小道 さんぽ

いくつになっても、毎日を楽しく生きたい60代です。 この3月で日本語教師(非常勤)は辞…

小道 さんぽ

いくつになっても、毎日を楽しく生きたい60代です。 この3月で日本語教師(非常勤)は辞めました。 (体力がもっとあれば、続けたかったのですが・・・。) 下手な文章ですが、是非今後とも、よろしくお願いします。

記事一覧

岡山ひとり旅

 早朝、田舎町を出て新幹線で東京へ行く。東京からさらに新幹線のぞみに乗って3時間あまり。ようやく岡山駅に着いた。  昨年も一人で金沢・兼六園、水戸の偕楽園を中心に…

小道 さんぽ
3週間前
17

「老後」に対する意識が変わりました!

  最近、30分フィットネスに行って、70,80代のとても元気な先輩たちを見ていて、一昔前の「高齢者」とは全く違う印象を受けていた。  今までは、「加齢に伴い、体力…

小道 さんぽ
1か月前
23

40年前の自分へ

 2月の中旬になるとお雛様を飾る。が、一人で七段飾りを出すのが結構きつくなってきた。  そこで、40年近く前の結婚披露宴で友人たちからもらった「夫婦こけし」を飾ろう…

小道 さんぽ
2か月前
30

祈るしかない

 能登半島の避難所で暮らしておられる人々・・・。「断水状態」「トイレが使えない」「道路が復旧していない」「家がなくなってしまった」など毎日ニュースで見るたびに、…

小道 さんぽ
3か月前
21

花豆を煮ました

 毎年この時期になると、高原花豆(粒が大きい)を煮る。 一晩、多めの水につける。翌朝、あく抜きをする(たっぷりの水に花豆を入れて、沸騰させては湯を捨て、水を入れ…

小道 さんぽ
5か月前
38

人生いろいろ

 昨日、久しぶりに元の職場の同僚4人でランチをした。 80歳のTさんが、「皆に会いたい」と言っていたので、他の3人が都合の合う日を選んでTさんのお宅に近いレストランに…

小道 さんぽ
6か月前
43

Mさん、ありがとう!

 昨日は今年の7月に入学したばかりのクラスで、とても嬉しいことがあった。 「連体修飾」を学ぶ課で、「都合がいい・悪い」という言葉がでてきた時だった。 「違う予定が…

小道 さんぽ
6か月前
29

「ほどよく忘れて生きていく」

「ほどよく忘れて生きていく」 ―91歳の心療内科医の心がラクになる診察室―   藤井英子著  サンマーク出版 お彼岸に実家のお墓参りに行った帰り、めったに入ったこ…

小道 さんぽ
7か月前
57

お気楽ひとり旅

 8月猛暑のさなか、日本三大庭園の一つ、偕楽園に行ってきた。多くの人は2月の梅の時期に行くのだろうが、せっかく夏休みなのだから、あまり人のいないであろうこの時期、…

小道 さんぽ
8か月前
57

「伝える」と「伝わる」

日本語学校:昨日の中級クラスの読解授業でのことだ。  授業時間も終わりに近づいてきたころ、文中にでてきた「伝わる」と「伝える」の違いを説明した。  読解の題材は「…

小道 さんぽ
10か月前
74

祝福とは

ガソリンスタンドの壁に貼ってあった詩を何気なく読んでみた。 そして、とても感動してメモしてきた。 『神の慮り(おもんばかり)』 大きな事を成し遂げるために  力を…

小道 さんぽ
10か月前
57

元気でいるにはパワーが要る

 30分フィットネスクラブで知り合ったHさんは、わたしの“憧れの人”だ。 穏やかでいて、自分の行きたいところへ行く。 彼女は今、75歳。夫婦で自営業をしていたが、ご主…

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「年を重ねることはおもしろい」

「年を重ねることはおもしろい。苦労や不安の先取りはやめる」吉沢久子著 さくら舎  今までに、吉沢久子さんの書かれた本を何度読んだだろうか。人生で何か悩み事がある…

55

人生の達人に学ぶ

「102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方」 石井 哲代・中国新聞社著  文藝春秋  “広島県尾道市の山間のまち”でくらしているという石井 哲…

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つなぐ言葉

 定年退職してから必死に勉強して、ようやく資格を取り、日本語教師として授業をしている。  週に数コマの非常勤講師なので、いまだに試行錯誤の日々が続く。 それでも、…

