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【詩】ミモザの頃

ミモザの頃

 

 ミモザの頃


用心しなければならない 今日が
無事なのは 川面がひかりをはじき
鳥の声がきらめいているからなのだ 
朝からのこの道には ささやかな三月の平穏がながれ 
午後のいつもの公園につづいている そこには

昨夜のしとねの春雷はなく ミモザの匂いの
記憶があの噴水にたちあがる

やわらかなはるのうれい

ああ 喪われている現在 恋は
剪り時がむずかしいのだ



#詩 #現代詩 #自由詩 #詩のようなもの #ミモザ #花 #春

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