見出し画像

でこぼこガールズトーク 第一回「私達の集中力」



ごあいさつ



皆さんはじめまして。白木咲夏です。

本連載は、自閉症スペクトラム障害と学習障害を持つ私と、ADHD傾向を持つ水辺はるかさん、なにかと共通点の多い私たちが、主に自分の持つ発達障害にスポットを当てて、色々とお喋りをする、対談形式の記事になっています。

まだまだ手探り状態ですが、当事者の方や、その保護者の方をはじめとする、発達障害に関係のある方の他に、定型発達の方にも楽しんで頂けるようなものにしていきたいと思っているので、どうぞよろしくお願いします。




本文

白木咲夏(以下「白」)「よう、聞こえてる?」


水辺はるか(以下「水」)「うん、聞こえてるよ」


白「よし始めますか。初回は「集中力」って議題にしたけどさ」


水「なんかすごい差があるんじゃないかって思うんだよね」


白「マジで?(笑)」


水「うん、ハナちゃんはどんな感じ?話せそうなことからでいいけど……」


白「私……私なぁ……。

好きなことに注ぐ集中力が凄まじいってのは皆あると思うけど、いわゆる「過集中(※)」ってのは、あまり頻繁に起きない気がするな……みっくんは?」


※(過集中:過集中とは、その名の通り過度に集中した状態をさします。集中することはいいことでは無いのか?と思ってしまう方もいるかもしれませんが、極度に集中状態が続くと、心身に影響が出てしまうことがあります。

――LITALICO発達ナビより


https://h-navi.jp/column/article/68 )


水「ちょっと待ってね……まず、これが勉強しようとしてる僕」


白「“あっ、ちょうちょ”(笑)」


水「で、これが好きなことしてる僕」

白「(笑)」


水「好きなことしてても、ちょっと気を抜くとこうなる」


白「ちょっと気を抜くとっていうの分かるな(笑)」


水「で、これが何にもしないでボーッととしてる時の僕」

白「まあこれは分かる」


水「で、これがやるべきことに追われて、パニックになってる僕」

水「どんなに重要なものがあっても「あっ、ちょうちょ」ってなる」


白「なんか英語圏の「あっ見て!リス!」みたいだな」


水「向こうはリスなのか、かわいい」


白「せやろ」


水「そうだね……今の絵も、今ぐらいのスピード(3〜5分)で描けるよ、やる気があれば」


白「やる気があれば(笑)」


水「そう、何がつらいかって、興味関心のないことで「あっ、ちょうちょ」ってなるのはまだいいけど、興味関心のあることでも気を抜くとそうなるのがね……」


白「分かる。

そういえばみっくん、今私が書いてるこの原稿ちょっと目通してくれる?」


水「オッケー」


[約10分後]


白「見てって言ったやつ見れた?」


水「あっ」


白「てめぇ、リスだろ(笑)」


水「ちょうちょ……(笑)」


白「リアルタイムで見せられたよ(笑)」


水「「あっ、ちょうちょ」でお茶濁せるのいいな……(笑)」


白「やかましいわ、怒るぞ(笑)」


〜閑話休題〜


白「さて、最初にみっくんが言ってた「差」についてだけど」


水「へいへい」


白「みっくんと比べて、私がどうかって話なんだよな……うーん、まず勉強はね、賭けです」


水「ほう」


白「みっくんみたいに、すぐ

「あっ、ちょうちょ」ってなる時もある。だからその対策としてよく音楽聴いてるね」

水「あー、僕も確かにそうだな、音楽は聴く。刺激が視界に入らないように、気を散らされないように」


白「それな。

あと、こっちは賭けが当たったパターンで、簡単に言うと集中できてる。たぶん切り替えが上手くないってせいもあるけど、まぁそうなるとなかなか離れることはないね。

勉強とか、好きなことならなおさら」


水「ふんふん」


白「あっ、一番差があるのは「やるべきことに追われてる時」かな?

みっくんは気が逸れるけど、私は、なんかこう……やる気のブレーカーが落ちるって感じ?

アレもしなきゃコレもしなきゃ!で、5秒後、あっ、なんか無理……手に負えない……バタっ……みたいな(笑)」




水「あ〜。

あの……何なんだろう、ハナちゃんは、やるべきことに追われてる時、ギリギリまで追い込まれてからやるタイプ?」


白「やる気が湧けばそれまでにやっちゃうけど、だいたいギリギリまで溜めるな……まだいいやって思っちゃって」


水「あ〜……分かるわ……。

しかもさ、やるべきことを後回しにして起きる、火事場の馬鹿力っていうか、そういうのがあるんですよ。

それがあるって分かってるから、後回しに……」


白「う〜ん……すごく……ADHD(っぽい)です……(笑)」


水「そう(特性の影響)かもしれない(笑)」




白「さて、ここで字数が1,000を超えてることに気づいたので、初回はこんなもんでいいかなと」


水「いったん切るのね」


白「そうそう、キリがいいから。

じゃ、お疲れ様でした〜」


水「ほい、お疲れ〜」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?