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WRCチームの舞台裏をぜひ覗いてください!

こんにちは、トヨタWRCチームで働く山下です。
4月までは雪が降っていて「まじか・・!」と思っていましたが、5月に入り遂にフィンランドにも春がやってきました!

2年前まで住んでいたドイツも同じですが、5, 6月頃からは気温が上がり、日も長くなり本当に過ごしやすいです。欧州に旅行に来られる方はここら辺のタイミングがオススメです。

さて、実は昨年から所属チームには取材班が日本から来ていました。そのドキュメンタリーがYouTubeで公開されました。2021年のタイトル獲得までのストーリー形式になっています。

僕も少し取材して頂きましたが、公開されたドキュメンタリーを見て所属チームなのに知らないことが沢山ありました。多くのモタスポのファンにとっても興味深い内容になっていると思います。僕の視点も合わせて、簡単に紹介させてください (本記事の下部にもYouTube のリンクを貼ります)。

(1) ドキュメンタリーの概要について

多くのレースチーム取材ではドライバー、レース結果、車両開発に焦点が当たることが多いと思います。しかし、本ドキュメンタリーでは、もう一歩踏み込んだチームの舞台裏が見れます。ラリーカーの設計者、エンジニア、メカニックに加えて、サービスパーク設営やケータリング運営スタッフまで取材範囲がとても広いです。

正直な話、僕らエンジニアがラリー現場に行く際は既にサービスパークは完成しているので、その裏側は全く把握していませんでした。ラリーイベントやテスト時にはケータリング (簡易レストラン)が用意されますが、その準備の裏側を見るのも新鮮でした。

チーム2年目ですが正規、非正規契約を含めると本当に多くのメンバーがおり、名前しか知らない人も沢山います。そのためドキュメンタリーを通して、個人的にもチーム理解が深まり良かったです。

たまに「レース(ラリー)チームの非技術系の仕事で働きたい」という要望や質問を頂くことがあるのですが、そんな人にも役に立つかもしれないと思いました。

(2) シェイクダウンの取材について

ドキュメンタリーの取材班がチームに密着していたのは、昨年2021シーズンのラリーフィンランドから、タイトル獲得までの期間です。

その頃の僕は初めて尽くしの仕事が重なり、結構バタバタしていました。下記はラリーフィランドで、スポット参戦したラッピ車両付のデータエンジニアとしてラリーに帯同した際の記事です。

このイベントが終わった翌日には、次戦の準備のために朝5時にフィンランドのオフィスを出発して、エストニアに向かいました。そしてドキュメンタリーで紹介されているラリー車両のシェイクダウンを行いました。

実は取材班の1人の方は、以前にご飯を一緒したことがあり面識はありました。エストニアの拠点に入った際に「少し取材するから」と声をかけてもらいました。

但し、僕は人前で話すのが苦手なのでうまく回答できているかは怪しかったですが・・・でも雰囲気は僕も頑張って仕事しているように見えるでしょう (笑)

(3) まとめ

実は公開日を知らなくて、国内の友人から「出てるじゃん!」と連絡をもらって知りました (笑)

見慣れたはずの風景もレンズを通すと立派に見えるのが不思議です。2年前に加入して良いチームだと実感していましたが、ドキュメンタリーを見て再認識出来ました。

個人的には、両親が喜んでくれたのが1番嬉しかったです。撮影隊に感謝です。

WRCは欧州や南米では人気はありますが、国内ではF1に比べるとマイナーだと思います。F1とはまた異なる世界観だと思いますが、面白い世界なので覗いてもらえると嬉しいです。

次戦は来週はラリーポルトガルです。僕は動画でも紹介されたリモートサポートを頑張ります!

読んで頂いてありがとうございました。
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