中郡 久雄

中小企業診断士/事業承継マネージャー/第三者承継士/ライター/三美印刷株式会社非常勤取…

中郡 久雄

中小企業診断士/事業承継マネージャー/第三者承継士/ライター/三美印刷株式会社非常勤取締役 企業支援や融資サポートのご相談、執筆のご依頼はメッセージからお願いします。 趣味:甲斐バンド、恩田陸、小泉今日子

マガジン

  • 企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ

    • 551本

    企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム(企業内チーム)のメンバーが企業内中小企業診断士としての活動を赤裸々に語ります。

  • 兼業診断士の仕事と日常

    企業に勤めながら中小企業診断士として活動する企業内診断士(ハイブリッドコンサルタント・兼業診断士)の日常や考えていることについて、徒然と。 以前書いていた中小企業診断士ブログはこちらです。⇒ 企業内診断士として http://bit.ly/2zUlEM6

  • 私の仕事

    勤務先の仕事、中小企業診断士としての仕事、ライターの仕事。それらにハイブリットに関わる仕事。

  • THE ONE NIGHT STAND Ⅲ

    書評ブログ。以前、ライブドアブログで書き連ねてきた「THE ONE NIGHT STAND~NEVER END TOUR Ⅱ~」からピックアップして転載しています。時に、新作も書いていきます。

  • 書く読む遊ぶ、視る遊ぶ

    書いたり読んだり視たりしたことの記録。

記事一覧

「副業としての中小企業診断士」一歩前

昨年から、企業内診断士のコミュニティを広げる楽しいチームで取り組んできた 『副業としての中小企業診断士活動』 の研究発表を、4月9日、中小企業政策研究会の全体定例会…

中郡 久雄
3時間前
7

リスキリングと錆びた包丁

「リスキリング」は最近の流行言葉のように感じます。少し前は「リカレント」が流行っていました。英語の意味を厳密にたどれば違いはあるはずですが、日本のでは、ざっくり…

中郡 久雄
1か月前
27

マスプロ授業とアクティブラーニング

知人のFacebookに次のようなtogetterがシェアされていました。 ■学生の選んだベスト授業が古風な「板書講義」だったという話が面白い→みんなグループワークやプレゼンに…

中郡 久雄
3か月前
11

問題への対処法~原因の追及と心理的安全性の重要性

何かトラブルが起きたとき、最初になにを考えますか? ■問題発生時の初期対応とっさに浮かんでくるのは「どうすればこのトラブルを解決できるか」ではないでしょうか。僕…

中郡 久雄
5か月前
16

【書評】才能に頼らない文章術/上野郁江

Audible のラインナップに加わったのを機に、全編、通勤時間などを利用して聴いていました。それを機に紙の書籍も本棚から取り出し、読み返しました。 文章術の書籍はたく…

中郡 久雄
6か月前
4

「わかりやすさ」と考える行為

たまたま目にしたアーカイブ映像の中で、西部邁さんがそう語っていました。 この際、丸山真男の文章が読みやすいかどうかはさておき(僕には難解に思える文章が多いので)…

中郡 久雄
6か月前
18

【書評】タカラモノ(ママの人生)

以前、インタビューをさせてもらったとき、和田裕美さんはそう言っていました。だからなのか、「小説を書いている」と聞いても不思議だとは思いませんでした。 実のお母さ…

中郡 久雄
7か月前
4

【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

著者紹介はするまでもないと思います。ヤマト運輸の社長・会長を歴任された、故小倉昌男さんのご著書です。2003年10月が初版ですから、いまから20年前の本ということになり…

中郡 久雄
7か月前
7

企業内診断士を半分卒業しました

先日、勤務先を退職しました。株主総会で取締役に選任されたからです。取締役になるのですから従業員としては退職になります。これで僕のサラリーマン人生もおしまいです…

中郡 久雄
8か月前
40

【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子

マーケティングのことを何も知らない人はこの本から読むといいでしょう。そのくらい、わかりやすく、やさしく書かれています。「入門」書としては優れものです。 約150ペ…

中郡 久雄
10か月前
6

流れに棹さすことで流れに逆らえ(「誰からどう評価されたいですか?」改題)

先日、上記のような投稿をFacebookにしてみました。思ったより多くの「いいね!」をいただきました。同じように思っている人はそれなりにいるのだと思いました。僕のFaceb…

中郡 久雄
11か月前
13

部門最適の総和は全体最適にはならない

とある企業の幹部会議に参加させてもらったときのこと。1枚のペーパーが配られ、経営企画部の責任者が次のように言われました。 「各部門長は、明後日までの来期のKGI(Key…

中郡 久雄
1年前
14

【舞台】タカラモノ

『こうして私は世界No.2セールスウーマンになった』という本があります。和田裕美さんが2004年に上梓したものです。僕はおそらく2008年頃読みました。 この本は僕が実質初…

