中郡 久雄

中小企業診断士/事業承継マネージャー/ライター/和田式陽転エデュケーター /非常勤取締…

中郡 久雄

中小企業診断士/事業承継マネージャー/ライター/和田式陽転エデュケーター /非常勤取締役 企業支援や地域支援のご相談、執筆のご依頼はメッセージからお願いします。 趣味:甲斐バンド、恩田陸、小泉今日子

マガジン

  • 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ

    • 539本

    企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(企業内チーム)のメンバーが企業内中小企業診断士としての活動を赤裸々に語ります。

  • 兼業診断士の仕事と日常

    企業に勤めながら中小企業診断士として活動する企業内診断士(ハイブリッドコンサルタント・兼業診断士)の日常や考えていることについて、徒然と。 以前書いていた中小企業診断士ブログはこちらです。⇒ 企業内診断士として http://bit.ly/2zUlEM6

  • 私の仕事

    勤務先の仕事、中小企業診断士としての仕事、ライターの仕事。それらにハイブリットに関わる仕事。

  • THE ONE NIGHT STAND Ⅲ

    書評ブログ。以前、ライブドアブログで書き連ねてきた「THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR Ⅱ~」からピックアップして転載しています。時に、新作も書いていきます。

  • 書く読む遊ぶ、視る遊ぶ

    書いたり読んだり視たりしたことの記録。

最近の記事

マスプロ授業とアクティブラーニング

知人のFacebookに次のようなtogetterがシェアされていました。 ■学生の選んだベスト授業が古風な「板書講義」だったという話が面白い→みんなグループワークやプレゼンに疲れてる? 最近の大学の講義は、グループワーク、ディスカッション、それを基にしたプレゼンテーションなどが重視されており、それに学生が疲れているのではないか、と言う趣旨でした。 疲れているのかどうかは知りませんが、言われている内容には思い当たる部分があります。少なくとも『古風な「板書講義」』が楽だか

    • 問題への対処法~原因の追及と心理的安全性の重要性

      何かトラブルが起きたとき、最初になにを考えますか? ■問題発生時の初期対応とっさに浮かんでくるのは「どうすればこのトラブルを解決できるか」ではないでしょうか。僕はそうです。同じように思い浮かぶ人が多いのではないかと思います。 しかし、そこで解決策が思い浮かぶことはほとんどないでしょう。この時点で解決策がわかるなら、そもそもたいしたトラブルではないのだとも言えます。 ですから次に考えるのは、トラブルの原因です。原因が特定できれば対処の仕方も考えられるようになるからです。時

      • 【書評】才能に頼らない文章術/上野郁江

        Audible のラインナップに加わったのを機に、全編、通勤時間などを利用して聴いていました。それを機に紙の書籍も本棚から取り出し、読み返しました。 文章術の書籍はたくさんあります。僕もなんだかんだと読んできました。ただ、編集者の方が書かれたものを読んだのはこの本が最初です(その後もない) 目次や見出しを追っていけば、知っていることがほとんどです。以前読んでいる本ですし、全く知らなかったらおかしいわけですが、それほど忘れていることもないな、という意味でほぼ既知の内容だと言

        • 「わかりやすさ」と考える行為

          たまたま目にしたアーカイブ映像の中で、西部邁さんがそう語っていました。 この際、丸山真男の文章が読みやすいかどうかはさておき(僕には難解に思える文章が多いので)、「わかりやすい文章は考えなくても読めてしまう」との指摘に僕自身、思い当たるところがありました。 ■多読していたころ僕は以前、「ビジネス書ブロガー」のようなことをしていました。当時はビジネス書を多読していて、おそらく年間100冊以上、最盛期は200冊近く、読んでいたと思います。 なぜそれほど早く読めたのか。書いて

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          武井綾子(中小企業診断士) 他
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        • 経営者・ビジネスパーソンのための「新・陽転思考」入門
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        記事

