輝けるプリズンホテルと再監獄化する世界 (小映)
巣鴨プリズン, 1947年
強要された自白をもとに取調官の右手から調書が析出されるのではなく、おのが肉筆による自白書を要求されるこの場所はいかにもありふれた監獄の一室という態で、そのあまりにも殺風景で典型的な部屋のつくり、と文書作成を強要してくる男たちの権威主義的欲望を露わにした典型的に凡庸な顔つき、が互いに馴染みすぎており、心の底でこれは笑うべき箇所なのだと確信され、同時に笑ってはいけない要所なのだと自制され、まずは真顔で料紙と向き合い今にも筆を執ろう、という仕草を一瞬