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【第3回配信】終末化するふたつの駅前〈小諸駅〉〈中央弘前駅〉

『八画文化会館vol.5 特集:駅前文化遺産』
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先行配信の第3弾いきますよ!

本日は長野県と青森県の、終末化するふたつの駅前へ、ご案内します。

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【目次】

1. 新幹線開通で終末化。駅壁が往時を物語る「小諸駅」
2. 残っているだけで奇跡!小さなターミナル駅の矜持「中央弘前駅」

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1.新幹線開通で終末化。駅壁が往時を物語る「小諸駅」

北国街道の小諸宿として発展してきた小諸市は、古くからの交通の要衝である。また小諸城の城下町としての歴史もあわせ持ち、昔ながらの町並みや商店が残っているいい具合の旧市街地だ。

▲駅正面の壁。「楽しい旅は小諸観光」のよき文字も駅前に溶け込んでいる 

駅を降りた途端に、その実力を思い知らされる。駅の壁である。

▲駅前広場を取り囲む双璧。お手本のような地方都市の駅前だ

渋い駅壁の佇まいは、寂びれた土産物屋で売っている観光地絵はがきの世界そのもの。駅正面の壁と双璧を成している右手側の〈小諸ロイヤルホテル〉も素晴らしい。

▲ロイヤル感溢れる「ロイヤル」文字

▲地味になりがちな盆栽ロータリーだが、駅前宣言がアクセントに 

ロータリー内部に目を移すと、盆栽と呼ぶには少し規模の大きな植え込みがあり、内部には「スケッチ文化宣言都市」という珍しい駅前宣言や、小諸市の市民憲章が彫られた岩、「希望」という名前の銅像等が設置されていて楽しい。

▲駅周辺には土産物やレストランの建物も健在

駅前広場だけでなく、駅の東北エリア一帯に広がる大手鹿島商店街にはうらぶれたスナックや飲食店が多く、駅前散策にも心が躍る。

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