          【書評】タカラモノ(ママの人生)

          以前、インタビューをさせてもらったとき、和田裕美さんはそう言っていました。だからなのか、「小説を書いている」と聞いても不思議だとは思いませんでした。 実のお母さま(ママ)をモチーフにされるのも納得できました。小説家のデビュー作は、実体験をモチーフにすることが多い。『こうして私は世界No2セールスウーマンになった』『たくさん失敗して気づいた幸福のヒント36 (幸せレシピ)』などに登場するママのエピソードは、「小説のネタになってもおかしくない」と思えるものばかりだと思っていまし

          【書評】タカラモノ(ママの人生)

          【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

          著者紹介はするまでもないと思います。ヤマト運輸の社長・会長を歴任された、故小倉昌男さんのご著書です。2003年10月が初版ですから、いまから20年前の本ということになります。 ヤマト運輸の会長を退任後、ヤマト福祉財団を設立されました。そこで行われてきた、障害者就労施設の施設長や職員向け「経営パワーアップセミナー」の内容を中心にまとめられています。 <目次> 第1章 障害者の自立を目指そう!私の福祉革命 第2章 福祉を変える経済学 第3章 福祉を変える経営学 第4章 先進共

          【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

          企業内診断士を半分卒業しました

           先日、勤務先を退職しました。株主総会で取締役に選任されたからです。取締役になるのですから従業員としては退職になります。これで僕のサラリーマン人生もおしまいです。とはいえ、取締役として籍は残るので「半分」卒業ということです。 ただ、専従の取締役ではなく(使用人兼務役員でももちろんなく)非常勤の形を取りました。ですから、最低週2回、それ以外に会議や子会社のことなどもあるので、月の半分程度は出社予定ですが、あとの半分は一定の縛り(競業禁止など)はあるものの、自由に仕事はできます

          企業内診断士を半分卒業しました

          【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子

          マーケティングのことを何も知らない人はこの本から読むといいでしょう。そのくらい、わかりやすく、やさしく書かれています。「入門」書としては優れものです。 約150ページと分量は多くありませんが、内容はしっかりしています。分量を抑え、潰れかけの喫茶店を再建するストーリー(つまりは事例です)を通して解説しているので、初心者にとっては理解しやすいと思います。 <目次> 第1章 店主エミがやらかしたマーケティング的にマズい3つの行動とは? 第2章 喫茶店ワーグナーの「強み」を3C分

          【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子

          流れに棹さすことで流れに逆らえ(「誰からどう評価されたいですか?」改題)

           先日、上記のような投稿をFacebookにしてみました。思ったより多くの「いいね!」をいただきました。同じように思っている人はそれなりにいるのだと思いました。僕のFacebookの友人、フォロワーには日本人らしくない人が多いのかもしれない、と思ったりもしました(笑) ■一番病あるいは優等生病人間誰しも、自分が所属する企業や業界の中で良い評価を得たいと思うものでしょう。それは当然のことと思います。僕の中にもそうしたメンタリティはある。組織人としてこうした気持ちを持つことも必

          流れに棹さすことで流れに逆らえ(「誰からどう評価されたいですか?」改題)

          部門最適の総和は全体最適にはならない

          とある企業の幹部会議に参加させてもらったときのこと。1枚のペーパーが配られ、経営企画部の責任者が次のように言われました。 「各部門長は、明後日までの来期のKGI(Key Goal Indicator)を設定して、私まで提出してください」 僕は正直、何を言われているのはわかりませんでした。全社の目標(なりKGIなり)を提示しないで、各部門にゴール設定をさせてどうするのか、と思ったのです。もしかすると僕が知らないだけで、すでに全社目標は周知されているのかもしれない、と考えたの

