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194. 安く仕入れた分の儲けは、お客に還元するのだ。すべてはお客が決める。お客様はすべて正しい。〜サム・ウォルトン〜

みなさんこんにちは。


今回は、世界最大の小売業者、ウォルマートの創始者であるサム・ウォルトンさんの格言について紹介していきます。


サム・ウォルトンとは

サム・ウォルトンさんについてはこちらの記事でも紹介していますので是非ご覧ください。


子ども時代は裕福でなく、
朝早くに牛乳を絞って、放課後には配達をして家計のために一生懸命働いていました。

「1ドルを稼ぐのにどれほど苦労しなければならないかも、稼いだ時にはどれほど誇らしいかも学んでいた」

『私のウォルマート商法』. p36 . 


「1ドルの価値が骨身に染みて分かっていた」からこそ、
高校、大学時代は、衣服や授業料、食費、デート代など全て自分で稼いでいました。

「ウォルトンはどんな時でも楽天的だった。いつもとびきりの笑顔で、誰に対しても自分の友達のように振る舞っていた」

『アメリカン・ドリームの軌跡』. p342 . 


会社に1年半ほど勤務し、兵役につきます。

除隊後には小売業をやりたいと考え、
任務地の図書館で小売業に関する本を読み漁り、
地元の百貨店にも通って研究もしていました。

兵役を終え、父から借りた2万ドルと自身の5千ドルで「ベン・フランクリン」のフランチャイズ店を購入、
当時は繁盛していませんでしたが、
勤勉さ、社交性、「誰からでも学べる」勉強熱心さで5年後には年商25万ドルにし、
ベンフランクリンの中でトップにしました。


しかし、借地契約には契約更新の権利が含まれておらず、
地主に横取りされ、町を出て行くしかありませんでした。

「この時期は、私の実業家人生で最悪の時だった。すべてやるべきことはやったのに、町から追い出されるのだ。しかし私はいつも、トラブルとは自分に突き付けられた挑戦状だと考えており、この時もそう考えた」

『私のウォルマート商法』. p76) . 


店を売却した5万ドルと経営のノウハウを持って、ベントンビルという人口3000人の田舎町に移り、
1950年、ベン・フランクリンのフランチャイズ店を購入しました。

そして、15店舗まで経営し、米国最大の経営者になりましたが、
消費の高い家庭用雑貨を扱うバラエティストアに対し、
日用品まで広く扱い低価格を売りにしたディスカウントストアが生まれ始めました。

「他人に食われるぐらいなら自分で自分を食う」として、
「ウォルマートストア1号店」を建設します。

バラエティストアを次々出店し、借金にまみれる中、
1962年にはオープンし、大勢の買い物客が押し寄せました。

それまでにはなかった田舎町に出店すること、
仕入れに対して30%以内の価格にすること、
常に学び続けること、
を徹底し、亡くなる1992年には売上が500億ドルを超えていたそうです。

〔参考文献〕
桑原 晃弥 . "なぜ、サム・ウォルトンは小売業“断トツ”王者「ウォルマート」を築けたのか" . ビジネス+IT .(2020-09-08). 
https://www.sbbit.jp/article/cont1/41030 ,(参照 2022-06-29). 


安く仕入れた分の儲けは、お客に還元するのだ。すべてはお客が決める。お客様はすべて正しい。

ウォルトンさんは決して裕福ではない家で育ち、
1ドルを稼ぐということの大変さを子どもの時から体験を通じて学んでいます。

学校に投稿する前に早く起きて牛乳を搾り、
学校が終わってからはすぐに帰りお客さんに配達をして家計のために一生懸命働きます。

そして1ドルを稼ぐことの重みと、その意義を学んでいきます。


そのお金の重さが分かっていたからこそ、
学生時代の衣服や授業料、食事やデート代に至るまで全て自分で稼いでいます。

お金を稼ぐ中で、バイトなどの所謂給料の決まっているものと、
幼少期時代の牛乳を配達して実際にお金を稼ぐという違いの中で、
小売業をしたいと考えるようになったのだと思います。

そして兵役時にも小売業に関する知識を集め、
実際に百貨店にも通い、どのような売り方でどのような売買が行われているのかを研究します。

販売側と購買側での両方の知見を広めていき、
「ベン・フランクリン」のフランチャイズ店を購入し、
最初は上手くいかないながらも試行錯誤し5年後には年商25万ドルの店舗にします。


まさに格言の通り、
安く仕入れた分の儲けはお客に還元するというものに繋がっています。

仕入れに対し30%以内の価格にすることというのは、
挑戦ではあるでしょうが、
無理をして下げているというわけではありません。

仕入れはそのままで、価格だけ下げるのでは自身の経営に問題が出てきます。

そうではなく、仕入れが安かったらその分だけお客様に還元し、
安く購買できたお客様がその分他のものを買うのか、
貯金や他のお店で買うのかは商品やサービスの魅力次第だとも思います。

安く買えるというのが身について分かってきたらお客様も自然と足を運ぶようになり、
また田舎町に出店することで大型スーパーとの価格競争や集客の取り合いなども減ります。

そのように経営目線からもお客様の心を掴んでいるのが凄いなと思います。


最後に

今回は、世界最大の小売業者、ウォルマートの創始者であるサム・ウォルトンさんの格言について紹介してきました。


全てはお客様が決め、お客様が全て正しいというのは、
どんな商品だろうと、どんな価格だろうと、買うのはお客様で最終的な判断はお客様に委ねられているということです。

そして、仮にどんなにいいと思われるものでも、
お客様が買いたいと思わないのならば、
それが全てです。

どうやったらお客様が買いたくなるか、
どんなものをお客様が欲しているかを考え、
提供して行くことが大事になります。


ウォルトンさんは幼少期から1ドルの重みを感じて育ってきました。

1ドルを稼ぐにはどれぐらい大変か、
そして1ドルでどんなものが買えるか、
小売業の準備をする上でもたくさんの研究をしてきました。


ただ単に値引きをしまくるのでは自身の事業が成り立たなくなる、
しかし、安く仕入れた分を還元するのは最小限の制限で済みます。

自分が買うとしたらなるべく安くいいものを買いたい、
それを思い実行したのがウォルマートなのだと思います。


自分がチャレンジする姿とその成果で、
誰でもどんな状況からでも豊かになれる可能性を明かすために、
全てのことに対して3方良しを大事にするような生き方をしていきたいと思います。


それではまたどこかで。

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