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「マイノリティ家族。」

皆様、こんにちは、こんばんは
演劇ユニット愚者愚者の久我真悟です。

次回予告で言った通り、今日はこちらの過去作品を公開します。

マイノリティ家族フライヤー


愚者愚者の誇る旗揚げ作品、
「マイノリティ家族。」です。

表紙からして鬼暗怖って感じですよね。
意外とそうでもないんですよ。
あったかい話なんですよ、本当に本当に。

今日公開するのは、その旗揚げから2年越しにリメイクをして再演しましたシナリオを公開します。

物語は、知的障碍者の家族が中心となって話が展開していきます。
この作品にはすごく色んな想いを詰めて、上演する際には沢山の苦労や困難がありました。そんな作品をリメイクして再演するときは尋常じゃない苦労がありました。まぁ、色々ありましたが、色んな人に読んでもらえると嬉しいです。有料で読めますが、その辺も色々ご理解いただけると幸いです。
一生懸命作ったので無料で出すのは違うと思い有料にさせて頂いてます。

では、最後までごゆっくりお楽しみください~!

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【作者の想い】
演劇ユニット愚者愚者が旗揚げ公演にして最大の衝撃を世間に与えた作品を劇場にて再演する運びとなった。様々な軌跡と奇跡が重なり再演へと漕ぎ着けれたことを大変嬉しく思うと共に、旗揚げ公演から回を重ね積み上げてきた我々の集大成でもあるこの作品に携わって下さる演者様、スタッフ様、関係者様に最大限の感謝を申し上げます。そして、この作品がより良い世界になる為の第一歩となれるよう努力していきたい。

本作品のテーマは
『偏見・差別・独善』です。

現代社会における愛情の形は様々です。多くの事象に世間が目を向け始め、受け入れる心の器が広くなりつつあり、これまで解決しなかった問題や争いが確実に減ってきていると、私は感じています。しかし、そんな現代社会でも相容れない問題は、心の闇は、いったい何だろうと思い考えた結果、今回私が向き合うモノは、

「障害者」

であると感じました。一見すると障害者を作品にすることや取り巻く環境を問題視する事自体が問題なのでは?と自問自答し悩んだ日々を送りました。が、しかし私はある日ふと気づきました。この考えや、悩んだ日々こそが私の心の奥にある 偏見 であり 差別 であり 世論 であり 愛情 なのではないかと。

様々な想いや、優しさ、愛情でさえももしかすると独善なのではないか?そしてそれを包み隠さず表現した舞台に私は関わったことがありませんでした。私の様々な想いを取り入れて、演劇ユニット愚者愚者としてリアルに露骨に表現することで、作品を観た方の、心のささくれを剥がして、障害者と世間と自分自身とこれから訪れるであろう皆様の何かに、逃げずに真摯に向き合い、優しい世界に導く様な作品にしたい


【あらすじ】
「うちは普通の家族なので。」

その言葉が口癖な佐々木家は、
シングルファザーの博、
口の悪い長女日和、
家族想いでお姉ちゃんが大好きな長男優太の3人家族。
どこにでもある普通の家庭。

よそと違うのは、
優太が知的障害者である事。

障害者を抱える家族の苦悩や葛藤、人権、愛の深さ、
それを取り巻く環境の現実と深層心理をリアルに露骨に描く。
家族の目指すべき本当の道とは何か・・・・。

あなたはこの世界を許せますか。


【登場人物】
佐々木 博(ササキ ヒロシ)
シングルファザー
妻は優太を産んだ時に亡くした。
男手ひとつで2人の子供を育てている。

佐々木 日和(ササキ ヒヨリ)

佐々木家の長女
口は悪いが性格は良く心優しい。
シンガーソングライターを目指しているが・・・。

佐々木 優太(ササキ ユウタ)
佐々木家の長男
中等度の知的障害を持っている
高齢出産だった母から未熟児で産まれた、家族が大好き。

森本 恵子(モリモト ケイコ)
グループホームわかばの家の施設長
バツイチ、グループホームの施設を立ち上げから関わり
入所者の障害児達を我が子の様に思う
夢は障害者がいつも笑って幸せに暮らせる世界にすること。

杉田 里美(スギタ サトミ)
グループホーム職員
大学で社会福祉科を専攻し福祉に目覚める
グループホームに勤め障害者を支援することに憧れを抱いていたが
現実を見て苦悩する
恵子の思想を尊敬している。

内藤 拓海(ナイトウ タクミ)
グループホーム職員
自身も知的障害者でわかばの家で育ち今はわかばの家の職員
とても穏やかな性格で怒らない
音楽が好き。

森 隼人(モリ ハヤト)
グループホームわかばの家の職員
知的障害者の施設に働くことに疲れていて
隠れて入居者に虐待をしている。

安藤 いつき(アンドウ イツキ)
グループホームわかばの家の入所者
中等度の知的障害児
好奇心旺盛な性格
母親から育児放棄され入所した
パチンコの音楽が好き。

長谷川 聡(ハセガワ サトシ)
加奈の兄、
重度の知的障害者でわかばの家に入居している。
手がうまく使えない。

今村 康介(イマムラ コウスケ)
障がい者専門のデリヘル「エンジェルハンズ」の店長
優しくも厳しい性格。

長谷川 加奈(ハセガワ カナ)
日和の同級生
聡の妹
両親は聡の介護を加奈にまかせっきりでいる
兄が間違った犯罪を犯さぬように自慰行為で性衝動を沈めている。

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