至なので、こういったやり方もあるんだ、という参考にしていただけると幸いです。

#人材採用 #アルバイト #ケーキ屋 #菓子屋

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