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短編作成中

 二つほど小説を並行させて書いているのですが冒頭のみ載せて最後まで書き切る努力をしようの会です


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 自分の子どもを車内放置して死なせた女の顔を見ている。テレビの画面に、大写し。髪の毛の生え際とつむじだけが黒い、がさがさした茶髪にスウェットと突っかけの姿。捕まるところがこんなにアップで映ることを知っていたらもう少し綺麗にしたのだろうかなんて思う。飲食店勤務の、元お母さん。といいながら、自分と同い年である。25歳。歳をとったという年齢ではないが、母親として極めて若いわけではない。殺せる子どもの一人は作れる年齢なのは確かだ。
 イツマ、と呼ばれて後ろを振り返るとテルイがいた。
「ただいま」
 テレビは見れるようになったの、とテルイの目線が語っている。
「明日明後日は来れないから、色々まとめて買ってきた。家に食べるものないと、貯金あんまりないくせにすぐウーバーイーツ使うだろうから。と思えば数日何にも食べなかったりするし。栄養が足りてないと体も心もダメになるんだってば」
そう話しながらテルイはスーパーマーケットのビニール袋から色々まとめて買ってきたものをテーブルの上に並べていく。栄養が足りていないもしくは偏っているのは自覚がある。ただ、何か食べられる周期と食べられない周期が交互に来て、その周期の移り変わりに分かりやすい前兆がない。よって、日持ちのするものをテルイは買う。生ものや野菜は、腐らせてしまうかもしれないから、テーブルの上は栄養補助のためのゼリーと、プロテインバーと、スポーツドリンクがほとんどで、たまに苺味のチョコレートとかが混ざっているのが、女子高生テルイの買い物を女子高生らしく彩っている。

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ここまで!
がんばります

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