○○さん、今私はあなたにお別れを告げようとしています。

つい先日まで、推しの話で盛り上がっていたのに・・・
ちょっとした意見の食い違いからあなたは私に言葉の刃を向けて来ましたね。
あの時の傷は未だに癒えていません。

価値観の違いを受け容れられず、誰彼構わず刃を向けるあなたの
姿に怒りと恐怖を感じた私は、あなたを葬る事にしました。

振り返ってみれば○○さんと私との出会いは、同じアニメのファンだった事が
きっかけで、いろんな情報交換や二次創作、個人的な愚痴・悩みを言い合う
仲でしたね。

○○さんは、誠実な友人でいようとしてくれました。
私がこの場から去ろうとしたとき、必死になって止めてくれましたね。

何て誠実で友達想いの方なのだろう…と、思いました。
でも、残念ながら私はあなたの本心を最初から分かっていました。

私の為と見せかけて、自分の為だったのですね。
ファンが一人でもいなくなると、人気の低迷につながる、
そうすると自分の欲しいものが手に入らなくなると。

○○さん、どうぞ安らかに眠りください。
私の記憶があなたを思い出すまでのお別れです。

○○さん、本当に心よりありがとう。

入力したばかりの文章が吹き出しの中に入っていく様子を見て、
口元に笑みが浮かぶ。

ガラスの表面を指が滑らかに動く。

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永遠のお別れですね。さようなら。どうぞ、安らかに・・・・。