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「伝える」 と 「知ってもらう」を重ね合わせるということ。

先日、友人から「紹介したい人がいる」と言われてお会いした方がいる。

松田崇弥さん。株式会社ヘラルボニーで代表取締役社長を務めている。

ちなみに、私ははまだお会いできていないが、こちらが副社長を務める兄の松田文登さん。さすがに双子だけあって、そっくりだ。

このヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をキーワードに、先入観や常識にとらわれることなく、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届ける「福祉実験ユニット」となることを目指している。

そのヘラルボニーが手がけるブランドが「MUKU」だ。知的障害者の方々をデザイナーとして起用して、ネクタイや蝶ネクタイ、傘など個性豊かな商品を生み出している。

正直、ここまでなら、よくある話かもしれない。ことさら宣伝しようなどとは思わない。だが、商品を見て、ちょっと驚いた。予想に反して、オシャレなのだ。デザイン的に、かなりイケてるのだ。


ここで「予想に反して」と書いたのにはワケがある。

「知的障害者がつくった」という触れ込みで売られている商品の多くは、せっかく品質はいいのにデザイン的にはイマイチというケースが非常に多く、ありていに言えば、「ダサい」というイメージを持たれてしまっていることが多いのだ。

ところが、この「MUKU」の商品は圧倒的にイケている。これは、自分でも「欲しい」と思えるものだった。

そんなわけで、早速、着用してみた。


どうだろう。自分で言うのも何だが、なかなかイケてるのではないだろうか(ちなみにTwitterでは「オシャレ漫才コンビみたい」と言われていた笑)。

昨今はすぐにステマだなんだのと騒がれてしまう時代なので、あまり商品の宣伝のようなことはしないようにしているのだが、これは純粋に「多くの人に知ってもらいたい」という気持ちが沸き起こったので、InstagramなどのSNSにこの写真を載せてみることにした。

ただ、ここで困ってしまった。

写真は決まった。だが、そこに添える文章を考えていたら、「うむむむ…」と頭を悩ませてしまったのだ。

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「乙武洋匡の七転び八起き」
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