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「本当の成功」とは何か?

以下の記事は一部の人への批判を含みます。しかし、【本当に頭の良い知性ある人】にしか通じない記事だと思っています。また、以下の内容は、児童養護施設など社会的養護の出身者への批判が記載されています。事前にご説明しておきますが、以下に述べることは、社会的養護の出身者すべての人がそうであるという意味ではなく、あくまで「一部」の社会的養護の出身者についての批判内容です。社会的養護の出身者を十把一絡げにはしていないこと、ご了承の上で読んで下さい。

児童養護施設など社会的養護の出身者は厚労省と既得権益になっている

私は、ずっと心に重く圧し掛かっていた悩みがありました。児童養護施設など社会的養護の出身者が、<施設利権>を利用して活動をしたり、子ども時代に社会的養護に保護されれば、国家の権力下にあることと等しいので、その権力を利用して寄付金で成人後もずっと支援を求めたり、児童養護施設は可哀想というイメージだけで中身も実力もないのに、国会議員や有識者など後ろ盾が簡単に沢山ついて、厚労省とも<既得権益>になって成功しているように見える人たちを憎らしく、悔しく思っていました。(厚労省にしてみれば、社会的養護の出身者だけ支援していれば予算が最小限ですむし、児童養護施設の出身者は成人後も厚労省の管轄下なので、いつまでも支援が得られるwin-winの関係なのです)。でも、私の中で、悩み抜いて、スッキリと解決しました。

子ども時代に社会的養護に保護されれば大人になっても厚労省の管轄下に一生置かれるため支援が受けやすい

国家の権力に護られた社会的養護の出身者は、強いと思います。自分の実力、努力とは無関係に、活動はすぐに簡単に成功する場合が多いです。大人になっても厚労省の管轄下なので、支援を訴えやすい立場にあり、国からの支援も非常に受けやすい立場に’’一生’’置かれています。子ども時代に児童養護施設に保護されれば、十分でなくても支援が受けられて養育されるため、成人後の<虐待の後遺症>も軽度の場合が多いです(ドナ・ジャクソン・ナカザワ 2018)。

知性も能力も何もなくても、権力下にある人間というのは、成功するには強いことは、世の中を見ていても、どこの分野でも起きているものです。
児童養護施設の出身者は、色んな権力ある後ろ盾が簡単に付きやすいし、世間からも分かりやすい被害者なので、寄付もたくさん集まるし、国会議員や有識者など<後ろ盾>が簡単について、実力がなくても応援され、簡単に成功しやすい人たちなのです。そのことが、不公平だと、悔しく怒りに思って鬱々とした感情をこれまで私は抱えていました。※同和利権や拉致利権と似たような感じに、社会的養護の出身者はなってきていると感じます。

国会議員が社会的養護を応援するのは自分の<票>集めに都合のよい慈善事業としてアピールしやすいため

国会議員にとってみれは、児童養護施設の出身者の活動を応援することは、自分にとってもありがたい世間に非常に分かりやすい慈善事業としてアピールできるもので、票集めには最高のものです。国会議員に限らず、社会的養護の出身者は、支援者につながりやすく、世間から同情や応援を得やすく、簡単に活動が成功するような人たちなのだと思います。

社会的養護の出身者は一生、国家の権力下で護られる

でも、私は、もう、悔しいとも、羨ましいとは思わないことにしました。彼らは、自分の力で、勝ち取った人脈、成果ではない<まがい物の人生>だからです。社会的養護に保護されてしまえば、厚労省の管轄下に成人後も置かれるので、【権力】をもっているのと等しいと思っています。中には酷い施設もあるのかもしれないけど、施設全体ではないと思います(昭和時代の施設は悲惨だったと思います)。私たち保護されなかった虐待サバイバーと、社会的養護の出身者の違いは何かといえば、【権力下】にあるか、ないか、なのです。これは大人になっても大きな〈待遇格差〉を生むものです。

社会的養護の出身者ように権力下になく、誰一人、味方すらいなかった状態から私は、自分の人生を立て直しました。社会的養護の出身という看板がないために、虐待の被害者だということが精神科医にも理解されず、17歳~35歳まで精神科を転々とし、理解ある支援者につながれたのは、ほんの3年前のことでした。その間、病状だと周囲からも医療者からも理解されず、北海道では異常者と噂され罵られ、たった独りで私はどん底から自分自身の力で、名誉回復をしました。今の主治医や出版を後押ししてくれた精神科医の和田秀樹先生など助けてくれる人がいたおかげだけど、そういう良い人に出会えたのも、自分の力の1つだと信じています。

私は、誰も、後ろ盾がいない状態で、活動を始めて丸3年経ちますが、活動を始めた当初、たまたま偶然、ラジオ番組の出演で出会った和田秀樹先生に、私の出版前の原稿を読んで頂き、大変、評価していただいて、出版社につなげてくれたのは、精神科医の和田秀樹先生でした。私の人生の恩人です。

