減量体験記34 知

僕は「この内容を三行で言うと?」「一文で言うと?」「一語で言うと?」ということを、時々考えます。セールスをしていた時の経験が習慣化しているのかもしれません。

時間をかけて構築したプレゼンをまるごと相手に伝えられたら理想的ですが、全ての人にそれを聞く時間があるとは限りません。まして仕事中なら尚更。とても楽しんで(言い方はアレですが、非常に“食いついて”)くれる相手もいれば、忙しいから「手短に言って」という相手もいる。相手の心に響く伝え方を瞬時に判断し、欲する情報を的確に届ける。その精度の向上を目指すのが、セールスマンの目標の一つではないかと。

減量を一語で言うと「知」であると考えています。ここでいう知は、知識(Knowledge)ではなく「know」の方。つまり「知る」ということ。

「痩せたいけど痩せられない」という人に体重を聞くと、しばしば「怖くて計ってない」という答えが返ってきます。細かい数字を言いたくないために誤魔化している(本当は数字を把握している)ならいいんですが、実際に怖くて計っていないのなら、話にならないと思います。

スタート地点を決めずして、どこがゴールになるんでしょう?

想像以上だったとしても、想像通りだったとしても、現実を知ることからしか変革は始まりません。現実の自分の体重が恐ろしいものだったとしたら、それまでの自分の行動を呪いましょう。気が済むまで呪ってスッキリしたら、その呪いは忘れましょう。そして新しい行動を起こし、目標を達成し、祝いましょう。

現在の自分自身の体重を知る。
体脂肪率を知る。
体脂肪重量(体重×体脂肪率)を知る。
基礎代謝を知る。一日の摂取カロリーを知る。
好きな食べ物を知る。そのカロリーを知る。
食べたい物を知る。それに含まれる栄養素を知る。
満腹になる食事量を知る。満腹になる原理を知る。

多くのことを知るだけで、体と食に意識が向き、それによって少なからず体重は減ります。それは、意識が変われば行動が変わる故に。体重や食べた物を記録し続けることで現実の自分と客観的に向き合い、そこから対策を導き出し、行動していく動機付けとする。「自分を知るために記録する」というのは、かなり有効な手段だと思います。人は喜びも悲しみも反省も決意も、ビックリするほど忘れますから。

***

記録するだけでなく、後日、それ見返すのも有意義だと考えています。むしろそのために記録しているのかも。記録は、未来の自分に対する投資にして激励。 (記 2019/03/16)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?