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「古事記の黄泉の国の話」

算命学を学校や先生に付いて学ぶ場合に
「桃太郎」の話を聞いた人もいるかと思います
鬼ヶ島に鬼退治に行くときに
お供をするのが猿・雉・犬なのですが
十二支で書くと申・酉・戌になります

この十二支たちは西方で季節は秋なので
五行では金性になりますね
本能で言えば攻撃本能で
淘汰の役目を担っています
鬼ヶ島に鬼をやっつけに行くには
ふさわしい動物たちです

ちなみに
金性にやられるのは春の木性(寅)ですが
鬼が履いているのは虎柄パンツですね(笑)

神話や昔話の中には意外な象徴があったり
同じテーマが繰り返されていたりして
そこに教訓を見出す人もいることでしょう
今回は
昔話や神話についてあれやこれや
好き勝手に書いてみます
算命学的内容は少しだけです
気軽にお読みください

「桃」について

桃には不老長寿や邪気を払うという意味合いが
あるようです
日本だけではなく中国でも同様のようです
桃源郷という言葉もあるように
良い印象がある果実ですね

桃太郎の話に戻りますが
元々の話はおじいさんとおばあさんが
桃を食べて若返り
子供が生まれたという話のようです
明治以降に
今我々が理解している桃から生まれた桃太郎に
なったということです

シンデレラの話も元の物語は
相当に残酷な話のようですし
原型が変更されている昔話も
結構多いかもしれませんね

古事記(黄泉の国)

桃つながりで
古事記のイザナギとイザナミの話を
見てみましょう

二人(神)は結婚して
島や神を生み続けるのですが
妻のイザナミが先に亡くなります
イザナギは悲しみ
黄泉の国(死者の国)のイザナミに
はるばる会いに行きます

連れ帰ろうとするのですが
既に黄泉の国の食べ物を食べてしまったので
帰ることはできないと
イザナミに言われてしまいます
もっと早く迎えに来てくれたら
帰れたかもしれないのにという思いが
見え隠れしますね

イザナギの強い求めに対し
イザナミは黄泉の国の神に聞いてみると
奥の部屋に消えるのですが
「絶対に覗かないでくれ」と約束させます
そして長い時間音沙汰がありません
迎えに来るのが遅かったことへの
償いとも思えるのですが。。。

この女性が男性に「〇〇しないでください」と
約束させるパターン(タブー)は
昔話によく出てくる型ですね
「鶴の恩返し」「浦島太郎」などです
諸外国でも同様です

そして
必ず男性はその禁忌を破ってしまうのです
その結果は当然のこと悲劇になるのです

イザナギも我慢できずに
部屋を覗いてしまいます
そこには蛆の湧いたイザナミの亡骸があり
イザナギは驚いてその場を逃げ出すのです
百年の恋も醒めようというものです

自分の醜い姿を見られてしまったイザナミは
恥をかかされたと怒り狂い
イザナギを黄泉の邪鬼たちと追いかけます
二人は互いを罵り合いながらの追いかけっこです
今も昔も男と女の仲違いは
変わりないなと思わされますね

プライドの星

誰でも約束を破られたら怒りますが
特に車騎・牽牛という官星がある人は
人一倍メンツを重んじるので
自身のプライドを傷つけられることには
我慢ができません
イザナミは車騎星的かと思います

対して
イザナギはどうでしょうか?
軽率な行為をしたと考えれば
鳳閣星的と言えるかもしれません
鳳閣星はおおらかな星ですが
陰転すると浅はかな行動を
考えなしにしやすくなります

鳳閣星と車騎星は
陽星同士の相剋なので
一旦難しくなると
激しい関係になりやすいでしょうね

古事記(桃・石)

イザナギは逃げながら
桃の実を邪鬼たちに投げつけると
追ってきた邪鬼たちは退散します

この古事記の記述が根拠なのでしょうか
桃は邪鬼を払うものと言われます
桃太郎が桃太郎でなければならない理由が
ここにあると言えます

最後はイザナミが追い付いてきますが
イザナギは大きな岩石で道を塞ぎます
その岩石を境にして両者は罵り合いますが
最後はイザナギが黄泉の国から逃げ切ります

この石は
あの世とこの世の境であり
祟り神(怨霊)を抑える(封印する)役割に
なっているとも言えるのです

男と女

男と女の間には約束事があり
それを守れなければ破局が待っている
という話だと言えるでしょうね
神話ではほぼ
約束させるのは女性であり
約束をさせられるのは男性ですが
ここでは
そこまで厳密に考えなくてもいいでしょう

「親しき中にも礼儀あり」といいますが
夫婦間にも互いに程良い節度が必要でしょう
踏み込まない方がいい領域が
存在するとも言えます

気兼ねがない関係でいたいと言って
自分の本音(ほんしょう)を
さらけ出す生き方は
どうなんでしょうか?
それで自分は清々するかもしれませんが
相手が傷つくこともありえます
どちらか一方の忍耐だけで成り立つ関係は
無理があるでしょうね

思い遣りとは
時には見ないことであったり
探らないことだったりするのかもしれません
また
自分の衝動のコントロールかもしれません
知識や正義ではなく
知恵の方が求められる場面も
人生には多い気がします

自分の過去や思い出の中には
配偶者であっても
伏せておきたいこともあるでしょう
また
それをほじくり出そうとする愚かさも
知らなければなりません

ということで
今回は大方の方には
興味がないであろう古事記の話でした

***

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

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