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いい感じの言葉より、素の自分を

(なんか、ネットで「いい感じのこと」言うの疲れてきたな)

というのが最近の気分だ。

一昨年から、運営するWebマガジンの準備過程と広報を兼ねてTwitterを始めた。
現在も細々と続けている。

しばらくはWebマガジンの名義「テラス手帖」でツイートしていたけれど、あるときから狭苦しさを感じて、個人名義にした。

内容はなるべく趣旨を変えないよう、手帳や文房具の話がメイン。
加えて前向きなつぶやきを心がけている。

先日はこんなツイートをした。

ちょうどダウンしていたときだけど、このTwitterはなるべくネガティブな内容のまま締めくくらないようにしている。
振り返ると、ちょっと無理に自分を鼓舞している感じが否めない。

これが私の「いい感じのことを言っている」状態。
盛る人はもっとモリモリだ。

我が家の家計上、あまり何ヵ月も悠々と家にいるのは気が引ける。
今月からひそかに求人サイトを覗いていた。

気になる求人があり、応募したところ面接が決まった。

おい! どうしたんだよワクワク。
悟空どころか、ヤムチャとかウーロンである。

とはいえ緊張する、不安だ、だけでは終わらせたくない。
ここ一番でちゃんと自分を発揮できるよう、捉え方はせめて前向きにした。

一方で、素直な気持ちを出すと応援してくれる人がいるのを実感した。
noteの人たちは特に温かい。ほっとして、涙ぐみそうになる。
入ったばかりのメンバーシップでも、新参者なのに励ましのコメントをいただいてとても嬉しかった。

交友関係は広くないが、noteユーザーでお世話になっている方は何人かいる。
そのうちのひとり、個人的に人生の先輩と仰ぐ千世さんからは時々はっとするコメントをいただく。
先日やりとりしたコメントも、ふとしたときに脳裏に蘇る。

あれもこれもと気負うのはやめて、素の自分でいいんだよ。

ああ、また色々気負いすぎていたのかなと思う一方で、素の自分ってどんな自分だろう、とも考えた。

リアルでもネットでも、基本的に礼儀正しくあろうとしている。
丁寧な文章を心がけている。
だけど実際は前述のツイートの通り小心者だし、表に出せない思いもたくさん抱えている。

しいたけ占いで私の星座は「中身はヤンキー」と言われている。
ムシャクシャして家でひとり荒れ狂うこともある。昔はもっとひどかった。

このnoteではだめな自分、ふざけた自分も出せるようになってきたけれど、Twitterでは元々のWebマガジンの雰囲気を壊さないように振る舞っている。
そういうのが疲れてきたのだ。

だけど面接に行ってきて、いろんな自分がいてもいいんじゃないかと思えた。

時々荒れたりもするけれど、反骨心から「私は私の望む働き方をしてやる!」とノートにでかでかと書いた。

一方で、面接当日は先方がとても温和で話しやすく、丁寧なコミニュケーションが取れた。
競争率が高く合否は連絡待ちとなったが、あんなに緊張していたのに帰り道は身も心も軽かった。

ヤンキーが炸裂するのも、しかるべきときにちゃんとしていたいのも、全部自分なのだ。

Twitterをどうするかは、これからも悩み続けるだろう。
だけどあちらはあちらで、ベースにあるのはやはり自分の丁寧さ、穏やかさの部分だ。

加えて、決して強くはない、ごくありふれた大勢のうちのひとりな自分を素直に出していく。

そうすれば、無理にいい感じのことを言わなくなるんじゃないだろうか。


※ヘッダー画像はみんなのフォトギャラリーからお借りしました。ありがとうございます。

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