見出し画像

手紙

今、便箋に手紙を書いてポストに投函する人はどのくらいいるのだろう。

私は、おそらく中学の頃以降、出した記憶がない。

数週間前、友人から手紙が届いた。
もちろんLINEも知っている。
けれどなんだかあえて手紙で連絡をくれたことにほっこりとして嬉しかった。

自分のことを思い浮かべてくれる誰かがいたことにホッとしたのかもしれない。

もう数年会っていない。
連絡も数年取っていなかった。

もともと頻繁に連絡を取る方ではなく、前回会った時も数年ぶりだった。

けれど、いつもどこかに、ふとした瞬間に思い出す。貰った言葉が頭によぎる。

彼女の存在はとても大きかった。

私はいつも大事にしすぎてなかなか声にならず、送信ボタン一つ何年も押せなかった。

時間が経てば経つほど、もっとちゃんとしてからとかそれは自分の都合でしかないのだ。

大人になってもなんだかうすっぺらくてからっぽな気がして、これで大丈夫って思えるまでなんて思っていたらきっと一生声にならなさそうだ。

待っているだけなんてずるい。

寂しがっていじけてスネる前に、自分はどれだけ声をかけたか!声は返ってくるんだ。

誰かの為に動けば動くほど、人はその人の為に動きたくなったりするんだよ。

会いたい人に会いに行こう!
やりたいことはやりに行こう!

後悔はしたくない。

手紙が届いてからは、便箋と封筒は何にしよう、切手も久しぶりに買わなきゃと、そわそわしながらもドキドキして楽しかった。

こういう感覚はどのくらいぶりだろうか。
久しぶりすぎて下書きまでしてしまった。笑

書き始めるとあれこれ書きたくなって止まらなくなりそうだったけれど、なんとかちょうど一枚に収まるように書き終えて、何度も何度も読み返す。

封筒に入れて、糊でとめ、ポストに投函する。

ちゃんと届いたかなぁとドキドキしたりして。

そう、ちょうど彼女の誕生日が近かったので、当日に届くように投函したのだ。

LINEだったら送信ボタンを押せば一瞬で、届いたかどうかは既読表示を見ればすぐ確認できる。

デジタルも好きだが、私は文字が好きだ。
そして紙が好き。

ペンからの方が身体と直接繋がっている気がして、文字に気持ちが入っていく気がする。

子どもの頃からよくノートに書いていたなぁ。

誰かを想って手紙を書く、その時間になんだか救われた気がした。

ありがとう。

#手紙
#文字
#言葉
#日記
#note
#日常
#便箋
#コラム
#エッセイ
#ひとりごと
#生活
#毎日
#コミュニケーション

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?