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煙草を軸にした不公平な関係性

昭和から平成、そして令和ときて個人的に良かった事と言えば分煙環境が整備されてきた事です。

当方呼吸器が弱い事もあってか煙草(タバコ・たばこ)を吸わない人なのですが、周囲の大人がそれなりに真っ当だった為か喫煙者に対して人類の敵の様な感情は持っていません。

リアルでは好ましいと迄は思いませんが、時代毎の文化や物語を語る上で煙草は欠かせませんし一つの嗜好品として俯瞰して眺める事が出来ていると思います。

喫煙者 vs 非喫煙者


最近は落ち着いたと言うか趨勢が決まったなと思う程に衝突も以前よりは目立たなくなってきたと思います。

私自身は非喫煙者ですが一時期の魔女狩りの様な喫煙者の排除は見ていて好きではなかったのですよね。同時に多数の横暴な喫煙者に虐げられてきた反動である事もわかるのでなんとも言えない気持ちでしたが。

それでも非喫煙者の肩を全面的に持てなかったのは(主観ですが)正義棒で叩きたいだけの人がいた事や子供の頃に気を使ってもらったり、仕事終わりにとても美味しそうに吸う祖父達の姿を見てきたからかも知れません。

<とても美味しそうに吸う上司の話>


こんな話をすると「自分も周囲に気を使ってきたぞ!」と声高に主張する方も当時は見かけたものですが、その方は大抵周囲が遠慮・・・我慢してくれていただけだと思います。 気を使うのが偉いではなく、気を使うのが当然であり「褒めて褒めて」と自分から言うべきことではないのですから。(でも本当に偉い人は褒めましょう!)

基本的に吸わない人間にとっては煙草の煙(副流煙)は害悪でしか無いのですよ。これは喫煙者の肩を持っている私でさえ思うことです。

煙は呼吸器に直撃しますし、喫煙者の幸せな食後の一服の対価として非喫煙者の美味しいご飯の喜びを打ち消します。話はそこで終わりではなく、煙草の匂いが染み付いた衣服は脱臭しないと延々と匂いを撒き散らす呪われた装備となります。自分だけでなく同居者が非喫煙者であればその後始末は必須です。喫煙者の方は予想以上に非喫煙者に負荷を押し付けているわけです。

<いま考えればよく生き延びられたなと思う職場>


だからというか私が敬愛する喫煙者の方は基本的に自分が迷惑を振りまいている事を自覚した上で当然の様に配慮します。

こちらも罪の意識迄感じて欲しいとは全く思いませんが、それ程非喫煙者にとっては煙草の煙は苦手なものなのです。

苦手という表現は超マイルドですが、まぁ健康被害ってレベルの話ではありますね。

完全に迷惑を防ぐことは難しい訳で、そこで大切になってくるのは「迷惑をかけられても良いと思える関係性があるか」に行き着くのではと個人的には思ってますし、私自身の付き合い方がそうでした。

これは煙草に限った話ではないですけどね。

とまぁ、ふと思い立って書き上げてしまった煙草の話。 また機会をみて触れていきたいと思います。



<次のお話>

<前のお話>

<どくのぬまちをあるくのにそんなそうびでだいじょうぶか>
私のマガジンの中で唯一笑えない話や真面目な話を纏めています。 まぁフィクションですし(゚∀゚) シカタナイ


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