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耳の痛い話も、相手を想えばこそできるもの

こんにちは。
お忙しい中ご覧いただき、ありがとうございます(^^)
東京も朝晩は、すっかり寒くなってきました。通勤が楽になって嬉しいです。

最近言われている「心理的安全性」というキーワードはご存じですか?
組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態のことなんですが、心理的安全性を高い職場にしようとする時の残念な例として「仲良しグループ」になってしまうという話がありますよね。
みなさまは経験ないですか?

今回は私の職場でそうなりそうなケースを見付けて対応した話をご紹介します。
他のメンバーに「嫌われたくない!」という誰にでも少しはある心理に対応した話です。


<仲良しグループの兆候>

私の職場では、一部7名程のチームで仕事を分担しています。そこでは作業をお互いにチェックしあうプロセスが多く、チェックでミスを見付けたら、お互いに伝え合うことでミスを防いでいます。
そんな職場なのでリーダーの40代でリーダー3年目のM課長はいつもギスギスした雰囲気にならないようにと頑張ってくれています。
でも一見とても良い雰囲気なんですけど、以前よりもミスになる直前に発見することが増え、注意して観ていると、どうも「何となくよそよそしい」「表面をさらっただけ」のような会話も混ざっており、もったいないなぁと感じていました。
例えば
Kさん「Mさん、この予測値って前月と比べると大きすぎるようなうな気がするんだけど・・・」
Mさん「え~。私はちゃんと見直したハズですよ~」
Kさん「そうですかぁ。そうですよね~」(←ここは本来追求するべきところ)
のような感じ。

<まずは話を聴いてみました>

いったい何が起こっているんだろう?と思ったので、まずはチームのコミュニケーション(休憩室で一緒になった時や廊下ですれ違った時に)ついでにヒヤリングをしました。
で、分かってきたことは、『他のメンバーに嫌われたり、うるさいヤツと思われることを恐れる』があまり、指摘すべきことを指摘しない、率直な意見を言わない、言ってもオブラートに包んだ(←表現古い^^;)モヤっとした表現になってしまう。そんなことがチーム内で起きていたことでした。
そこから、なんとなく全体的に「なあなあ」の空気が広がりつつある感じがして、M課長の頑張りが空回りしているので、コミュニケーションを変えていくタイミングだなぁと感じたんです。

<当事者の自覚>

該当する個人にしてみれば、当然そんな「緩い職場にしよう」とは思ってないですし、想定もしていません。
でも、あまり良くないかもと薄々気付いていながら「職場の雰囲気を良くする為」という錦の御旗(言い訳)の下、相手に対してとても気を遣っている感覚のようです。(いつのまにか自分自身も誤魔化している)

まあ、厳しい見方をすると、対人スキルとして人間関係(信頼関係)の構築があまり上手では無い、ということなのですが、本人は自覚が無いか、多少はあっても、職場ではあまり表に出しませんよね。

<対策(案)>

A:もしも、これをお読みの方で当事者として心当たりがある場合

 ①相手の事を信じること。(信じることも力です)
 →相手はきっと「自分のことを想って言ってくれているんだ」と解ってくれる!

 ②逆の立場なら「どう言われれば受容れられるか?」を予め考えること。

B:チームのリーダー、マネジャーの場合

◆<直接的>指摘すべきことを指摘できないメンバーをサポートする
 ※今回はこれを実践し該当者は改善途上です(^^)

 ①伝える相手を信じられるようにサポートする。
 →相手と逆の立場なら、必要な指摘をしてくれた人を嫌う?等の気付きを得てもらう。

 ②伝え方を一緒に考える
 →自分が言われるとしたら、どんな言葉で、どんな表情で、どんなタイミングで、どんな場所で言われると良さそう?を考える。

◆<間接的>チーム全体に働きかける

 ③普段からの声掛けを率先垂範し雰囲気を醸成する。
 →感謝(ありがとう)、承認(よかった。すげぇ!)貢献(助かった)を言葉にして伝え合う。

 ④率先垂範だけで広がらなければ、チームのお約束として掲げる。
 →「私達のチームは仲間への感謝をお互いに言葉にします!」など。

<おわりに>

ここまでいかがでしょうか?
人間誰しも「耳の痛い話はできればしたくない」というのは普通にありそうな感覚ですよね。昨今では「多様性の尊重」、「心理的安全性」などの言葉だけが独り歩きして解釈が歪められ「耳の痛い話をしないこと」の正当な理由と勘違いされたりすることが起きていませんでしょうか?
また本来なら伝わるべき内容が上手く伝わらないことが「世代間のギャップ」の問題にすり替えられたりしていませんか?
必要なのは相手を想い、相手を信じるコミュニケーションです。
管理職のみなさん!出番です!

この内容が、みなさまに何かしらお役に立てれば幸いです。
では!また!

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