減量体験記7 減量への目覚め

2008年6月下旬、社会復帰への助走として軽作業のアルバイトを開始。先方が後任を探していたタイミングと、こちらのニーズ

 ・頭脳労働より肉体労働
 ・勤務時間は短めが安心

が合致したため、すぐに働き始めました。

今思い返しても、この6月下旬から9月下旬までの3ヶ月間が一番辛い時期でした。
1年半ほぼ寝たきり食べまくりで筋肉が落ち、1/3が脂肪と化した肉体。さらに体重は1年半前の1.5倍。そんな人間が、いきなり最大20kgの荷物を積み降ろしすることになった訳です。(台車に乗せて運搬する時の荷重は最大で約300kg)

朝から昼過ぎまでの勤務を週5日。
東京よりも涼しい北海道とはいえ、夏、真っ盛り。
作業中は常に汗だく。上がりきって肩でする息。
他の人との会話など、ほとんど不可能でした。
帰宅後は、倒れるように眠るだけ。
夕方すぎに目が覚めて、ご飯を食べて、また眠る。
そして翌朝の勤務に向かう毎日。

それでも「もう辞めたい」と思ったことはありませんでした。

 「今は社会復帰に向けての助走期間」
 「自転車は、漕ぎはじめが一番エネルギーを使う」
 「落ちた体力が戻ったら、必ず楽になる」

そんなことばかり考えていたような気がします。

暑さも落ち着き、仕事にも慣れてきた2008年9月下旬。
ふと思い立ち、体重計に乗りました。

デジタルのメモリ表示は 109 kg 。

……ん?

3ヶ月で11kg痩せてる?

120kgが109kgになった所で、外見的には大して変わりません。それでもこの出来事は、減量に目覚める契機となりました。

***

ダイエットの記録・分析・共有ができるコミュニティ「ダイエット★マメグラフ」を発見し、登録。体重の計測と記録を開始したのが、この時期です。一番古い計測記録は「2008/9/20 夜 体重108.8kg 体脂肪率31.3%」。比較のために、アルバイト開始日(2008/6/21)の体重を「120kg」、体脂肪率を「33.0%」としました。以前は、テレビやネットで極度に太った人を見るたび「そうなる前に気づかないもんなのかなぁ」と思っていたんですが、自分が120kgになった時は、気づく間もありませんでした。「太っている人を眺める」のと「自分が太っていく」というのは、異なる領域で進行するようです。 (記 2019/02/23)

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