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自分で書いた小説の飲み物を実際に作ってみた

 以前こちらへ投稿した『コーヒー好きの海賊』という小説に出てくる飲み物を、実際に作ってみました。

 ありがたいことに、創作でお世話になっているフォロワー様が再現して作ってくださり、私自身も書いた本人として作ってみたくなったのです。

 まず小説の内容について少し触れますと、元気でまっすぐな女の子が、隣のクラスに転校してきた異国の男の子と仲良くなっていくストーリーです。本文の前にあらすじもありますので、良ければ読んでください。
 (オリジナル小説は、恥ずかしがらずに書いたことを言っておかないと読んでもらえないからね。宣伝です!)

 さて、この小説の中で、女の子のお母さんが子供でも飲めるカフェモカ、その名も『なんちゃってカフェモカ』なるものを作り、二人に振る舞うシーンがある。

“「そうよー。コーヒーはカフェインレスの豆で、ちょっとだけ入ってるの。エスプレッソメーカーで淹れたから、濃いめのコーヒーなんだよ。代わりにミルクがたっぷりと無糖のココアパウダーが入ってます。仕上げは、スチームミルクの代わりにマシュマロを浮かべてみました」”

コーヒー好きの海賊/はこかん

 主人公の女の子はまだ子供ゆえに、カフェインが多く含まれているコーヒーを飲めない。でもコーヒーの香りが大好きで、いつか飲んでみたいと憧れている。そんな女の子のため、母親が作ったのがこの『なんちゃってカフェモカ』だ。
 このレシピは、私がネットで見つけたカフェモカのレシピを参考にしつつ、ほぼ想像で書いたもの。
 どちらのレシピを参考にしたのかは、今となってはもう分からず。今回作るのは、お勧めのレシピというわけではなく、あくまで個人的なお遊びのようなもの。それにエスプレッソメーカーも持っていないので、再現度のハードルを下げてカフェモカ作りに挑んだ。
 

✳︎材料✳︎
・ココアパウダー 10グラム(小さじ5くらい)
・スティック個包装のインスタントコーヒー(2g)
・水(熱湯) 200ml
・牛乳 200ml
・マシュマロ 適量
・お好みで砂糖 小さじ2

✳︎手順✳︎
①電気ポッドなどで熱湯を作る。
②片手鍋にココアパウダーとインスタントコーヒー、熱湯を入れ、混ぜて溶かす。
③牛乳を入れて弱火にかける。たまにかき混ぜながら、煮立つ直前で火を止める。
④マシュマロを浮かべて完成!
⑤お好みで砂糖を入れる。

食べ物を美味しそうに撮るのって難しい。

 100円ショップで見つけた可愛いお花の形をしたマシュマロ。作中のとおり、砂糖は後入れにしてみた。

 飲んだ感想としては『体に良さそうなココア飲料』といった感じだ。無糖のココアが結構ビターで、そこへさらにコーヒーの渋い苦味がほんのりと加わっている。砂糖は甘みを足すというより、入れた方が味が分かりやすくなる印象だった。

 実は、簡単にお湯で溶かして作れる市販のカフェモカの粉を見つけたので、先にこちらを飲んみたのだけれど、今回作った『なんちゃってカフェモカ』は、それに近い味がした。なので、そこまで本来のカフェモカとかけ離れたレシピではないと思う。

 何かと天邪鬼な私ですが、今回このように自分で書いた小説の飲み物を実際に作ろうと思えたのも、フォロワー様のおかげです。改めて、ありがとうございます。

 ふう、作ったカフェモカをすすりながら、主人公の女の子はこれを飲んだのか……などとストーリーをなぞり想像を巡らせていたら、ある致命的なことに気がつきました。

 このなんちゃってカフェモカ、コーヒーの香りがしないな。

 女の子はコーヒーの香りが好きなのに、果たしてこれをコーヒーとして受け入れられるのか?矛盾が生じているのではないか?そもそも、少し考えれば、分かることだったのではないか?

✳︎やってみた感想✳︎
・詰めが甘かった。書き上げる前に、試せることは実際に試すべきだった…...。
・日常から創作活動が生み出されているものだと思っていたけど、創作活動から日常へと生み出されるものもあるんだな、という細やかな感動があった。今までになかった経験というか、新たな楽しみ方を見つけられたようで、これからの創作にも活かしていきたい。

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