見出し画像

我慢するのが得意なあなたへ

私はあなたのことを、よーく知っている。

子どもの頃から割と、感情よりも理性が強い方だった。

周りの大人や、同じ年頃の友達の感情が高ぶって来た時、心拍数は上がり、何も考えられなくなる。

そして、すーっと頭が冷えていく。

「私が我慢すれば、いいや」

相手を傷つけたくない。

人を傷つけてしまったことに、自分が傷ついてしまうから。

そうやって、自分を誤魔化すのが得意になっていった。

我慢するのが得意だった、私の話

一番はじめに我慢することを覚えたのは、母親に怒られた時だ。

自分の思いを伝えようとすると、「言い訳しない!」と怒られる。

私がどんなに納得出来なくても、謝らないとその場が収まらない。

感情が高ぶった母親は、徹底的に自分が「勝たないと」、気が済まない人だった。

だから、私が謝るしかない。

すると、母親の感情が鎮まる。
そして、謝ってくる。

「怒ってごめんね、怖くてごめんね…」

そんなことを繰り返していくうちに、母親が怒り始めた時に言い返す気もなくなってくる。

「学習性無気力」というやつかもしれない。

納得できるだけの理由も探れないまま(だって言い返すとまた怒られるから)、「これはいけないことなんだ」ということだけ、覚える。

元々あまり何かを疑うこともしない性分だったので、従順な優等生に育っていった。

「ルールなんでしょう?理由がわからなくても従うしかないよね。だって決まってしまったことだから。」

そして、怒っている人も苦手になった。

相手の怒りが自分の心を波立たせて、思考を奪っていく。

どんなに自分が正しくても、「私が間違ってるのかもしれない」とさえ思う。

そして、冷静になってから気付く。

「あそこでなんで、もっと言い返せなかったんだろう」

我慢することがいつのまにか、体に染み付いて取れなくなってしまったようだった。

我慢するのが得意なあなたへ

ずっと我慢して来た私だから、我慢するのが得意なあなたの気持ちが、よくわかる。

あなたは、自分の気持ちより誰かの気持ちを優先する。

自分の気持ちを押し通すことより、和を重んじる。

あなたのおかげで、きっと周りの人は救われている。

だけど、思い出して欲しいことがある。

あなたが本当は何を望んでいて、
どんな夢を抱いていて、
未来の自分にどんなことを期待しているのか。

そんなワクワクする気持ちや未来への希望や夢を、感じることが出来ていますか?

私は我慢し続けて生きてきたから、全然自分は満たされてなかった。

世間一般で良いとされているレールに乗ってここまで来たけれど、それは自分を本当の意味で生かせる道ではなかったことにも全然気付かなかった。

それでいいや、と思ってた。

我慢するのが得意なあなたに、一つだけ伝えたいことがある。

「誰かのためじゃなくて、自分のために生きて欲しい」

ちょっとしたことでいい。

例えば、大して気に入ってないのにとっておいた誰かからのプレゼントを捨ててみるとか。

気が乗らない誘いを、上手いこと断ってみるとか。

今まで「誰か」に乗っ取られていた人生の主導権を、「自分」に取り戻そう。

我慢なんて、しなくていい

よーく、考えてみて欲しい。

あなたが誰かを大切に思う時、その人に「我慢して欲しい」なんて思うだろうか?

大切な人には、いつも笑ってて欲しいし、そのままでいて欲しい、と思うのではないだろうか?

あなたのことを大切に思う人も、きっとそう思うだろう。

逆に言えば、あなたに我慢させる人は、あなたを大切だと思っていない。
そんな人のために、我慢する必要なんてあるだろうか?

思い切って、我慢を辞めてみる。

意外にも、周りの人は気にも留めないかもしれない。

「そう思ってたの?早く言ってよー!我慢させてごめんね」なんて優しい言葉が、返ってくるかもしれない。

もちろん、離れていく人も中にはいるだろう。

でもそんな人に構ってる時間はないんだよ。

大丈夫。

あなたの優しさは、あなたのことを大切にしてくれる人だけに、使えばいい。

そうしたら、あなたの周りにはいつのまにか、優しい人だけが集まってくるから。

我慢なんて、しなくていいんだよ。

誰かに優しくするように、自分にも優しくしてあげて欲しい。

自分をどんどん、甘やかそう

私も少しずつ、我慢することを辞める練習をしている。

気に入らない物を手放し、やりたくないことは辞めて、行きたくない誘いは断る。

そして、しんどい時は我慢しないで、休む。

そんなことの積み重ねを何年か続けた今、自分の心が瑞々しく生き返ってきた気がする。

「これは好き、これは嫌」

自分なりの感性を取り戻していくと、どんどん本質的なことが見えてくる。

そして、自分が本当は何を望んでいて、
どんな夢を抱いていて、
未来の自分に何を期待しているのかが、わかる時が来る。

それって、とても素敵なこと。

だからどんどん、自分を甘やかしていい。

だって今まで、散々我慢してきたんだもん。

「好きなものは好き。嫌なものは嫌」

あなただけの感性を、あなただけの人生を、取り戻せますように。

共感していただけたら、スキボタンを押して頂けたら嬉しいです!(noteのメンバーじゃなくても押せます!)スキして下さった方のnoteに遊びに行くのが日課になりつつあります。

▷ ▷ ▷Twitterでも毎日つぶやいてます。お気軽に絡んで下さいねー!


サポート下さると、心の栄養になります!とてもとても、嬉しいです。細く長く続けられる、元気の素になります◡̈♥︎