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事故を笑う人達とフェイルセーフ

事故や失敗の映像が公開されると「あんなんふつう気づくやろ」とか「常識を知らんやつやな」という声でコメント欄が埋まります。

<その辺の指摘が悪い方向に進んだ話>

確かにそうだよなーとは思いつつも心の何処かでは本当にそうか?と常に疑問というか不安に苛まれていたり。

例えば車の運転に関して私は基本的にブレーキ寄りかMTなら追加でクラッチをすぐ踏める状態にしています。私にとっての例外操作は寧ろ加速する為のアクセルです・・・特に街中だとそんなに加速しませんからね。

「そんなん当たり前やろ」


とか言われたりしそうですが人によってかなりばらばらで個人的には確証が持てていない話です。

直近で知人にこの話をしたら「進む事が普通だからブレーキの方が例外じゃないん?」と言われました。(ブレーキの方が「例外」はブレーキを特別視しているとも言える)

誤解しないで欲しいのですが何方が正しいとかではありません。結果的に自分に適したやり方で必要な時に止まれれば良いので。ひとつ大事な事と言えば「もしもを自分なりに考えているか?」だと思います。

私は職業柄最悪な方向を想定する傾向が染み付いているのか殆どの行動は「フェイルセーフ」の論理に従っています。フェイルセーフとは「失敗した時にそのまま最悪な方向に転ばない」という考え方です。(人生のフェイルセーフは失敗したけどな)

実際の意味としては装置故障の際に安全側に動作する仕組みです・・・それを本記事では思想的な意味で取り扱っています。

ブレーキ優先なのは「パニックを起こして慌ててペダルを踏んだとしても車は減速するので加速よりは大事には至らない」という考えです。勿論急ブレーキは別の事故を生む可能性もありますし常にベストな結果になるとは言えませんが、最悪の事態は避け易いのではないかと思っています。

更に踏み込むと「私は有事の際に自身がパニックに陥る可能性が高いと考えている」点です。

人によっては情けないとか心構えが足りないとかいろいろと指摘を受ける考え方ですが(実際に言われました)私は一瞬の判断が必要な危機的状況下で自分の能力を過信する気にはならないのです。

とはいえ実際に事故に巻き込まれた際は何だかんだ自分の能力で掴み取れる最適解を選択し、相手も自分も今日迄五体満足でいます。でもそれは「幸運が重なった事と自分の手の届く範囲での災難だった」という認識で相変わらず自分の能力に全くの信頼を寄せていません。

よくネタで「いまこの教室にテロリストが乱入したら」という妄想が語られますが、その後の七面六臂の活躍シーン(笑)は置いといて常にもしもを考える事は長い人生の中でたった一度でも自分と相手の命を救うのでは無いかと常々考えてしまうのです。(異世界転生前にマヨネーズの作り方を覚えておく事もそうですね!)

私も助手席に乗っている際に運転手から「ブレーキが利かない!?」と言われたらサイドブレーキによる減速やボンネットに張り付いての油圧の復活を試みるプランが常に頭の中で用意されています・・・誰に習ったのかって?

勿論マクガイバーですよ!(゚∀゚) マネシチャ ダメヨ

[注釈] : 冒険野郎マクガイバーは降りかかる危機を知恵と勇気で乗り越えるアメリカの良心とも言うべき80〜90年代に活躍したテレビヒーローです。いずれ濃密に語りますよ!

世の中の皆さんがどの様な行動指針で事故や事件から自分と相手を守っているのかが頭の隅っこで常に気になっています。性格的な興味だけでなく、職業柄対策案やレポート等をさんざ書いてきたこともあるからですかね。本当に能力だけで危機回避が出来るのか、はたまた対策を講じてもそれが人によっては無力なのか。

答はずっと出ないままなので今日も目の前に逆走車が走ってきたらと妄想しつつバイクのハンドルを握りま・・・いや、あっさりと妄想飛び越えて正面から突っ込んでくるのやめてくれん?(TдT) シヌカトオモッタ


<次のお話>

<前のお話>

<どくのぬまちをあるくのにそんなそうびでだいじょうぶか>
私のマガジンで唯一ちょっと真面目寄りな話題を扱っています(゚д゚) ニアワナイヨネ


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