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戦国武将に学ぶ!No.29~鳥居元忠①~



”軍師” こと、株式会社GUNSHIコーポレーションの社本です。


このnoteでは経営者の軍師としての目線で、
これからの時代を生き抜く戦略を発信しています。


私は日ごろより周りの方々から
”軍師” というニックネームで、
お呼びいただいています!(笑)

社名であることもその理由ですが、
私は自他共に認める歴史好き!
とくに戦国時代が好きです。


今回は、私が好きで見習っている、
学んでいる武将や軍師を紹介するシリーズ。


ぜひ最後まで楽しんでいただけたら幸いです。



■三河武将一の忠誠心



今回は鳥居元忠とりいもとただをピックアップします!


元忠は前回に引き続き
三河武士の一人です。
三河武士は忠誠心が高い人物が多く、
徳川家康をはじめとする主君を
守るために命をかけた人たちですが、
その中でも「三河武士の鑑」と言われた人です。


徳川家康よりも4歳年上とされる元忠。
家康の幼少期から一緒に育ち、
家康が今川家の人質になったときも
同行していました。


この点では前回ご紹介した
酒井忠次もうそうでしたが、
家康の幼少期の本当に苦しい時代から
傍にいた、信頼のおける人物の一人です。


鳥居元忠は、徳川四天王には
入っていないのですが、
しかしそれに匹敵する人物で、
主従関係というよりは兄弟のような
関係だったのではないかと
私は思っています。


これはとても有名な話ですが、
関ケ原の戦いの3カ月ほど前のこと。
「会津の上杉に謀反の疑いあり」
との情報が入り、家康は会津征伐に
乗り出そうとします。


家康が会津へ向かってしまえば、
その隙に石田三成が謀反を起こし、
最初に京都にある伏見城を
攻めに来ると思われ、
当然、家康も理解していました。


会津に家康が向かうのならば、
誰かが伏見城を守らなければならない。


石田三成が挙兵するとしたら、
10万くらいの兵を引き連れて
攻めてくるだろうと、
家康は想定しました。


10万の兵に立ち向かえる兵力は
見込めない、でも伏見城で
誰かが守らなければならない。


厳しく、重要な局面での役割を、
家康は元忠に頼みに行きました。


勝てる見込みはない。
でも誰かがそこにいて、
できるだけ石田三成を引き留めて、
時間稼ぎをするという役です。
つまり、端的に言ってしまえば
死を意味するお願いでした。


以下には諸説ありますが、
2人でお酒を酌みなかわしながら、
この話をしたとされています。
すると話を聞いた元忠は家康に、
「殿、私に死になさいと言いなさい」
と自ら申し出ました。


その際に家康は、
「何人の兵を残していけばいいか?」
と聞いたところ元忠は、
「できるだけ(伏見城に残さずに)
連れていってください」
と答えたといいます。


「今後、天下を取っていくためには、
一人でも多くの家臣が必要になるでしょう。
だから、ここで無駄死にする必要はない。
一人でも多く連れていってください。」


これを聞いた家康は、
涙を流したと言われています。


これを受けて家康は、
必要最低人数だけ残して
伏見城を元忠に任せ、
会津征伐のに向かいました。




■今も残る元忠への弔いと忠誠心の痕跡



伏見城に残ったのは鳥居元忠と
わずか1800人の家臣たち。


案の定、会津征伐の後、
読み通り石田軍が攻め込んできます。
その数、4万人。


これは余談ですが、
通常、籠城戦は、
籠城するほうが有利とされる一方で、
籠城する兵の5倍の兵があったら
落城できると言われています。


つまり2000人で籠城していたら、
1万人で攻めれば落城できる、
ということです。
1800人対4万人ですから
この試算でいくと石田軍は圧勝です。


石田三成も、
1日で攻め落とせると思っていました。


しかし…


三河武士をなめてもらっては困ります!(笑)


なんと鳥居元忠は、
18日間も耐え忍んだのです!!


これは本当にすごいことで、
会津征伐に向かった
家康たちが戻って来るための
十分な時間稼ぎになりました。


自分は死ぬとわかっていても、
主君のために耐え抜いたのです。


最終的には負けてしまい、
自害に追い込まれてしまうのですが、
この家康への忠誠心が後も語り継がれ、
「三河武士の鑑」と言われるように
なった
のです。


家康はこれをきっかけに、
のちの関ケ原で勝利して天下を治めて
いきますので、元忠には心のどこかで
感謝していたはずです。


家康は、戦いに負け自害した
元忠の血で染まった床板を天井板にして
供養し弔いました。
今でも京都の養源院をはじめ
いくつかの場所で見ることができます。


これは弔いの意味もありますが、
元忠の忠誠心を残った者たちに見せ、
「三河武士の鑑」を後世に伝えるために
されたことでもあります。
きちんと供養もされていますから、
機会があれば、ぜひ見ていただきたいです。


話は現代に戻りますが、
この元忠の忠誠心を考えると、
経営者の想いというのは、
部下にどれだけで伝わっているの
だろうか、と考えてしまします。


伝わっていたとしても、
どれくらいの忠誠心を持って
取り組んでくれているでしょうか。


戦国時代のような命懸けの戦いは
ないにしても、「この人のためなら」
と思って動いてくれる社員が
どれくらいいるでしょうか。


これを考えたときに、
思い当たる部下がいる経営者は
本当に素晴らしいことであり、
またその社員に感謝しなければ
ならないと思います。


また、社員さんにしても、
「この人のためなら」と思える
上司やリーダーに恵まれていたら、
それほど幸せなことはないと思います。


今、「どうする家康」でも
もちろん鳥居元忠が出てきます!
ぜひ注目して観ていただきたいですし…

もっともっと!
クローズアップされてもいいのに!!



特番で放送してくれないかなぁ…(笑)。



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