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関節には、力を出しやすいポジションがある

多くの関節を同時に使うことには、力学上のメリットもあります。

・動力もないのに、楽に漕げる自転車

楽に漕げる自転車といえば、電動アシスト自転車を思い浮かべると思います。ところが動力がないのに、楽に漕げる自転車も存在するんですね。

自転車の広告を見ていると時々出てくる「FREE POWER」という単語付きの商品がそうです。電動でもないのに楽に漕げるんだとか。

ポイントはペダルの回転部に仕込まれたシリコンゴムです。
自転車を漕ぐとき、ペダルが一番上にある時と、一番下にあるときは、踏み込む力が回転力になりません。この位置を「デッドゾーン」といいます。

詳しい話は省きますが、この自転車ではシリコンが潰れたり戻ったりすることで、デッドゾーンを楽に通過させてくれるので、楽に漕げるというわけ。

・人間の関節にもデッドゾーンがある

自転車のペダルと同じように、人間の筋肉にも、有効な位置とデッドゾーンがあります。大まかに言うと、

伸筋は関節が伸び切る寸前が有効で、深く曲げた位置がデッドゾーン。

屈筋は、少し曲がったところ有効で、伸び切ったところがデッドゾーン。

それぞれのデッドゾーン。力が骨を押すことに使われて無駄が多い

デッドゾーンでは、筋肉の力が骨を動かすのではなく、骨を押し付ける力に使われる割合が増えてしまうので、ロスが増えます。

・別の関節を使って有効な位置に

そこで、股関節を動かして膝関節を伸ばしてやったり、肩関節を使って肘関節を少し曲げてやったりすると、力が有効に使えます。

筋肉の力が有効に骨を動かす

こういった筋力の面からも、関節の使い方は工夫できますね。

八起堂治療院ホームページ https://www.hakkidou.jp/


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