中郡 久雄
1年前
1

中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)

診断士試験の勉強をしている頃、財務・会計と並んで苦手だった科目が「経営上情報システム」でした。もともとITには苦手意識があった上に、2000年から2005年、極めてアナロ…

中郡 久雄
1年前
21

「経営」とは正解のない問いに答えを出すこと

20年くらい前のこと。 当時の勤務先の上司から 「これはどうすれば良いと思うか?」 とよく聞かれました。 いろいろとあてずっぽうに答えてみたのですが、OKをもらえたこ…

中郡 久雄
1年前
39

第8回「中小企業診断士シンポジウム」@静岡

11月の最終土曜日、静岡市まで行ってきました。8回目を迎える「中小企業診断士シンポジウム」に参加するためです。 中小企業診断士シンポジウムは、診断士協会やどこかの…

中郡 久雄
1年前
26
「副業としての中小企業診断士」一歩前

「副業としての中小企業診断士」一歩前

昨年から、企業内診断士のコミュニティを広げる楽しいチームで取り組んできた
『副業としての中小企業診断士活動』
の研究発表を、4月9日、中小企業政策研究会の全体定例会にて行いました。
多くの方からアンケートに回答いただき、その結果をもとに分析・検討をしてきました。

結果については、簡易版ではありますが、リーダーの三木さんから報告させていただきました。三木さんの報告にある通り、発表できる範囲について

もっとみる
リスキリングと錆びた包丁

リスキリングと錆びた包丁

「リスキリング」は最近の流行言葉のように感じます。少し前は「リカレント」が流行っていました。英語の意味を厳密にたどれば違いはあるはずですが、日本のでは、ざっくり言ってしまえば
「社会人が新たなスキルを学ぶこと」
という意味になっているようです。

普段、目先の仕事の忙しさに紛れて、新しい知識やスキルを学ぶことをしなくなる傾向があります。逆に、資格試験の勉強をすると仕事をさぼっていると受け取られる傾

もっとみる
マスプロ授業とアクティブラーニング

マスプロ授業とアクティブラーニング

知人のFacebookに次のようなtogetterがシェアされていました。

■学生の選んだベスト授業が古風な「板書講義」だったという話が面白い→みんなグループワークやプレゼンに疲れてる?

最近の大学の講義は、グループワーク、ディスカッション、それを基にしたプレゼンテーションなどが重視されており、それに学生が疲れているのではないか、と言う趣旨でした。

疲れているのかどうかは知りませんが、言われ

もっとみる
問題への対処法~原因の追及と心理的安全性の重要性

問題への対処法~原因の追及と心理的安全性の重要性

何かトラブルが起きたとき、最初になにを考えますか?

■問題発生時の初期対応とっさに浮かんでくるのは「どうすればこのトラブルを解決できるか」ではないでしょうか。僕はそうです。同じように思い浮かぶ人が多いのではないかと思います。

しかし、そこで解決策が思い浮かぶことはほとんどないでしょう。この時点で解決策がわかるなら、そもそもたいしたトラブルではないのだとも言えます。

ですから次に考えるのは、ト

もっとみる
【書評】才能に頼らない文章術/上野郁江

【書評】才能に頼らない文章術/上野郁江

Audible のラインナップに加わったのを機に、全編、通勤時間などを利用して聴いていました。それを機に紙の書籍も本棚から取り出し、読み返しました。

文章術の書籍はたくさんあります。僕もなんだかんだと読んできました。ただ、編集者の方が書かれたものを読んだのはこの本が最初です(その後もない)

目次や見出しを追っていけば、知っていることがほとんどです。以前読んでいる本ですし、全く知らなかったらおか

もっとみる
「わかりやすさ」と考える行為

「わかりやすさ」と考える行為

たまたま目にしたアーカイブ映像の中で、西部邁さんがそう語っていました。

この際、丸山真男の文章が読みやすいかどうかはさておき(僕には難解に思える文章が多いので)、「わかりやすい文章は考えなくても読めてしまう」との指摘に僕自身、思い当たるところがありました。

■多読していたころ僕は以前、「ビジネス書ブロガー」のようなことをしていました。当時はビジネス書を多読していて、おそらく年間100冊以上、最

もっとみる
【書評】タカラモノ(ママの人生)

【書評】タカラモノ(ママの人生)

以前、インタビューをさせてもらったとき、和田裕美さんはそう言っていました。だからなのか、「小説を書いている」と聞いても不思議だとは思いませんでした。

実のお母さま(ママ)をモチーフにされるのも納得できました。小説家のデビュー作は、実体験をモチーフにすることが多い。『こうして私は世界No2セールスウーマンになった』『たくさん失敗して気づいた幸福のヒント36 (幸せレシピ)』などに登場するママのエピ

