「フリーランスに定年はない」は本当か?


フリーランスの定年は「仕事依頼が途絶えた時」


フリーランスはいいよね、定年ないから。

たまにこんな風に言ってもらえるのだが、私はそうとは思わない。
確かに企業のように明らかな定年はないけれど、
「仕事の依頼がなくなったら事実上の定年」だと思う。

どの世界においてもそうだと思うが、世代交代は必ずある。
才能がある若い子が次から次へと出てくるので、
上の世代は次第に押し上げられていく。

各ジャンルそれぞれに「島」があり、その島のキャパは決まっている。
労働力に長けた若い世代が島へ入ってきて、
その人口が自分の世代よりも増えてきたら、
何となく居心地が悪くなる。
依頼する側としても柔軟性があって、
安く使える若い世代のほうがいいので、
仕事は自然とそちらへ流れてく。

いつまでも仕事依頼が絶えないフリーランスでいるための施策とは?


島に長く居続けるためには、いくつかのポイントがある。
第一に必要なのは、「若さに負けない知性と独自性」
「この仕事はこの人にしかできない」というジャンルを確立させておくことが大事だ。

続いてのポイントは「結果と実績をいかに残しているか」
ただ日々忙しく、流されるのではなく、
「これ」と言える代表作や数字で説明できる実績を作っておくといい。

また自分の世代だからこそ語ることができる「隙間」をみつけることも重要。
経験などから言えることでもいい。
今の年代だからこそ語ることができる自分だけのオリジナリティを持っておきたい。
そして、節目ごとに「知識と自分のアップデート」をしていこう。

これらのことを踏まえ、実行しておけば、
島にとっても有益な人でいられるので、わざわざ出ていかなくてもいい。
出ていくどころか、引き留められる。

「チキンな私」だから、定年年齢を延ばすことができた


私自身、年齢を重ねるとともに、だいぶ状況が変わってきた。
若い頃はイベントや雑誌で日本酒を語ることが多かったが、
昨今はベストセラーとなった書籍の影響もあって
「健康とお酒」を軸にしたインタビュー依頼が増えた。
また京都と東京のデュアルライフについても執筆依頼がある。
セミナー講師、企業のコンサルティングも新たに加わった業種だ。

仕事量は減っていないが、依頼される仕事内容が変わった。

平たく言えば、そんなところだろうか?

いつまでも若い時と同じように仕事が来るわけじゃない。
油断せず、いつも危機感を持って、仕事のスタイルチェンジをしていこう。
自分をマーケティング目線で見て、不足分を補おう。
自分の仕事のジャンルの深掘りに加え、新しいジャンルの開拓もおすすめ。
損することはないので、どんどんチャレンジしたらいいと思う。

私の場合、自分に吹く風向きが変わるとすぐわかる。
何事にも敏感なエンパスの性質だからだろうな。
チキンな自分がイヤだったけど、
実は自分の賞味期限を長くするためには役立っていたのかも。

そう考えたら、エンパスも悪くない。
しんどいけどね。

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