38

「ミセス・ハリス、パリへ行く」

 この書き出しで始まる「ハリスおばさん」の旅は、心をワクワクさせるお話で、読み終えるまでずっと古い映画を見ているような気がしていた。  ロンドンで家政婦をしてい…

45
岡山ひとり旅

岡山ひとり旅

 早朝、田舎町を出て新幹線で東京へ行く。東京からさらに新幹線のぞみに乗って3時間あまり。ようやく岡山駅に着いた。
 昨年も一人で金沢・兼六園、水戸の偕楽園を中心に日本庭園を見に行き、今年は岡山の後楽園に行きたいと思っていた。ゴールデンウイークになると新幹線が混みそうなので、その前の4月25日から2泊3日で行ってきた。
「のぞみ」は指定席で、3時間余り本を読んだり、窓の外の景色を見たりして、午後には

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「老後」に対する意識が変わりました!

「老後」に対する意識が変わりました!

  最近、30分フィットネスに行って、70,80代のとても元気な先輩たちを見ていて、一昔前の「高齢者」とは全く違う印象を受けていた。
 今までは、「加齢に伴い、体力は徐々に衰えていく」とか「健康寿命と平均寿命との差が女性で12年ある。自立できるのはそれまでの期間しかない」「加齢とともに認知機能が衰えるのは仕方がない」などと思い込んでいた。現在60代の私は、今後体力がますます衰えていくのだろうか・・

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40年前の自分へ

40年前の自分へ

 2月の中旬になるとお雛様を飾る。が、一人で七段飾りを出すのが結構きつくなってきた。
 そこで、40年近く前の結婚披露宴で友人たちからもらった「夫婦こけし」を飾ろうと思いついた。
 普段開けない棚の中にひっそりと置かれたままになっていた高さ50センチ、幅13センチくらいの2体のこけしを出してきて、床の間に毛氈をひいて飾った。
 あらためて見ると、披露宴の最中に書いてくれた出席者の寄せ書きがたくさん

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祈るしかない

祈るしかない

 能登半島の避難所で暮らしておられる人々・・・。「断水状態」「トイレが使えない」「道路が復旧していない」「家がなくなってしまった」など毎日ニュースで見るたびに、1日も早く復興することを祈るしかない。
 高齢の方もとても多いようだ。体調を壊すと回復に時間がかかるのではないか。
 少しでも過ごしやすいところで暮らしてもらいたい、とひたすら願うばかりだ。
 避難所によっては、顔なじみの人たちだからここに

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花豆を煮ました

花豆を煮ました

 毎年この時期になると、高原花豆(粒が大きい)を煮る。
一晩、多めの水につける。翌朝、あく抜きをする(たっぷりの水に花豆を入れて、沸騰させては湯を捨て、水を入れかえること3,4回。)
あく抜きが済んだら、水と豆をことこと時間をかけて煮る。
と、ここで私の秘策は「電気ポット」なのである。

 もう使わなくなった広口の電気ポットに沸騰した豆と湯を入れて、保温状態で8時間くらいそのままにしておく。
 そ

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人生いろいろ

人生いろいろ

 昨日、久しぶりに元の職場の同僚4人でランチをした。
80歳のTさんが、「皆に会いたい」と言っていたので、他の3人が都合の合う日を選んでTさんのお宅に近いレストランに集まったのだった。
 Tさんは、60代でヒマラヤトレッキングに行くくらい、女性ながらものすごくタフな人だった。60歳で定年退職してから登山、日本画(コンクールで入賞)、俳句・・・と正に「人生を謳歌している、という方であった。「人間はね

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Mさん、ありがとう!

Mさん、ありがとう!

 昨日は今年の7月に入学したばかりのクラスで、とても嬉しいことがあった。
「連体修飾」を学ぶ課で、「都合がいい・悪い」という言葉がでてきた時だった。
「違う予定があります。一緒に行けません」という意味です、ということをパワーポイントなどを使って頑張って説明していたら、一番前の席にいたMさんが大きな円を描いて、「学校で勉強します」の時間と「友だちと映画に行きます」の時間が同じです、という動作と説明を

