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「出た!また『ココロ』ですか!」(「おかあさんといっしょ」のガラピコによる名言)

「おかあさんといっしょ」といえば、泣く子も踊り歌うNHK教育の子供向け長寿番組です。

その中で、キャラクターによる劇仕立てのコーナーがあり、キャラクター達が様々な日常を繰り広げ、時に大人にも深く考えさせるようなテーマを扱います。

私が、子供の頃は「にこにこぷん」というタイトルで、キャラクターは「じゃじゃ丸・ピッコロ・ポロリ」の3名が主要キャラクターでした。

今は「ガラピコぷ~」というタイトルで「チョロミー(うさぎの女の子)・ムームー(狼の男の子)・ガラピコ(ロボット)」の3名が主要キャラクターです。印象的なのは、このうち「ガラピコ」は、他の星からやってきて不時着し、記憶を失った二足歩行型のロボットという、かなり異色な設定があることです。

そのガラピコが言い放った言葉が、今回のタイトルのセリフでした。

まったく、ココロってなんじゃい!?

詳細までは覚えていないのですが、何か行動をした理由について、感情や気持ちという「心」を理由に説明をしようとするチョロミーやムームーに少し、いらだちも含めたセリフとして使われています。

私はこのセリフをテレビで聞いた時に、不思議と浮き立って聞こえました。

「ピッピ!出た!また『ココロ』ですか!」

「感情」や「気持ち」といったことを最終的な理由説明に使われても、しっかりと理由をとらえたいガラピコとしては不満があるんでしょうね。

私にはガラピコが「そうやって『ココロ』という言葉を出して説明しても、説明になってないじゃない!逃げですよ!」とでも言っているように聞こえたのでした。

言葉は便利ですから、抽象的だったり、曖昧なものでも名付けてしまえばわかったような気持ちになるものです。

そして、わかったような気持ちになればそこで思考の努力も終了してしまいます。

3人のキャラクターの中に全く違う特性をもつロボットのガラピコを入れていることで、違う視点からの投げかけによって、常に思考とコミュニケーションが必要になる。これが多様性のメリットなのかもしれませんね。

・・・と、考えながら見ると学びも多いので、ぜひ一度「おかあさんといっしょ」の「ガラピコぷ~」を見てみてください。たまに遊び心としてアニメネタのパロディーも入ってます(最近はジョジョのパロディがセリフに入ってましたよ!)

まさに、そこにしびれる!あこがれるぅ!

です。


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