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50分間、片足の施術を続けるのは難しい(主に心理的に)

足はいろいろな不調の原因になりやすいので、八起堂では足の施術を重視しています。

・不調の場所と原因の場所が違うとき

本日のお客様は、股関節の痛みが主訴。
お客さんが不調を訴える場所から、力の方向をたどって原因を探ります。
足のくるぶしにたどり着いたので、歪みを取りにかかります。

足の中でも、内くるぶしの周りは動きが悪くなりやすく、そこが固くなると足首の動く方向が狂ってきます。その狂いが膝にねじれを作り、股関節に負担をかける。
股関節の症状を改善するには足首、内くるぶしをリリースするのが最優先になります。

・なんとなく邪魔をする常識

しかし、お客さんが痛みを訴えているのは膝や股関節。

たとえ原因と結果の関係を説明したとしても、言われているのと違う場所を施術し続けるのは、ちょっと勇気がいります。

仕事を始めたての頃は、お客さんの目を気にしてしまって、つい
「全身をバランス良く、訴えのあるところをちょっと多めに」
的な感じになっていました。

本当に必要なところを必要なだけ施術するには、施術後の見通しと、説明する力と、あと自信がいります。それができるようになったのは、わりと最近のことです。

・お客様の理解あってこそですが…

今日は、片足の足だけを50分間施術しました。

足の内くるぶしをリリース、それに合わせて膝関節のねじれを修正。
ふくらはぎの筋肉を伸ばしてから、内くるぶしを追加リリース。
膝関節と股関節に同時にテンションを掛けながら動かしてリリース。
股関節と仙腸関節にテンションを掛けてリリース。
もう一度、内くるぶし(足首のリリースは、けっこうたいへんなのです)。

お客さんと話し合いながら、足だけを50分施術。結果として股関節の痛みは減少。
自分もちょっとは成長しているのかも、と思ったので今回の記事を書いてみました。

最後になりましたが、寛大で理解のあるお客様に育ててもらったことは書き落としてはいけませんよね。
皆様、感謝しております!

(トップ画像は「関節リリース5テクニック」DVD画像から足の施術シーンを取り出したもの)

八起堂治療院ホームページ



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