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「ほどよく忘れて生きていく」

「ほどよく忘れて生きていく」

「ほどよく忘れて生きていく」
―91歳の心療内科医の心がラクになる診察室―   藤井英子著 
サンマーク出版

お彼岸に実家のお墓参りに行った帰り、めったに入ったことのない書店でこの本を見つけた。天国の父母が私に気づかせてくれたような気がして買って来た。



 著者は91歳の心療内科医だ。産婦人科医を7年間していたが、子育て(7人)で医師を辞めた。が、育児をしながら栄養学・心理学を学び、

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お気楽ひとり旅

お気楽ひとり旅

 8月猛暑のさなか、日本三大庭園の一つ、偕楽園に行ってきた。多くの人は2月の梅の時期に行くのだろうが、せっかく夏休みなのだから、あまり人のいないであろうこの時期、偕楽園の成り立ちを見に行ってこようと思い、ひたすら北関東道・東北道を車で2時間あまり走り続けた。
 汗をかきかき、100段近い階段を登って、頑張って常盤神社へお参り。
その後、松の並木をくぐりながらひと気のない梅林を進み、好文亭に到着。

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「伝える」と「伝わる」

「伝える」と「伝わる」

日本語学校:昨日の中級クラスの読解授業でのことだ。
 授業時間も終わりに近づいてきたころ、文中にでてきた「伝わる」と「伝える」の違いを説明した。
 読解の題材は「昔憧れていた作家の作品だったが、大人になって読まなくなって」しまった。が、その作家の記念館で、「本人が書いた手書きの文字を見て、作家の気持ち、例えば作家が大切な妹を亡くした時、どんなに辛かったか、何を感じたか・・・など“手書きの文字の持つ

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祝福とは

祝福とは

ガソリンスタンドの壁に貼ってあった詩を何気なく読んでみた。
そして、とても感動してメモしてきた。

『神の慮り(おもんばかり)』
大きな事を成し遂げるために 
力を与えてほしいと神に求めたのに  
謙虚を学ぶようにと弱さを授かった  

より偉大なことができるようにと健康を求めたのに 
より良きことができるようにと病弱をあたえられた 

幸せになろうとして富を求めたのに
賢明であるようにと貧困を授

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元気でいるにはパワーが要る

元気でいるにはパワーが要る

 30分フィットネスクラブで知り合ったHさんは、わたしの“憧れの人”だ。
穏やかでいて、自分の行きたいところへ行く。
彼女は今、75歳。夫婦で自営業をしていたが、ご主人が亡くなってそれは辞めたそうだ。
 その後、Hさんは、57歳にして看護学校に入学し、65歳まで看護師として働いたそうだ。
 65歳で看護師をやめると、その後3年間老人介護施設で読み聞かせのボランティアをしたという。
 それからは、「

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「年を重ねることはおもしろい」

「年を重ねることはおもしろい」

「年を重ねることはおもしろい。苦労や不安の先取りはやめる」吉沢久子著 さくら舎

 今までに、吉沢久子さんの書かれた本を何度読んだだろうか。人生で何か悩み事があるといつも優しく励ましてくれる大先輩のようだった。
 先日、珍しく体調を壊し、「年を重ねる」って、これからどういうことが起こるのかな・・・と、以前にも読んだこの本を改めて読んでみた。
 著者の吉沢久子さんは、101歳で亡くなるまで多数の本を

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人生の達人に学ぶ

人生の達人に学ぶ

「102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方」
石井 哲代・中国新聞社著  文藝春秋

 “広島県尾道市の山間のまち”でくらしているという石井 哲代さんは、20年前から一人暮らしをされているという。
「老いるとできないことは増えるし、心がふさぐ日もあります。でもね、嘆いてもしょうがない。私は自分を励ます名人になって、心をご機嫌にしておくんです。人を変えることはできませんが、自分

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つなぐ言葉

つなぐ言葉

 定年退職してから必死に勉強して、ようやく資格を取り、日本語教師として授業をしている。
 週に数コマの非常勤講師なので、いまだに試行錯誤の日々が続く。
それでも、様々な国から来る学生たちが、少しづつ日本語の文法や語彙、漢字を使えるようになっていく様子を見ると、「やりがいのある仕事だ」と思う。
 最初は全く話せなかったのに、1年近く経ってくると、同じクラスの異国の人と日本語で会話するようになる。

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「ミセス・ハリス、パリへ行く」

「ミセス・ハリス、パリへ行く」

 この書き出しで始まる「ハリスおばさん」の旅は、心をワクワクさせるお話で、読み終えるまでずっと古い映画を見ているような気がしていた。
 ロンドンで家政婦をしている60歳間近のハリスさん(未亡人)は、仕事先で出会った「クリスチャンディオール」の服に一目ぼれした。年収に近いこの服がどうしても欲しくなって必死に給料を貯め、友人の心配をよそに、一人でパリに飛び立ったのだ。
 他人がどう思おうと、「ディオー

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