もっとみる
【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

【書評】福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出/小倉昌男

著者紹介はするまでもないと思います。ヤマト運輸の社長・会長を歴任された、故小倉昌男さんのご著書です。2003年10月が初版ですから、いまから20年前の本ということになります。

ヤマト運輸の会長を退任後、ヤマト福祉財団を設立されました。そこで行われてきた、障害者就労施設の施設長や職員向け「経営パワーアップセミナー」の内容を中心にまとめられています。

<目次>
第1章 障害者の自立を目指そう!私の

もっとみる
企業内診断士を半分卒業しました

企業内診断士を半分卒業しました

先日、勤務先を退職しました。株主総会で取締役に選任されたからです。取締役になるのですから従業員としては退職になります。これで僕のサラリーマン人生もおしまいです。とはいえ、取締役として籍は残るので「半分」卒業ということです。

ただ、専従の取締役ではなく(使用人兼務役員でももちろんなく)非常勤の形を取りました。ですから、最低週2回、それ以外に会議や子会社のことなどもあるので、月の半分程度は出社予定

もっとみる
【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子

【書評】弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門/上杉惠理子

マーケティングのことを何も知らない人はこの本から読むといいでしょう。そのくらい、わかりやすく、やさしく書かれています。「入門」書としては優れものです。

約150ページと分量は多くありませんが、内容はしっかりしています。分量を抑え、潰れかけの喫茶店を再建するストーリー(つまりは事例です)を通して解説しているので、初心者にとっては理解しやすいと思います。

<目次>
第1章 店主エミがやらかしたマー

もっとみる
流れに棹さすことで流れに逆らえ(「誰からどう評価されたいですか?」改題)

流れに棹さすことで流れに逆らえ(「誰からどう評価されたいですか?」改題)

先日、上記のような投稿をFacebookにしてみました。思ったより多くの「いいね!」をいただきました。同じように思っている人はそれなりにいるのだと思いました。僕のFacebookの友人、フォロワーには日本人らしくない人が多いのかもしれない、と思ったりもしました(笑)

■一番病あるいは優等生病人間誰しも、自分が所属する企業や業界の中で良い評価を得たいと思うものでしょう。それは当然のことと思います

もっとみる
部門最適の総和は全体最適にはならない

部門最適の総和は全体最適にはならない

とある企業の幹部会議に参加させてもらったときのこと。1枚のペーパーが配られ、経営企画部の責任者が次のように言われました。

「各部門長は、明後日までの来期のKGI(Key Goal Indicator)を設定して、私まで提出してください」

僕は正直、何を言われているのはわかりませんでした。全社の目標(なりKGIなり)を提示しないで、各部門にゴール設定をさせてどうするのか、と思ったのです。もしかす

もっとみる
【舞台】タカラモノ

【舞台】タカラモノ

『こうして私は世界No.2セールスウーマンになった』という本があります。和田裕美さんが2004年に上梓したものです。僕はおそらく2008年頃読みました。

この本は僕が実質初めて読んだ和田裕美さんの書籍だと思います。そしていまでも折に触れて読み返す数少ない1冊です。
和田さん自身も舞台に立たれた劇『タカラモノ』を観ながら、僕の頭の中では『こうして私は~』とシンクロしていました。お母様(いや、ここで

もっとみる
中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)

中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)

診断士試験の勉強をしている頃、財務・会計と並んで苦手だった科目が「経営上情報システム」でした。もともとITには苦手意識があった上に、2000年から2005年、極めてアナログな会社に勤めていたので(その会社のPCは、僕が辞めた後、2008年になってもDOSを使っていました)、デジタル化の波に乗り遅れていたのです。そんなこともあって、見るのも嫌な状況でした。

それが10数年経ったら、支援先からデジタ

もっとみる
「経営」とは正解のない問いに答えを出すこと

「経営」とは正解のない問いに答えを出すこと

20年くらい前のこと。
当時の勤務先の上司から
「これはどうすれば良いと思うか?」
とよく聞かれました。

いろいろとあてずっぽうに答えてみたのですが、OKをもらえたことはほとんどありませんでした。それは良いとして、「正解」を教えてもらえたことも一度もなかったと記憶しています。

当時は
「他人に質問するなら答えぐらい教えろ」
と内心むかついていたのですが、いまとなれば少しはわかる気もします。おそ

もっとみる
第8回「中小企業診断士シンポジウム」@静岡

第8回「中小企業診断士シンポジウム」@静岡

11月の最終土曜日、静岡市まで行ってきました。8回目を迎える「中小企業診断士シンポジウム」に参加するためです。

中小企業診断士シンポジウムは、診断士協会やどこかの団体が主催しているものではなく、有志によって運営されています。2014年に第1回が京都で行われ、その後、東京、名古屋、広島、金沢、札幌、沖縄、と続き、今回が8回目で静岡開催となりました。
僕は、東京、金沢、札幌に続き4回目の参加でした。

もっとみる