人脈を作るというのは、利権で作るのではなく、自分の魅力や実力、努力で作るもの

私には社会的養護の出身者のように、国会議員や有識者などの後ろ盾が一人もいなかったと書いたけど、精神科医の和田秀樹先生は、私の出版を後押ししてくれました。しかし、そこに利権がないのです。社会的養護の出身者たちに、国家議員が簡単につくように、国会議員にとってメリットが大きい存在だから社会的養護の出身者を応援するというようなものではなく、精神科医の和田秀樹先生は、自分自身に何1つメリットがない中、私を応援してくれました。人脈を作るというのは、利権で作るのではなく、自分の魅力や実力、努力で作るものだと思います。

精神科医の和田秀樹先生が、私の原稿を評価してくれて、出版社につなげてくれた以外、私に大きな後ろ盾は1つも、ありませんでした。

〈施設利権〉を利用して簡単に成功を手に入れるような輩には、得られない財産がある

自分の血のにじむような必死の努力で成し遂げた成果にこそ、<その過程で>、人としての学びがあり、人としての成長があると私は信じています。それが、人としての一番の財産であり、<本当の成功>だと思います。
自分の力で、努力して得た成果。そしてそこまでの〈過程〉で学んだ人としての成長は、自分だけのものではなく、他の困っている人の助けにも通じる普遍的な【真理】なのだと思います。
その【真理】という財産は、自分が苦しみ悩み抜き、自力で地獄から這い上がった人間が辿り着くものであって、〈施設利権〉を利用して簡単に成功を手に入れるような輩には、得られないものです。その【真理】は、私の人生や、同じ境遇の人たちを、助けてくれる本当に価値あるものだと信じています。

本当に大切な価値あるものは何か?本当の成功とは何か?を見失わないように生きていきたいと思います。

私と同じように、社会的養護からもれて、大人になって施設との<待遇格差>に傷付いている当事者もいますし、精神科医、弁護士、支援者でも、社会的養護と分け隔てなく、保護されなかった側も大事にしてくれて、等しく支援を求める運動に、理解と協力をしてくれる今の専門家や、仲間を大事にしていきます。

世の中には、2種類の成功がある

世の中には、<本当の成功>と<まがいものの成功>。この2種類の成功があることに気が付きました。
私は<本当の成功>を目指し続けます。<施設利権>を大人になってからも使いづ付け、汚い手段で成功を手にする人間に、人として本当に大切なものや、本当に虐待の後遺症で苦しんでいる人を救う力はないと思います。自分自身が苦しみ抜いて学んだ教訓やその過程で得た【真理】は、<施設利権>を利用して<まがいものの成功>を手にしていく人間には、ぜったいに得られないものだからです。

私は、時間がかかっても<本当の成功>を目指します!<まがいものの成功>を羨むことはもうキッパリ止めました!(ただし、社会的養護の保護からもれた被害者の支援は啓発していきます)。

人間として、本当に大切な価値あるものは何か?本当の成功とは何か?を見失わないように生きていきたいと思います!

<追記>
虐待問題が一向に解決しない最もの原因とは?
#施設利権 は根深い問題であり、虐待問題の解決を妨げているものだと考えます。施設に保護されない被害者の方が圧倒的に多いにもかかわらず、厚労省と社会的養護の出身者が #既得権益 で結託し、社会的養護の出身者しか支援されない今の歪んだ仕組みが、社会的養護への保護からもれて大人になり、<虐待の後遺症>を患った被害者が〈ノーケア〉で支援ゼロで放置されている。このことが、「虐待の連鎖」がなくならず、虐待問題が一向に解決しない最もの原因だと私は考えます。

あとがき

児童養護施設の出身者みんなではないんだけど、一部、本当に施設利権を使って寄付金集めをし続けたり、もう被害者アピールを利用してマスコミに出て、目立ちいだけが目的の社会的養護の出身者がいて、世間もそれに騙されて簡単に援助するから、成功していく人たちがいます。社会的養護の出身者は世間にわかりやすい被害者だから、社会的養護への保護からもれた同じ虐待の被害者たちがいくら頑張って活動しても、不利で、腹が立って仕方がありませんでした。でも、自分で苦しみ抜いて困難を乗り越え、勝ち得たものという【真理】こそが、自分の人生にとっても意義があるものであり、多くの人たちにも伝えていける大切な真実であり、そちらの方が価値があると思えるようになりました。なので、自信をもって、これからも活動していきます!

【引用文献】『小児期トラウマがもたらす病 ACEの実態と対策』,著:ドナ・ジャクソン・ナカザワ(2018).

虐待の後遺症の典型的な症例については、以下の書籍に詳しく描いています。精神科医の和田秀樹先生の監修・対談付き。


虐待の被害当事者として、社会に虐待問題がなぜ起きるのか?また、大人になって虐待の後遺症(複雑性PTSD、解離性同一性障害、愛着障害など多数の精神障害)に苦しむ当事者が多い実態を世の中に啓発していきます!活動資金として、サポートして頂ければありがたいです!!