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連載】憂う日本🇯🇵 第一話

2023年今年もシンガポールF1が終わり帰国しました
食団連も2期目の始まりを迎えようとしているこの時期
我が国の状況を
「食」の面からみて
私個人が感じた
「憂うこと」として書き綴ってみたいと思います。

以前の投稿と重複するところがあると思いますが
ご容赦
頂きたいと存じます。

シンガポール店舗の仲間たち



毎回シンガポールに来ると
お店の仲間たちが
すごく笑顔で迎えてくれる
シェフとして本当に嬉しい

正直なところ
日本に戻ると
スタッフが可哀想になる

勿論、
日本のスタッフが無愛想だとか?
楽しく無いとかでは一切ない

いつも笑顔で私の事を迎えてくれる誤解の無いように
お願いしたい。

みんな一生懸命に
頑張ってくれている。
それは日本も
世界も一切変わらない。

だが私は日本で働く
多くのスタッフの
バックボーンを知っている。

それぞれの生活があり、
それぞれの環境があり、
一人一人が多くの問題向き合って日々がんばっている。
ですが、本当にわが国では明るい未来があるのだろうか?

技術を工程共にしっかり伝授



私は海外を多く見てきて、
コロナが終り新しい世界を強く期待と夢を持ち、邁進すると信じていた。
ですが、世界と
日本の格差は大きくついているのではないかと感じている。

シンガポール金融街を眺めて、世界の多くの「お金」がここをハブに成長する



現状ではすでに
給与面
収入面での
格差は倍になった

場所により
ポジションだと
3倍、4倍とも言える
年間数万円上がる日本と比べると「倍」なんて凄いと思う
数年前から
「心配していた事が起こった」残念ながら日本の厨房では
まだまだ多くの人が気がついていないかもしれない。

私個人的な
意見だが
これから伸びる
日本から海外への
「売り」としては
「アニメ・食」この
二つは
確実に伸びしろ充分
海外に向けて

だと優位だと感じている

そんな中でも、
職業柄『食」には、大きな期待をしている。

ですが、
どうだろう日本の若者は「食」と言う世界を可能性として
目指しているのだろうか?

この『食」と言う仕事自体の
社会的地位向上
時間に見合うだけの収入アップしないことには、
次世代の若者は目指さないのではないだろうか?


私のWGS2010のお話しを少ししてみよう

2010年ワールドグルメサミットその準備もあり
私は2008年程から
度々シンガポールを訪れた

2010年WGS受賞の一コマ



その時、感じた2010年世界大会の裏話をしてみたいと思います。

ある1人の若い駆け出しの
厨房スタッフが
私の身の回りの
世話を一切任された様子で
私から一切離れなかった。
ですが多くの
身の回りは自分で行い
業務的なサポートは日本から同行した厨房スタッフと秘書がいたので問題はなかった。

だが彼はトイレとお風呂以外は
就寝するまで
ほぼ私の動きとぴったり一緒だった。
彼は
白い
コック服姿に手にはにカメラ、
そしてノートを持っていた
そして1日また1日と日が過ぎていくにつれて、あまりにも
私の行動全てを
写真に撮りメモをとり続け
日数も多く経過したので
ある時
私は彼に問いかけました

「少し聞いてもいいかい?」
「どうして
あなたは私の
ことを?
そんなに?全てに対して
写真を撮り
追いかけまわすの?」

「四六時中で
とても仕事が
しにくく、
いろいろ気になって
動きにくいんだよね
正直なところ!」

迷惑でも?文化の違い?かな?
わからないのかと!
言い放った!

すると彼は真っ直ぐに私を見て
こう言った。

「私はあなたのようなシェフになりたいんです!!」
と目と顔を赤らめて私に
言った!

「じゃあどうして?シェフにそこまでなりたいのだい??」

と問いただした!

すると彼は
こういった

「私はここシンガポールに
家族中のお金を集めて
料理人としてのキャリア
をはじめにやってきた。
(アジアのどこかから来ている)

まだまだポジションは低い。
そして見習いだけど、
僕が頑張れば
弟や妹は学校に行ける
美味しい
ご飯を食べれる。

だから、僕は家族の
ために一生懸命シェフを目指して働きたい。」

と・・・・。


続く・・・・・・。

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