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ぐん税ニュースレター vol.34 page02 -税理士受験ノート-

今回は私たちの生活に身近な消費税について基本的な内容をふり返ってみたいと思います。
2019年10月から消費税が8%から10%に引き上げられ、同時に軽減税率制度が実施されました。当時、コンビニで買った食べ物が店内飲食(イートイン)か持ち帰りかで税率が変わることが話題になったのは覚えがあると思います。

「軽減税率」とは

軽減税率は、一部の特定の商品やサービスに適用される低い税率のことを指します。通常の消費税率(現在は10%)よりも低い税率が適用されることで、特定の商品やサービスの利用者にとって経済的な負担を軽減することを目的としています。軽減税率が適用される具体的な商品・サービスは国や地域によって異なりますが、日本では「酒類・外食を除く食料品」、「定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞」が該当します。これらの商品やサービスは、一般の消費税率よりも低い税率(現在は8%)が適用されます。
消費税の軽減税率は、生活必需品や文化・教育に関連するものなど、特定の分野において社会的な配慮が必要とされるため導入されています。消費者にとっては、一定の節約効果や経済的な負担の軽減が期待できます。

「軽減税率」と「非課税」の違い

軽減税率は、先ほど説明したように一部の特定の商品やサービスに低い税率が適用される制度です。これに対して非課税は、特定の商品やサービスに対して一切の消費税が課されない制度です。
非課税とは、商品やサービスが消費税の対象外であり、消費税を支払う必要がないことを意味します。例えば、居住用賃料、学校教育、医療・福祉サービスなどが非課税の対象となります。これらの商品やサービスは、消費者にとっては完全に税金の対象外であり、価格に消費税が含まれないため経済的な負担が軽減されます。
軽減税率と非課税の違いは、税率の違いにあります。軽減税率では低い税率が適用されますが、非課税では一切の税率がかからないため、価格の面での差が生じます。

いずれも身近なところにある税制度です。日頃の生活で何にどんな税金がかかっているのか意識するきっかけになればと思います。

業務部 佐藤


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