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音楽トリビア🎵「かぐや姫」🌕かぐや姫はなぜ地球に落とされたか?🌕🌠

先月末、山根あきらさん企画「理解はしてほしいこと」に参加した記事。
「雛人形の知らせ」から、一気に秋の話題です。

今年の中秋の名月は、9月10日。
月と言えば、かぐや姫・・・・??😂

「かぐや姫」のお話は、竹取物語をもとにした昔話ですが、竹取物語は平安時代前期に成立した日本最古の物語で、作者不詳です。

竹取の翁が光る竹を見つけ、中にいた小さな女の子を拾って育てた。
あっという間に成人して美しい女性となり、求婚者が後をたたなかった。
かぐや姫は求婚者たちに、不可能な無理難題を押しつけ、彼らを退ける。
ある夜、月から迎えが来て、かぐや姫は月に帰っていく。

という実にアバウトなストーリーですが、忘れていた方、思い出していただけましたか?

さて、このお話、実はかぐや姫が月に帰っておしまい、ではありません
竹取物語のお話の、最後の方を、簡単にご紹介します。

かぐや姫の噂を聞いた帝は姫に会いに行き、好きになってしまい求婚するが、かぐや姫は帝には「自分は月からやってきたので、いずれ帰らなくてはならない」と本当のことを話す。
しかし帝は信じない。
ある日、かぐや姫と話しているうちに、かぐや姫は実体を光にして見せたので、帝もかぐや姫が人間ではないことを理解した。
月から迎えが来た時、かぐや姫は帝に、
「羽衣を着た瞬間、私はこの世でのすべてのこと、帝のことも忘れてしまいます。あなたを愛した証として、不老不死の薬を差し上げます」と話し、薬を帝に渡す。
かぐや姫を月に帰したくない帝は、大勢の軍を持って月の者たちに立ち向かい、竹取の翁もかぐや姫を月に帰そうとはしない。
月の者が、帝や翁に言う。
「この方は、罪を犯したのでこの世界に落とされたが、罪をつぐなう期間も過ぎた。翁よ、お前の善行により充分すぎる財宝も与えたのに、帰さないとはなにごとか」
そして、羽衣をかけられたかぐや姫は、なにもかも忘れ、天に昇っていった。
帝はたいそう悲しんだ。
姫のいないところで長生きしてもなんの意味があろうかと。
そして、駿河の国にあるという、国で一番高い山の頂で、姫と交わした文と不老長寿の薬を燃やしてしまった。
不老不死の薬がその山にしみわたり、その山は不死の山となった。

「冨士」と表すようになったのは、鎌倉時代あたりから、と言われている。

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「桃太郎」「金太郎」「花咲かじじい」「浦島太郎」など、民話をもとにした唱歌・童謡がありますが、「かぐや姫」の歌、聞いたことがありますか?

静岡県では、富士山の神様・コノハナサクヤヒメとかぐや姫を同一視したり、「かぐや姫伝説」もあるため、いくつか曲がありますが、これはほぼ地域限定ソングで、一般的な童謡とは異なると思います。

全国的に広まった「かぐや姫」の歌はあったのですが、音源も楽譜も殆ど残されていません。
もしかすると、70代以上の方ならご存じかもしれません。

戦後作られたのは、「みかんの花咲く丘」「里の秋」「からすの赤ちゃん」などで有名な作曲家・海沼實と、作詞家・加藤省吾の「かぐや姫」。
やはり、歌詞が物語のストーリーになっています。
こちらもあまり周知されてはおらず、私も知りませんでした。
下に貼ってあるので、よろしかったらお聴きください🎵

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タイトルの「かぐや姫はなぜ地球に落とされたか?」についてですが、
竹取物語には、その理由は書いていないので、
誇大広告であることを(とりあえず)お詫びいたしますあまり真剣に謝っていない🙏
音楽トリビア」だし、そのあたりは追及しないということで😰

『竹取物語』の原型となった伝承、
「浅間御本地御由来記」「富士浅間大菩薩事」には、
かぐや姫のモデルとなった神様の「木花之佐久夜毘売コノハナサクヤヒメ」が出てきます。

姦淫の罪を犯したから。
月の者でありながら下界に憧れたから。
神という身であったため人々の罪を引き受けてしまったなど、いろいろな考察があります。

竹取物語が書かれた時代から、仏教とも関わりがあるようです。

♪ライン

「何着てもうつくしうなる月見かな」(加賀千代女)

月が美しく空に映える季節。

帝とかぐや姫のステキな恋物語を想い、
月を見上げてみてくださいね。

✨おいしいお茶とお月見団子を忘れずに✨

え?
ワインとクロワッサンがいい?
三日月でなく満月なので。
月餅はいかがでしょう?🌕

s-団子 おつかれ

🎵戦後に作られた「かぐや姫」🎵

ありがとう5