謙遜と自虐の文化で生きること
趣味などが褒められた時。
「いやあ、それほどでも」
「誰だってできますよ」
果ては
「くだらないことですから」
などと自分を卑下する。
「謙遜」は日本人の美徳とされていると思う。
それが行きすぎて、ほとんど「卑下」「自虐」になっている人もままある。
さらにそれが行き過ぎると、
自分の家族を
「愚妻」「愚息」などと呼ぶことも。
海外の方などはこの文化にかなり驚くらしく、「虐待」とも取られるとか。
私は、そういう文化の中で育って、
それなりに出しゃばらないように、自慢にならないように、謙遜して、卑下して、自虐ネタを言う時もあった。
でももうやめたんだ。
自分の配偶者や子供が褒められたりしたら、嬉しいじゃない。
「いいお子さんですね」と言われたら、
「そうなんです。うちの子いい子なんです」でいいじゃない。
そのほうが絶対にいいと思うのだけど。
自分にしても然り。
自己紹介でいきなりネガティブな特徴を挙げる人が多すぎる。という印象。
自分の病歴や障害を全面に出すことは、間違いではない。
でも、「大事にされたいんだな」と思って、私は腫れ物扱いしちゃうな。
腫れ物扱いされたいのかもしれないけど。
特にメンタルの病に関しては、同病相憐れんでも、あまりいいことがない、という経験則もある。引っ張られるという事もあるから。
私は子なし専業主婦という、ネガティブな肩書きを捨てて、自由人とか家事職人とか、芸術家とか、適当に好きな名前をつけて楽しみたいのだ。
人生は短いのだ。
自分を卑下したり貶めたりしている暇はないのだ。
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