          部門最適の総和は全体最適にはならない

          【舞台】タカラモノ

          『こうして私は世界No.2セールスウーマンになった』という本があります。和田裕美さんが2004年に上梓したものです。僕はおそらく2008年頃読みました。 この本は僕が実質初めて読んだ和田裕美さんの書籍だと思います。そしていまでも折に触れて読み返す数少ない1冊です。 和田さん自身も舞台に立たれた劇『タカラモノ』を観ながら、僕の頭の中では『こうして私は~』とシンクロしていました。お母様(いや、ここでは「ママ」でいきましょう)が亡くなる場面、亡くなったあとの叔母さまとの会話、など

          【舞台】タカラモノ

          中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)

          診断士試験の勉強をしている頃、財務・会計と並んで苦手だった科目が「経営上情報システム」でした。もともとITには苦手意識があった上に、2000年から2005年、極めてアナログな会社に勤めていたので(その会社のPCは、僕が辞めた後、2008年になってもDOSを使っていました)、デジタル化の波に乗り遅れていたのです。そんなこともあって、見るのも嫌な状況でした。 それが10数年経ったら、支援先からデジタルに関する質問を受ける立場になりました。もちろん、昔よりははるかにITリテラシー

          中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)

          「経営」とは正解のない問いに答えを出すこと

          20年くらい前のこと。 当時の勤務先の上司から 「これはどうすれば良いと思うか?」 とよく聞かれました。 いろいろとあてずっぽうに答えてみたのですが、OKをもらえたことはほとんどありませんでした。それは良いとして、「正解」を教えてもらえたことも一度もなかったと記憶しています。 当時は 「他人に質問するなら答えぐらい教えろ」 と内心むかついていたのですが、いまとなれば少しはわかる気もします。おそらくその上司も答えはわかっていなかったのでしょう。他人に問いかけ、その答えを聞き

          「経営」とは正解のない問いに答えを出すこと

          第8回「中小企業診断士シンポジウム」@静岡

          11月の最終土曜日、静岡市まで行ってきました。8回目を迎える「中小企業診断士シンポジウム」に参加するためです。 中小企業診断士シンポジウムは、診断士協会やどこかの団体が主催しているものではなく、有志によって運営されています。2014年に第1回が京都で行われ、その後、東京、名古屋、広島、金沢、札幌、沖縄、と続き、今回が8回目で静岡開催となりました。 僕は、東京、金沢、札幌に続き4回目の参加でした。 第1部の基調講演は『日本で一番大切にした会社』シリーズの著者であり、「人を大

          第8回「中小企業診断士シンポジウム」@静岡

          【書評】何もなかったわたしがイチから身につけた 稼げる技術 女性のためのカセギスキル/和田裕美

          タイトルに「女性のための」とありますが、二つの意味で男性も読んだほうがいいと思います。 ひとつは、「稼げる技術」の基本に男女差はないから。和田裕美さんのセミナーは、男女の区別はありません。この本の元になっているセミナー「カセギスキル」も同様です。女性に特化したスキルやマインドを教えてくれています。ですから、営業成績を伸ばしたいなど、成果を出したい人にとって、男女関係なく役立つ本だと断言できます。 もうひとつは、働く女性を理解するため。いままで以上に女性と一緒に働く機会が増

          【書評】何もなかったわたしがイチから身につけた 稼げる技術 女性のためのカセギスキル/和田裕美

          【読書】YESの9割はフロントトークで決まる!/ 和田裕美

          YESの9割はフロントトークで決まる!/和田裕美 「和田裕美の売れる営業に変わるセミナー」 今年(2017年)、17期を迎えたセミナーがあります。 僕も受講しています、8期、10期、12期、14期と。 「売上4倍」とか「目標達成率300%」とか、誇大広告のように思える体験談が並んでいますが、僕はすべてリアルに知っている人なんで、その実績が本当であることを目の当たりにしています。ちゃんとやれば、それだけの成果ができるセミナーです。 本書はそのセミナーの、核心部分ともいえる

          【読書】YESの9割はフロントトークで決まる!/ 和田裕美